つつじに誘われて | つながっていこう~オンライン版絵本で支援プロジェクト【公式ブログ】

こんにちは!!群馬のおこちゃんです。桜は終わってしまいましたが、春は次々と花が咲いて楽しいですねチューリップピンク今朝、つつじが満開にというニュースを見て、神代植物公園にお散歩がてら行って来ました(実は、今調布の娘の家滞在中)。つつじたくさん咲いていました。

粧(よそおい)

飛鳥川

神代植物公園には270種類、12000株ものつつじがあるそうです。つつじは『万葉集』にも詠まれ、江戸時代に薩摩からキリシマツツジが伝わり、江戸で大流行となり、国立歴史民俗博物館蔵の『江戸図屛風』にある津山藩下屋敷には池のほとりに満開のつつじが描かれているそうです。大河ドラマで話題の『源氏物語』二十一帖「少女」に「岩躑躅」が登場します。つつじを眺めていたら、こんな絵本を思い出しました。

 

『つつじむすめ』

松谷みよ子 文  丸木 俊 画

あかね書房 1974年

 

昔、ある村に一人の娘がいた。山を五つ越した村のお祭りに招かれていって、村の若者と出会う。「たがいにわすられんように」なる。娘は五つの山を超えて毎晩若者に会いに行く。娘の一途な想いを愛しく思っていた若者だったが、いつしか、魔性のものとなり・・・

 

切なく、悲しいお話です。丸木さんの描く赤が印象的な絵本です。

 

つつじむすめの赤はこんな色かしら?などと考えてボーっとしていると、「今しか見られないものがあるからと、来て、来て」という声。行って

みると・・・そこには、

松ぼっくりの赤ちゃんハイハイ よく見ると松ぼっくりの形してます。この赤ちゃんが私たちが知っている松ぼっくりになるまでには、なんと2年もかかるそうです。これは、黒松の赤ちゃんで、赤ちゃんの下から葉出てくるそうです。神代植物公園では、木の形が変わってしまうので、芽かきといって芽を取ってしまうので「今しか見られない」のだそうです。公園ガイドの吉永さんについて、シャクナゲエリアへ。シャクナゲもつつじの仲間なんです。シャクナゲは、8~10個の花が一つの集合体なっていて、外側の花から咲き始め、全部咲くと花てまりのようになります。

 

 

日本シャクナゲは葉の裏側に特徴があります。

矢印の葉の裏側が茶褐色で細かい毛でおおわれていて、ふかふかの絨毯のようです。写真は、ヤクシマシャクナゲといって、ほかの日本シャクナゲよりさらにふかふかでした。葉の裏側を触れば、西洋シャクナゲと日本シャクナゲの区別がすぐにつきます。

 

これは、蜜票と言って、昆虫に密のある所を教えて花の思うように花粉を運んでもらうように、昆虫をガイドするためのものだそうです。

アマミセイシカの蜜票は緑

 

昆虫達はこの斑点をめざして花の蜜をいただきにくるそうです。今日は残念ながら虫たちには会えませんでした。そう言えばつつじの花のところでちょうちょが来るのを待っている女の子のお話

 

『ちょうちょ くるかな』

山下恵子・文 広野多珂子・絵

福音館書店 2002年

ちょうちょは来ないけど、ぶぶぶぶぶぶってハチが密をたべにきて、よく見るとありもいます。葉っぱにくももいて、つつじに集まる虫たちの世界がみえてきます。きっと虫たちも蜜票をめじるしにやってくるのです。

 

   つつじが終わっても次々と花が咲く、神代植物公園 

 

      

         

藤の花も薔薇も咲き始めていました。つつじに誘われて、行ってみたら素敵な出会いがあって、色々なことを教えていただいて100倍楽しめた一日でした。