おのぼりクリニックニュース No223(4月号) | おのぼり小児科・アレルギー科クリニック 毎月のニュース

おのぼり小児科・アレルギー科クリニック 毎月のニュース

神奈川県伊勢原市にある、小児科とアレルギー科のブログです。毎月クリニックの最新ニュースを掲載していきます。このニュースにご意見ご希望があればスタッフまでお願いします。

ブーケ2おのぼりクリニックニュース ブーケ2
NO223(4月号)
 
【3月は気温差の激しい月でした。1日の中でも朝の気温と日中の気温差が10℃以上で、最高気温も20℃近くの日と10℃未満の真冬のような日もありました。お彼岸が開けても冷たい雨の日があり、大山では雪化粧となりました。桜は3月21日に東京で平年より早く開花し、25日には横浜で平年より1日早く開花しました。その後寒い日が続き、しばらく桜の花の季節が続きそうです。】

 


 今年は2月はほとんど雨が降らず、特に関東地方では、例年よりも降水量が50%未満の地域がほとんどで、特に前橋では例年の6%だったそうです。乾燥注意報が連日のように発令され、連日のように火事のニュースが報道されていました。

 

3月に入っても雨が少なく、乾燥注意報が引き続きでていました。気温は春が近づいているにもかかわらず低い日が多く、最高気温も15℃を超える日が少なく、1日を通して快晴となる日も少ない月でした。それでもお彼岸の3連休は、20℃近くまで気温が上昇し、春の日差しの暖かさを感じる3連休でした。そのときはスギ花粉も猛烈に飛散したので、私は、目のかゆみと久々に鼻づまりで夜間睡眠不足になってしまいました。

 

ところが連休明けの21日は、夜中から雨が降り、大山は雪化粧されていました。お彼岸が開けても、寒い雨が降って、大山は雪が降るくらい真冬の寒さになりました。寒暖の差が本当激しい3月でした。地球温暖化が進んでいるとよく耳にするので、冬も暖かいのかと思ってしまいますが、今年の冬は少し寒く感じました。実際は平年よりやや暖かかったようです。桜の開花予想も例年より少し早いとされていました。3月21日の寒い雨模様の日に東京で平年より早く、全国で1番早く桜が開花しました。これは9年ぶりだったようです。

 

横浜でも25日に平年より1日早く開花しました。その後気温が低い日が続いたため、開花が進まず、平年は開花後1週間で満開になるそうですが、今年は少し時間がかかりそうです。4月5日の小中学校の入学式まで桜が見られそうです。いよいよ新学年が始まります。新しい環境で、いろいろなことに取り組んでいきましょう。4月も寒暖の差が激しい季節です。3ヶ月予報によると4月、5月は平年より暖かいようです。季節の変わり目ですので、体調管理には気をつけたい季節です。咳・鼻汁をはじめとする呼吸器症状に気をつけたい季節です。風邪も鼻水・咳の出やすいウィルスが流行します。

 

また、寒暖の差は、気象病の咳・鼻水を起こしやすくします。その代表が気管支喘息です。この時期気管支喘息発作が多くなりますので注意しましょう。夜間の咳き込み、ゼイゼイとした呼吸音が見られた場合は、受診し聴診器で音を確認してもらいましょう。

 

前号でも書きましたが、この時期気温が上昇しても空気の乾燥は続いています。梅雨入りするまで乾燥が続きます。従って乾燥肌によるお肌のトラブルにはまだ注意が必要です。スキンケアが大切です。保湿剤も塗り続けないといけません。特に乳児はひどくなりますので、注意しましょう。

 

 

《インフルエンザは早々に終息に向かったと思ったら、また学級閉鎖がありました。インフルエンザの終息とともに感染性胃腸炎が増えてきました。溶連菌感染症は相変わらず受診してきます。春休みになったので、感染症は減ってくるでしょう。花粉症はヒノキ花粉に変わりました。》

 

 インフルエンザは2月中旬には終息に向かい、所々で学級閉鎖が1クラスぐらい見られていましたが、3月に入るとほぼ終息に向かったと思ったら、伊勢原小学校や竹園小学校などで1クラス学級閉鎖が見られました。B型のインフルエンザも散見されましたが、今年は流行に至らなかったようです。ここで春休みに入ったので、ほぼ終息すると思われます。3月中旬から嘔吐・下痢の症状で受診するお子さんが増えてきました。一部はノロウィルスのようです。まだ気をつける必要がありそうです。

 

溶連菌感染症が相変わらず受診しています。嘔吐・腹痛・のどの痛みのお子さんが典型的です。胃腸炎かと思ったら、かなりのどが赤く、溶連菌の検査をすると陽性のパターンです。昨年も春休みや夏休みでも流行があまり減りませんでしたので、この春休みも気をつけましょう。春休みから新学期のはじめは感染症は少なくなります。ただ、温度差による鼻水・咳は多い季節です。また、4月はライノウィルスなど咳・鼻水の風邪が流行してきます。このウィルスは喘息発作を起こしやすいウィルスですから、咳き込み特に夜間にひどい場合は受診して、聴診してもらいましょう。

 

スギ花粉はほぼ飛び終えてヒノキ花粉に変わってきました。当院では、小児はスギ花粉の方がひどいようです。成人はヒノキ花粉の方がひどい人が多いように感じています。一般的にスギ花粉の方が花粉量が多いので、鼻の症状に加え、目の症状がひどい人が多い印象です。ヒノキ花粉が中心になると、成人の鼻症状がひどくなる印象です。4月末までヒノキ花粉は飛散しますので、もう1ヶ月がんばりましょう。その後はイネ科の花粉があるのですが・・・。。

 

 

パークリニックニュースにご意見ご希望があればスタッフまでお願いします。


メモ執筆者>
おのぼり小児科アレルギー科クリニック院長尾登 誠
〒259-1144神奈川県伊勢原市池端182-1
TEL 0463-92-8080

クリニックのホームページはこちら