Mariah Carey / Butterfly | 音楽日記 & バンコク日記

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Butterfly
 90年代のMariahのR&B Albumとしては最高傑作だと思う「Butterfly」。
 90年代前半(90~94年)のMariahがC+Cなどを使ったPops路線なら、90年代後半(95~99年)はR&Bへの変換期。
もちろんColumbia RecordsはMariahを白人に見せてPopsとして世界的に売り込みたかったのだろう。

 でも、社長夫人となって成功してからのMariahの次の方向性は当時主流だったR&Bである。
欧州ではまだしも、R&Bがなかった日本では馴染みがなかったのが正直である。

 アメリカでもそこまでR&B Chartでは動けてなく、肌が白いだけでPops歌手として扱われる事にMariah自身嫌悪感を感じ「こんなんならデビュー時に黒人の父とアイルランド系白人の母と言ってからデビュー時すれば良かった」と発言したりもしている。その為、Mariahは黒人アーティストのFeaturingを多用し黒人歌手への同化とDiva化を進めていくのである。

 このアルバムは、Puff Daddyを起用し話題となった「Honey」が1st Singleとなり、海外で「Butterfly」「The Roof (Back in Time)」「Breakdown」とCD Singleし、
アメリカではこれらの曲をRadio Cutした後、「My All」が全世界でCD Single化された。Popsだけを歌っていれば毎回CD SingleをリリースしてチャートUPを測ればいいのだが、ここまでしたのは同じSlowな曲調でもAdult Contemporary局からR&B局へメインを移動したかったマライアの挑戦で、その挑戦はこの後のアメリカ盤CD SingleとCD Maxi Singleに現れている。
My Allのアメリカ盤は、David MoralesのHouse Remixとアメリカ未発売SingleのRemixの盤とこの曲のR&B Mixがメインの「My All/Stay Awhile" (So So Def Remix)」盤がリリースされている。MariahのR&B Remixの熱の入れ様が急変していくのがこの頃からである。

 今、アルバムを聞くと黒人なのに人種ではなく音楽で評価されているPrinceをカバーしたり、Fly Away(Butterfly Reprise)といったHouse Mixを収録し今までのファンを裏切らない配慮がされてたり、曲数的にはW. Afanasieffとの共同Produce数を1番多くし、W.AfanasieffとColombia Recordsに配慮していたりいろいろと緻密。

 そう考えると、本当に蝶々というタイトルなのかは疑問。あきらかにアルバムのジャケットは蝶々ではなく蛾だし。
蝶々と言って表面上良く見せといて、実は蛾が正しかったのではないかと感じるのだ。アルバムの緻密さといい、この後に向けていろいろと撒き散らしていてるのは蛾が鱗粉を撒き散らす様だし。

 今、聞き直すとMariahの90年代後半のアルバムでは1番R&BとPopsのバランスが取れているというかアルバムが1番ブレてなくて聞きやすい名盤だと思う。