朝、朝礼が終わりぼくは制服に着替えていた。部屋が同じ同期生は何か座学を受けているらしい。陸海空宇宙の自衛隊に肩を並べる特務部隊。災害派遣専門部隊。アシストスーツが全員に渡るから、体力に難のある人間でも、勤まるという。制服以外の戦闘服といった官物は返納していた。昨日は荷づくりするようにとは言われたが、自分の私服と日用品を私物のバッグに詰めるだけだった。
「村山2士、移動の準備をして事務室へ来なさい」
インターフォンの指示とおり事務室へ行く。事務室で区隊長にぼくの迎えにきたロボットを紹介された。
そのロボットはロボットだと見えない女性の姿をしていた。よく見ると外見は18歳ぐらいでキレイともかわいいともいえる顔をして身体はスタイルがいい。
ぼくは区隊長に特務部隊の車まで見送らてロボットに案内された。後部座席に乗るように言われた。リムジンのような豪華な内装だった。
いま、気づいたがロボットが着ている服は特務部隊の制服なのだろう。運転席は無人だが、ロボットは助手席に乗る。自動運転車なのだろう。
運転者席と後ろの席に仕切りのようなものが上がってきて後ろが一瞬真っ暗になるが、すぐに明るくなる。車のAIが特務部隊の基地まで注文の音楽を流してもいいし、映画やアニメをモニターに映してもいい。シートをフラットにして寝ていてもいいと言った。ぼくはアニメを観たいと言うと、注文したアニメを流してくれた。それで備えつけの中の物は何を飲み食いしてもいいし、車内に簡易トイレがあると言うことだった。
緊張がほぐれてくると、ハッと気づいた。外の風景が見えない。いま、どこにいるんだ? ぼくは特務部隊の基地が日本のどこにあるのか知らない。