
(特に最近のマストではないんです…倉庫整理に出てきたので)
みんなご存知マライア・キャリーである。このアルバム「Butterfly」は97年にリリースされた。リリース後の98年1月には東京ドームで4日間(1公演3万人と考えても12万人!)も来日公演をしている。日本での絶頂期のアルバム。
このアルバムは彼女の主張が強まったアルバムだ。タイトルの「Butterfly」は、夫や夫の雇った監視役からの別居、逃避を表現したと言われている。サウンド的には、95年に出した「Day Dream」以上にR&B色を強めている、これには90年代後半からアメリカではR&Bが強まった波を受けた彼女の意向だろう。また、視覚面でも彼女の主張が尊重され始めたと思う。 視覚面でのマライアは一言で言えば“お花ちゃん”である。(人によっては“おばちゃん”という人もいると思う)解釈は実に簡単で、ピンクを着ればカワイイのだ!金ならばゴージャスなのだ!脱げばセクシーなのだ!(ルネッサンスやバロック時代だったら彼女は相当セクシーであろう) んでもってこのアルバムのタイトルは「Butterfly」!まさにお花ちゃん根性丸出しである。(正直、彼女のアルバムタイトルでお花ちゃん要素の無いものは近年無いと思う)正直ジャケットの写真も蝶々と戯れているが、その蝶はあまりに派手すぎて“蛾”にしか見えない…
僕がこのアルバムで評価しているのは、このアルバムのバランスの取り方、売り方だと思う。マライアのアルバムは93年の3枚目「Music Box」まではボーカルはさておき、サウンドはポップスである。最近「We belong together」が長期間全米1位だが、最近のマライアの扱いはR&Bシンガーである。このアルバムは明らかに彼女のR&Bシンガーへの移行期間のアルバムで、アルバムの曲はR&B色の強いポップス、またはポップス色の強いR&Bが収録されている。 このアルバムからは「Honey」、「Butterfly」、「The Roof」、「Breakdown」、「My All」と、R&B色の強い曲を中心に世界的には5枚Single Cutされた。しかし、アメリカで発売されたシングルは「Honey」と「My All」だけで、「My All」は「My All/Breakdown」「My All/Stay Awhile」の2種類のマキシシングルが発売された。
この頃からマライアはアルバムのバランスを取るためにRemixに力を入れ始める。このRemixerの使い方が面白いのだ。彼女はアメリカ市場向けにHip Hop版、欧州向けにDavid Moralesを使ったハウス版を用意し、アメリカと欧州の音楽の違いに適応し、R&Bへシフトをしている。個人的には「My All/Stay Awhile」というJermain DupriのやったRemixが気に入ってる(この曲はRemixesというRemixアルバムで聞ける)1年後に「The Ones」でポップス色を強めたベストをリリースしするのだが、1年という短い期間にちゃんとR&B、ポップスへのアプローチが出来ていると思う。
アルバムを買った当時はマライアにしてはあまりにR&B色強く気に入らなかったが、今聞いてみると結構聞けるアルバムだなぁっと、倉庫のCDを整理してて思った。