和文化と絵本 | つながっていこう~オンライン版絵本で支援プロジェクト【公式ブログ】

こんにちは、ゆかぽんです。

 

先日帰省した際に、地元の浅間神社(富士山本宮浅間神社)の夏越の大祓いに行ってきました。

前回のデジタル時代の絵本研究会でりみちゃんの発表「伝えていきたい和の文化 ~季節の行事と絵本~」を聞いて、夏越の大祓いを知りました。

多分昔から行われていたと思いますが、当時はあまり知られてなかったように思います。

今は町会で人形(ひとがた)が配られて、名前を書いて集められお焚き上げしてもらうようになりました。

なので実際、浅間神社の茅の輪を見るのも初めてでした。

 

   

                   富士山本宮浅間神社

 

夏越の大祓いとは

1年の半分にあたる6月30日に、半年間の穢れを落として残り半年の息災を祈願する神事

茅の輪をくぐって厄除けを行う。

 

      

                 茅の輪

 

  

     ひとがた            くぐり方の説明

 

この茅の輪は、須佐王の尊が旅の途中である兄弟に一夜の宿を求めたところ、裕福な弟は冷たくあしらいましたが、貧しい兄の蘇民将来は暖かくもてなしました。須佐能の尊は蘇民将来の一族に、小さな茅の輪を腰に付けさせて災いから守ったということからきています。

 

説明文にも書かれていた通り、茅の輪をくぐる時に、「蘇民将来」と唱えながらくぐりました。

 
また、水無月という和菓子がこの時に食べられます。
これは、白の外郎生地に小豆をのせて三角形に包丁されたお菓子で上にのっている小豆(小豆の色)が邪気払いの意味があり、三角の形は暑気を払う氷を表しているそうです。
 
今回は水無月は食べなかったのですが、来年は6月30日に合わせて食べてみたいです。
 
で、この絵本
『あずき』
 新井真紀 さく 
 福音館書店  2014年5月かがくのとも発行
 
     
 
読むとき、紹介するときに、小豆の色はおめでたい色だからお祝い使われるけど、それだけでなく邪気(悪いものを)祓う力があるんだと、一緒に伝えたいと思います。
 

 

そして、

『おふくさんのきもだめし』

 新服部美法 さく・え

 大日本図書  2024年

 

おふくさんたちの所に、またまたオニが「あつい、あつい、このあつさなんとかしろー!」とやってきます。

そこでおふくさんたち。こわがらせて涼しくしようとおどかしますが、なかなか上手くいきません。

でも最後に‘あずきおばけ~‘ をすると・・・

 

ここでも、オニが豆の中でも小豆は一番怖いと言って、小豆の邪気払い効果が盛り込まれています。

 

 

それから、「今年の7月1日は半夏生(はんげしょう)だから、タコをたべなくちゃ」

といわれ、何のこと?

私の中では、はんげしょうは、葉っぱの半分が白い植物で、半分おしろいをつけているようなので半化粧だと思っていました。

ところが逆で、半夏生の時期に咲くから、半化粧(半夏生)だそうです。

半夏生は、七十二候の中の雑節の一つで、夏至から数えて11日目から5日間だそうです。

農家では農作業の節目で田植えを済ませる目安で、タコは特に関西で食べられるようですが、苗がタコの足のように地に根付いて豊作になることを祈って食べるそうです。

 

こんな時期には、タコの絵本を読んで楽しむのもいいかと思います

 

『たこやん』

 富安陽子 文   南伸坊 絵

 福音館書店  2019年

 

   

 

8本の足を上手く使って、ゲームにサッカー、かくれんぼとお手の物。

伸びたり縮んだり。愛嬌たっぷりのタコやん読みながら稲の豊作祈りましょうかね。

 

 

そしてもうじき、七夕

五色の短冊には色に意味があります。

歌では歌っていましたが、意味は考えたことがありませんでした。

 

 青(緑)  仁→人間力を高める・徳を積む

 赤     礼→祖先や親に感謝する気持ち

 黄     信→人を信じ、大切に思う気持ち

 城     義→義務や決まりを守る気持ち

 黒(紫)  智→学業の向上を願う気持ち

 

だそうです。

今年、短冊を書く機会があったら、願いの色を選んで書こうと思います。

 

クリスマスやハロウィン・イースターもいいけど、日本の伝統行事にも目を向けて、絵本と共に伝えたいと思います。