スイカ屋をするようになるより前に、ぼくはビンの出荷をする仕事がなくて、チリ紙交換屋の助手をして2トントラックに同乗することがあった。それでその人は##野にいった。それである老婆の家を訪ねると、

「この人に話すことがあるでしょ」とか言った。それで老婆は、

「この風除室で寝ている人がいたの」

ということを言うと、

「こうやって、しばらく寝ていたんだな」とそのイトウさんが答えた。

 

「あれ、なに作っていたんだべ。鳥でもね、魚でもね。血で大変だった」

「ゴミ捨て場に骨が捨ててあって、みんなで調べたの。すると頭の骨が出てきたの。きれいな箱に入っていたわ。それで警察を呼んだわ。でも警察はゴミ屋さんに骨をもっていかせたの。保管してくれるように頼んだけど、置くところがないからって、捨ててしまったの。

家族の人が来ていたわ。骨があればちゃんとする(供養か?)」って。でも骨はゴミと燃やしてしまったの」

ちょっと、話を整理しきれないがそういう話を聞かされた。

「人を殺して、肉を食べさせて口封じ・・・」とかイトウさんが言っていた。

 

で、会社にもどると、

「あそこで肉をもらえるぞ」とぼくと同じぐらいの人が言って、イトウさんに怒られていた。

「夏樹兄さん、よし子おばさんを探さないと」

「秀和、よし子おばさんは来年で7回忌だ」

あっ、ぼくは何を考えていたんだ。

「池田、お前が引いたって女の人って、どんな人だった?」

「髪の長い、きれいな人だった。看護師が着るような白衣を着ていたと思う」

「よし子おばさんは看護師になりたかったんだろうな。

・・・

池田は疲れて幻覚を見たのだろ。帰りはトラックは俺が運転するよ」

この人は池田さん。唯さんの本名は池田と言って、チリ紙交換屋をしているって、プロフィールに書いていなかったか。

「池田さんは唯さんですか?」

「そうだ、君はヒデさんだね。

エイプリルフールであれば、エイプリルフールだとあとで、書くべきだった。危ないことをさせて悪かった」

 

「おめがた(あなたがた)」

 

こう声をかけられて見ると70代ぐらいの老人がこちらを見ていた。

「おめは足元はいい」と池田さんに向かっていうと、

「おめがたのかっこ、山さ入るかっこでねな(あなたがたの服装は山に入る服装でないな)。

山をあめくみるでねぞ(山を甘くみてはいけない)。

だども、白神山地にUFOの基地を探しにきただか? おもしれ(面白い)な。白神山地だば、あの山のあえ(青い)どこ(ところ)だ」と言うと老人は楽しそうに笑いながら、去っていった。

ぼくは使い捨てカメラで青くなっている山の写真を3枚ぐらい撮った。

「夏樹兄さん、これ」

「ああ、UFOサロンのライブラリーにアップすればいいんだな」

措置入院していた友人が知事に電話して、退院をかけあったという。この強制的な入院は知事の権限だものね。

それで、退院を決めたそうだ。その行動力に度肝を抜かれた。母にその人の家に遊びに行かないように言われたが。