こんにちは！
願う現実を創造する宇宙の力
『サイパワー』をやさしくお伝えする
サイパワートレーナーGOLDEN KIDです。
前回は老子道徳経を通じて
というテーマでお送りしましたが、
今日はそのパート2という位置づけで、
無欲を通じて全てを為す「無為自然」
をテーマにお届けします。
前回の記事では、
老子道徳経を通じて
全体を見ることのできる目を魂の目、
部分しか見ることのできない目を
肉体の目と言う。
そして私たちの多くは、
部分しか見ることのできない
肉体の目に偏っているので、
全体を見ることのできる魂の目に
シフトする必要がある。
また
老子流に言うのであれば、
故に常に無欲にして以て其の妙を観、
常に有欲にして以て其の徼を観る。
常に有欲であれば
表に現れた現象世界（万物）しか
見ることはできないが、
常に無欲であることで
現象世界を作り出す天地創造の
はたらき（天地のはじめ）を
見ることができる。
よって
有欲から無欲にシフトしなければならない。
というお話をさせていただきました。
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捕捉：
其の妙とは「天地のはじめの＜妙＞」すなわち天地創造の妙な作用(天地創造エネルギー)を言い、其の徼とは「万物の母の＜徼＞」すなわち万物の母が作り出した現象世界を言います。
つまり「天地のはじめの妙＝万物の母」と言うことができるかと思います。
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この肉体の目と魂の目の違いは、
分かりやすく言いますと、
見える世界だけを見る目が肉体の目、
見えない世界を見る目が魂の目です。
量子力学によると、
観測できる世界は全体の５％ほどに
すぎないそうですが、
残りの９５％は私たちが見ることも
観測することもできない世界です。
つまりこの５％から脱却して
全体の世界を見ようというのが
肉体の目から魂の目へのシフト
です。
ただ見えない世界を見よう！
というと何か特別な超常現象のような
ものを連想される方もいるかも
しれませんが、
ここで言う見えない世界とは、
決してそういうものではありません。
もしかしたら
魂の目にシフトする過程で何らか
の現象が起こるかも知れませんが、
もしその現象に囚われてしまえば、
もうその人の目は肉体の目に戻って
しまっています。
なぜなら対象や現象に囚われた瞬間、
私たちの目は部分に固定されてしまう
からです。
たとえて言えば、
普段落ち着いて歩いているときは、
全体と自分の距離感を把握しながら
人とぶつからないように歩くことが
できますが、
スマホや別の何かに気を取られれば、
瞬間的に目が部分に囚われて
人や自転車とぶつかってしまうことが
あるようなものです。
だから老子は言いました。
常に無欲でないと
其の妙を観ることはできない。
ここで言う無欲とは、
欲が無いことではなく、
欲に対する囚われが無いことを言います。
たとえば
私たち人間が生きて行く上で、
本能的な欲求として食欲や性欲、
睡眠欲などがあります。
特に性欲に関して言いますと、
この欲求は私たち人間が生きるために
絶対的に必要なものです。
もちろん個人的に見れば必要ない
場合もあるかもしれませんが、
全体を見たときにもし性欲がなくなれば
私たち人間は滅亡してしまいます。
ただ、
＜性欲＞と＜性への執着＞は異なります。
これは食欲や睡眠欲にも当てはまると
思いますが、
サイパワーの教えに
性の執着から離れる
と言うものがあります。
これは性欲をなくせという意味ではなく、
性欲を持ったままその執着から離れなさい
というものです。
また、
疾病の恐怖から離れる
というのもあるのですが、
これは「疾病」と「恐怖」は別物なので、
たとえ病になったとしてもその恐怖から
離れなさいということです。
恐怖はさらなる恐怖を生むからです。
そして実際に、
肉体の目から魂の目にシフトしながら
魂の目の視野が広がってくると、
欲と執着が別物であることも、
病と恐怖が別物であることも明確になり、
そこから離れることができるようになります。
この過程を「修養」と言います。
老子の話に戻りますと、
老子はこれを「無欲」と表現しました。
性欲や疾病、感情の起伏や自己愛着は、
人間であれば大小の差はあれ誰しもあります。
ただそこに囚われず悠々とした無欲の
姿勢で過ごしなさいということですね。
そして老子は
無欲であることで妙な
天地創造のはたらきを観ることができる
と言うのですが、
さらにいうと、
無欲であることで妙な
天地創造のはたらきを使うことができる
ようにもなります。
このように老子の言う『妙』な
天地創造のはたらきを駆使する力を
『サイパワー』と言います。
もちろんサイパワーを通じて
妙な力を使ったとしても、その力や
対価に執着してしまえば、その瞬間
肉体の目に戻ってしまいます。
だから無欲が必要なのですね。
このように無欲によって全てのことを
為すことを老子は「無為自然」と言い
ました。
無為自然とは、言葉だけを聞くと、
山にこもって何もせずぼーっと暮らす
ことのようですが、決してそうではなく、
全ての執着から離れながら、全ての願い
を自然のまま為すことを言うのですね。
ところで、
世の中には第三の目を開くと言って
超常現象を追い求めている人たちも
います。
もしかしたらそのような人たちも
目に見えない世界を見ることはできた
のかもしれませんが、その目は決して
全体を見ることのできる魂の目では
ありません。
これは第三の目とか魂の目とか言う
名前の問題ではなく、その目に見える
超常現象や、もしくは自身の内から沸き
起こる絶え間ない歓喜であったとしても、
そこに囚われ執着してしまえば、
自分を見失ってしまうということです。
また空を得ようとか、ワンネスを体験
しようとか、思考停止が良いとか言う
のも同じです。
魂の目へシフトする過程で
そのようなことがひょっとして起こり得る
かも知れませんが、もしそこに留まり
執着してしまえば、その瞬間に部分となり、
その先の全体の世界を知ることは
決してできないのです。
無欲を通じて全てを為す
一見矛盾する言葉にも聞こえますが、
これが「無為自然」の極意と言えるかも
知れません♪
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