光と影の織りなす世界 マラケシュ旧市街 スーク⑤
蜘蛛の巣のように張り巡らされた、
大小さまざまな路地。
その路地沿いに、無数に並ぶ、
ありとあらゆる種類の店舗。
そんなマラケシュの市場(スーク)は、
光と影が交錯する世界でした。
路地の上には、すのこのような覆いがあり、
マラケシュの強い日差しを和らげてくれます。
そして、木漏れ日が織りなす、光と影のコントラストは、
この街のあらゆるシーンをドラマチックに仕立て上げていました。
こちらは金物屋が軒を連ねる一角。
淡い光に照らされた金物と石畳の中を歩く
老人の背中は、何かを物語っているかのよう。
なんの変哲もない自転車もバイクも、
光と影の中で、力強い存在感を放っていました。
この世界は、光と影で出来ている。
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光があるから陰がある。
影があるから、光がある。
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思えば日本語の「光景」という言葉は、「光」の「景」と書きます。
私達が当たり前のように見ている日常の「光景」も、
光と影があってこそ。
そんなことを思い出させてくれる「光景」の数々が
ここにはありました。
彼の地では、今日この日も、光と影のドラマが
旅人を魅惑し続けている、はずです。
光と影がある限り・・・。







