ぽっつん,ぽつぽつ、ぴちゃぴちゃ、ばしゃばしゃ、しとしと、さぁさぁ、ぴぴんぽぽん、ざぁざぁ、じゃぶじゃぶ、じょぼじょぼ、ぴっちゃんちゃん・・・・・
み~んな、雨の音
今年は梅雨に入るのが遅いのに、もう真夏のような暑さ
ぎらぎら、ぴかぴか、じりじり、ぽかぽか、ほかほか、あちっち、めらめら、むんむん、むしむし、むわぁ、もわっ・・・
先日、伊藤忠SDGS「オノマトペ処方展」に行ってきました。
今月15日まで開催されています。無料です!
AIにも言葉を生み出すことのできる時代に、オノマトペは人間にしか生み出すことのできない言葉なんだそうです。
オノマトペとは、擬音語と擬態語のことを言います。
・「擬音語」
ワンワン、ザーザー、ペタペタ、どんどん等、動物の鳴き声や物理的な音を例えて表現したもの。
・「擬態語」
キラキラ、ワクワク、すやすや、しーん等、実際には音のしない状態や、気持ちの表現を音に例えたもの。
日本語には約4500ものオノマトペがあるそうです。
まずは、体験ブース。
①「さわるかぐマトペ」
見た目で分かるけど、それを表現することって面白い!
・石のようなものを触って「ごちごち・つるつる・がちがち」
・綿のようなもの 「ふわふわ・もふもふ・もわもわ」
・ゼリーのようなもの 「にゅるにゅる・ぐにゃぐにゃ」
・とげ、でこぼこのもの 「イガイガ・ちくちく・ざらざら」
・葉っぱのようなものを嗅いで「すーっ・つーん・ひやっ」
・黄色い物を嗅いで 「びりびり・つんつん・がつん」
②「パパママトぺ」
小さな子どもと親子との対話の中で生まれるオノマトペ
・ごみを捨てる「ぽい」
・寝る 「ねんね」「ごろん」
・洗う 「ごしごし」
・口をすすぐ 「くちゅくちゅぺっ・ガラガラペッ」
・抱く 「ぎゅっ」
・たべる 「もぐもぐ」「ぱくぱく」
③「からだマトぺ」
病気になった時の症状などの表し方
「しくしく」「いがいが」「ずきずき」「ずきんずきん」
「きりきり」「ちくちく」「ずん」「うっ」
④「スポマトぺ」
運動中にオノマトペを使うと、能力を引き出したりできる。
「ふぅー」「はっ!」「ほーっ」「ぱーん!」
まだまだたくさんのオノマトペが紹介されていました。
頭の絵の中に自分の状態のオノマトペをスタンプで押して表現!とても楽しかったです。
こんなにもたくさんのオノマトペがある!とびっくりしました。
是非!「オノマトペ処方展」行ってみてください!
監修の今井むつみ先生がこのイベントにコメントをされています。
【オノマトペ処方展へのコメント】
オノマトペをバカにしてはいけません。オノマトペはただの幼稚な言葉ではありません。オノマトペは言語のもつ様々な特徴――たとえば比喩によって意味を拡張できることや、要素を分解し、再結合させて新しい単語や表現を創造できることなど―をほとんど持っています。でも、オノマトペは感覚的にわかりやすく身体につながっている、やさしいことばです。子どもはオノマトペに誘(いざな)われて、複雑で抽象的な言語の世界に足を踏み入れることができます。オノマトペは言語の本質やヒトの知性の起源についても私たちに教えてくれる、スグレモノなのです。オノマトペは日本語にはなくてはならないことば。日本の文化遺産と言ってもよいでしょう。この展示で、それを体感してください
オノマトペは、絵本にいっぱい使われていますね。
『もこもこもこ』
谷川俊太郎 作 / 元永定正 絵
文研出版 1977年
『もこもこもこ』に出てくる言葉は「しーん」「もこ」「にょき」「ぱく」「もぐもぐ」「つん」「ぽろり」「ふんわ」「ぷうっ」「ぎらぎら」の10の擬態語と「ぱちん」の擬音語の11の言葉で構成されています。
『カニツンツン』
金関寿夫/ぶん 元永定正/え
福音館書店 1977年
「カニツンツン ビイ ツンツン ツンツン・・・」これはアイヌのお話の中に出てくる鳥のさえずりとか。作者の金関さんは、自分で作り出した言葉と存在している言葉を組み合わせて作った絵本だそうです。
『絵本から擬音語擬態語ぷちぷちぽーん』
後路好章/著 アリス館 2005年
絵本の中の擬音語と擬態語のことがとても良く分かる一冊です。