こんにちは!静岡のちえこです。
桜の花びらが舞う並木道
ピンクの絨毯!
これは、伊豆松崎を訪ねた時の桜。
4月、あちらこちらで桜に出会えました。
家から道々、桜と挨拶を交わしながら向かったのは
佐野美術館(静岡県三島市)
九州福岡で制作活動をされている陶芸家・アーティストの鹿児島睦(かごしままこと)さんの巡回展が三島佐野美術館で開かれました。(4/14まで)
陶芸作品を中心に、テキスタイル、版画など多彩な仕事をされている鹿児島睦さんの作品を間近で観られるとあって楽しみな展示会。美術館の入口には鹿児島さんのライブペイントで描いた大型絵が見られ、これから観る作品に期待感がいっぱいになりました。
〈まいにち展〉
動物や植物をあしらったさまざまな色や形の約200点の器が「あさごはん」「ひるごはん」「ばんごはん」のための大きなテーブルや壁面に並びます。そのほか、ファッション、インテリア、フードなどの領域でのコラボレーションから生まれたさまざまなプロダクツや作品を「さんぽ」「おやすみなさい」など日々の暮らしのシチュエーションで紹介
(パンフレット引用)
展示会場に入ると・・・
鳥の囀りが聞こえ
壁には影絵の小さな窓と
窓辺に揺らぐ木の葉
朝を迎えた清々しさと
そよ風が吹いているような心地よさを感じました。
まぶしい光が差しこんで
1日は始まる。
小ぶりの白いテーブルに
黄色い器が並ぶ朝
掲げられたフレーズを読み、鹿児島さんの器を見ます。
朝日が差し込むリビングにいるよう!!
鹿児島さんは器である以上、基本的に使うものだと考えているそうです。
「器は使うものであり、見るものでもある」
見ていると、草花や生き物をモチーフにした絵皿から想像力が広がります。家族との食卓も会話が弾みそう!
今回の展示にお皿からイメージしたストーリーがありました。
作家の梨木香歩さんが鹿児島さんの器にインスピレーションを得て書き下ろした『蛇の棲む水たまり』BLUESHEEPです。
お話の順に作品が並びます。器の絵の中に入り込んだような気持ちで読み進めました。
お皿に描かれた、ヘビ、花、龍、馬、ユニコーン、鳥など様々な生き物たちがまるで息吹を与えられたよう!!
ヘビが登場しますが、ヘビをこわがる人がいるので近くに花を描くようになったと鹿児島さんのコメントがありました。やさしさと思いやりを感じます。
『蛇の棲む水たまり』
梨木香歩 鹿児島睦
BLUESHEEP 2023年 8月
生き物たちが水たまりの国に入り
なりたいものに姿を変える。
馬は龍になったヘビに聞く。
ユニコーンになるには?
龍はこたえた。
「もう一人の自分を見つけるんだ。そしてお互いによく見つめる。よくよく見つめる。すると なりたいものになれる。でもね 水たまりの外から見たらただの蛇さ。それが好きなんだ」
水たまりが乾き、再び森に帰る馬は心逞しくなったツノがないユニコーン。
自分の気持ち次第でどちらにもなれる!
梨木さんの文と鹿児島さんの作品からメッセージを感じました。
物語を堪能した後には鹿児島さんのコレクションを観ました。
家族との思い出の「もの」を大事にされていることがよくわかります。
作品を通して・・・
陶芸家として作品を作り、同じものは二度とできないことが陶芸の魅力、手を離れたらその方が使う器となる、という鹿児島さんの言葉が印象に残ります。
作り手から使い手へ。
そこから新しい物語が始まるのだと思いました。
さんぽ
ピンクのドレスをふわりまとって
バッグを手に外へ。
花柄ドレスのミッフィーに
今日もごきげんよう。
ミッフィー誕生60周年記念
「ワンピースを着たミッフィー」
ドレスアップしたミッフィーに会えました
ごきげんな毎日を過ごしたいなあ!
鹿児島睦〈まいにち展〉次は福岡で巡回展だそうです。
お近くの方は、足を運ばれてみてください
2024年4月24日(水)―6月23日(日)
それでは、写真絵本のご紹介です!
鹿児島さんの陶芸作品と料理家さんたちの作ったおやつのコラボレーション絵本。
ただいま。
おかえり。
きょうのおやつはなにのせる?
ページをめくると・・・
プリンがお皿にのっています。
美味しそう!思わず呟いてしまいました!
そして、また、
なにのせる?
次は何がのせてあるのかな?
皆さんも絵本を手にとって
ページをめくってお楽しみください
巻末には登場したお皿たちとレシピも掲載されています。
読んで、見て、作って、食べて楽しめる写真絵本です。
『なにのせる?』
絵とおさら 鹿児島 睦
お話と企画 ギャラリーフェブ
文化出版局 2017年1月
さて、なにのせよう?
なに作ろうかなー??
では、また来月お会いしましょう!