「学びと感謝の希望財団」
ミッキーです。
北海道大雪山の麓に新しく財団を作りました。
(一般財団法人)学びと感謝の希望財団
Foundation for Learning, Gratitude and Hope
設立年月日 2023年12月8日
設立場所 北海道上川郡上川町
ホームページ
おととい2月2日には、上川町役場で財団設立式&記者発表を行いました。
私は代表理事としての挨拶と事業説明をし、来賓代表として上川町長の佐藤芳治から、上川町からの歓迎を込めた祝辞をいただきました。
私が上川町を初めて訪れたのは2021年10月。沼の平で紅葉登山を楽しんだ翌日、大谷さんに層雲峡を案内してもらいました。黒岳ロープウエイ駅をのぞむ坂道の前に立った瞬間「これってスイスのツエルマットだ!」と思いました。
「アルプスの少女ハイジ」が大好きだった子どもの頃のこと、いつかハイジの風景のような場所で暮らせたらと思ったことが蘇ってきました。
大谷さんが層雲峡のホテルを借り切って、2022年4月にインフィニティ国際学院中等部を開校すると同時に、私はインフィニティアカデミア長として、大人のための学びの場を作りました。
2022年は、絵本ゼミや食育やドラッカーセミナー。2023年は、セカンドカーブ講座とその合宿やクリスマス会。さらにヒマラヤツアーへと発展していきます。各行事の後に、ブログに随時報告しているので、写真を含めた詳細はそちらをご覧ください。
夏は黒岳登山にラフティング、冬はスノーシューに氷瀑祭りと上川の自然を楽しむプログラムを組み込みました。
写真は氷瀑祭りでの絵本ゼミ生です。
この2年間(2022~2023年)のインフィニティアカデミアとしての活動をまとめてみると以下のようになりました。
私はこれらのほとんどすべてを企画運営参加したのですから、忙しいはずですね~(笑)
1 プレ冬合宿 2022年2月(層雲峡)
2 起業家養成講座(講師:大谷真樹)2022年3月~(オンライン+層雲峡)
3 絵本探究講座(講師:竹内美紀)2022年4月~(オンライン+層雲峡)
4 食育講座(講師:大島優子)2022年7月、2023年8月(層雲峡)
5 ドラッカー講座(講師:井坂康志)2023年8月(層雲峡)
6 ヒマラヤツアー 2022年11月、2023年4月~5月、2023年10月~11月
7 ヒマラヤ報告会 2023年5月(オンライン)、11月(神田)
8 セカンドカーブ講座 2023年5月~12月(オンライン7回)
9 クリスマスコンサート 2022年12月、2023年12月(層雲峡)
10 セカンドカーブ夏合宿 2023年7月(層)
11 セカンドカーブオフ会(銀座、京都、札幌、博多)
写真は昨年のクリスマス、層雲峡でディナーショー&コンサートを開催し、ソプラノ歌手のかずちゃんと、シンガーソングライターのルイ君が駆けつけてくれました。
これらの活動を通じて仲間が増え、志を同じくするコミュニティの手応えを感じ、これを発展させる受け皿を作りたいと思うようになりました。
とはいえ、個人的な「好き」「やりたい」だけでは続きません。組織が発展していくためには、精神的な支柱となるミッションが必要です。その論拠となる考え方を2つ見つけました。
セカンドカーブです。
経営の神様と呼ばれるP.F.ドラッカーの研究者で、ドラッカー学会共同代表の井坂康志先生の講義で教えていただきました。
(写真は、昨夏カリフォルニアのドラッカーハウスを訪問したときに、ドラッカーの書棚に自著を発見したときの井坂先生の笑顔です。)
ドラッカーの愛弟子の経営者ボブ・ビュフォード(米経営者)の「ハーフタイム」(Half Time)という本が紹介されました。
人生百年時代、人生を前半と後半の間に分け、後半の人生は、自分だけのためではなく、社会貢献など次の世代のことを考えた生き方をしたい。そのためには、ハーフタイムでじっくり自分を振り返り、後半生の生き方を考える時間が大切である。
さらには、そのもととなった、チャールズ・ハンディ(英経済学者)の「セカンドカーブ」(Second Curve)からは
「ファーストカーブが下降する前に、セカンドカーブを立ち上げる必要がある」
という指摘も受けました。
そこで、セカンドカーブを豊かなものにするための大人の学びの場を作りたいと思って、昨年、セカンドカーブ講座2023を立ち上げました。
講師には、セカンドカーブを生きるにあたり、私自身がこの人から学びたいと思う人生の先輩方、あるいは一緒にこれからコミュニティを作っていきたいと思う仲間に、講師料をなしのボランティアでお願いしました。
快諾して講座に登壇してくれた方々に、さらにコミュニティの受け皿としての財団設立を提案し、役員をお引き受けいただきました。感謝しかありません。財団ホームページの役員欄に、お名前とプロフィールを掲載しているので、見てみてください。素晴らしい方々が賛同してくださっています。
私は、学びには大きくわけて3つあると思っています。
自然と人と本
・北海道大雪山やヒマラヤといった圧倒的な自然の中を歩きながら、人生を考える
・人と出会い、知らない世界を教えてもらい、志を同じくする仲間と励まし合う
・絵本などの物語やドラッカーなどの生きざまなど本から学び、会えない作者とも対話する
これらの思いが、財団のミッションになりました。
・自然・人・本からの学びを通して人生を見つめ、感謝の気持ちを社会に循環させます。
・自然保護や子どもたちの教育などの社会貢献を通して、未来への希望をはぐくみます。
20世紀の財団は、松下幸之助やビル・ゲイツなど、巨万の富を得た人が社会に還元するためのものでした。しかし、その遺志を継ぐだけでは発展していきません。21世紀の財団は、誰か一人の財力に頼るのではなく、みんなが少しずつ、自分の出来る範囲で感謝の気持ちを支払い、それを未来へ循環させていく。それが持続可能な財団の作り方ではないかと思っています。新しい財団は、21世紀の新しい財団の形の実験台になりたい。そういう意味でもファーストペンギンを目指します。
みんなの思いが集まってできる財団にしたい。
そう思って、私たちはお金がないのに財団を作りました(笑)
設立趣旨や代表挨拶、過去のイベントの写真などは財団ホームページをご覧ください。
ホームページにはまだ掲載していない、2024年財団事業の予定は以下の通り。ますます盛りだくさんになっています。
1 大人の学び「セカンドカーブ講座」の主催運営(年間9回開催予定)
2 上川の活動拠点の始動(ファミリーキャンプ場内施設、秋完成予定)
3 セカンドカーブ受講生のコミュニティ形成(7月上川町夏合宿)
4 ヒマラヤツアー(2月マルディヒマール、10月エベレストBC)
5 上川以外でのイベント(奄美、軽井沢、京都、岡山などを予定)
6 財団コンセプトの広報(2023セカンドカーブ講座を出版)
7 絵本プロジェクト(新絵本ゼミ企画、絵本制作準備)
8 上川の自然保護活動団体への支援(NPOかむいなど)
9 感謝の恩送りプログラムのしくみ構築(コミュニティ通過eumo は2024年1月に始動)
10 寄付のしくみの構築(ふるさと納税の準備)
写真は、2024年10月ヒマラヤのアンナプルナサーキット、5416mのトロンラ峠を目指し歩いています。
「セカンドカーブ講座2024」のお申し込みはHPから
https://kibouzaidan.org/9dd8bfdce101491ca5983dd77d060929
絵本ブログですから、最後に絵本を1冊紹介しましょう。
『エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする』
作:エリナー・ファージョン 絵:シャーロット・ヴォーグ
訳:石井桃子
岩崎書店 2004年6月
短編の名手エリナー・ファージョンの短編集から絵本になった1冊を、石井桃子さんが翻訳した絵本です。妖精になわとびの秘術を習い、誰にも負けない名手になったエルシー。村を襲った危機に、おばあさんながら立ち向かう。その勇姿は、セカンドカーブのロールモデルそのものです。学んでプロになれば、その技は錆びず、いつか皆のために役に立ちます。
いくつになっても学びましょう。