前回は、ヌーソロジーで言う「垂子」の次元について見ました。垂子とは、ψ3~ψ4の次元で、一つのモノ周りの空間のことでした。
それでは今回は、垂子の一つ上次元の「垂質」、次元観察子で言うψ5~ψ6の空間について、私なりに見ていきたいと思います。
まず垂質は「自己の周りの空間」とヌーソロジーでは言います。
とは言っても、垂子と同様、単純に自己という肉体から広がる3次元空間と言うより、もしかしたら自我、あるいは思考の周りの空間と言った方がいいかも知れません。
例えば、心を落ち着かせ、目をつぶり、自己の内部に意識を集中します。すると、意図せずともひっきりなしに様々な思考が浮かび上がってくるかと思います。
そして実は、このように思考が浮かび上がる意識空間の、その周りの空間が「垂質」になります。
上図は、前回の垂子の説明で使ったものですが、垂質も作りは同じで、上図の点球が垂質では思考(自己)の内部、その外側の垂子が垂質では思考(自己)の外部、つまり自己の周りの空間と考えることができます。
ちょっと分かりにくいかも知れませんが、もう一度心を落ち着かせ目をつぶり内部に意識を集中します。
すると様々な思考が浮かび上がってくると思いますが、冷静に考えれば、その時その思考を観察している存在は、思考の外部に位置することが分かると思います。
思考の内部に意識が陥っていれば、決して思考を観察することはできないからです。
もちろん、まだ思考とその思考を観察する存在の差異は明白ではないかも知れませんが、訓練を続けることで、いずれその差異が明白になります。
特に、ただ単純に思考を観察しようとするより、上図のような空間構造を頭に入れておくと習得も早いかと思います。
ちなみに、このような訓練を続けていると、いかに常日頃自分が思考の内部に陥ってしまっているか、痛いほど分かるようになると思います。
思考の内部に陥るとは、結局、点球次元へと意識が埋没することと言えますし、また上図で言う「外から内」へと向かう赤矢印の力に負けてしまった状態とも言えますが、外部世界との大きな違いは、差異が観えているのかどうかというものです。
もちろん、外部世界に出て初めて内と外の差異が観えるわけですので、それがモノであっても、自己であっても、その内部に留まっている限り、内と外の差異はもちろん、垂子と垂質の差異も当然観えてこないですよね。
つまり、訓練を続けることで、このような意識空間の構造がはっきり分かるわけです。
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