母の日に想う | つながっていこう~オンライン版絵本で支援プロジェクト【公式ブログ】

5月の第2日曜日は母の日ですね。

 

春先に部屋の片づけをしていた時のこと、

アルバムを手にして開いてしまったら、

どんどん時間が過ぎていく・・・

 

こんなに小さかった、とわが子たちの幼い時の写真に目をとめ、

生まれたばかりの娘を抱く私の横に、私の母、祖母の姿。

自分が母になって、子育てをして、

子どもたちが成人して、社会人になって・・・

あの時、母はこんな気持ちだったのかと折に触れてわかる今。

 

これからも、きっと

母の気持ちと重なる思いを抱くことがあるのだろう。

 

今も元気に趣味を楽しむ母と、花の手入れのこと、料理のこと、

何気ない会話の時間も大切にしたい、と母の日を前に思う。

 

 

お気に入りの1冊をご紹介します。

 

 

 

 

『そらは あおくて』

シャーロット・ゾロトウ/文

なかがわちひろ/訳

杉浦さやか/絵

あすなろ書房 2018年

 

 

絵本の表紙を開くと空をイメージするような明るい青色の見返しに、ドレスを着たお人形と草花がちりばめられています。

絵本の中でもこんなお人形が見られる?そんな予感がします。

 

古いアルバムを開いている女の子がお母さんにたずねます。

「このこ、おかあさんなの?」

おかあさんが 答えます。

「そうよ。おかあさんが、いまのあなたと おなじころ」

写真の中のおかあさんの服は今とはなんだか違う、

家、家具、お店も・・・

女の子はアルバムを見ながら

「おかあさんが、こどものころって、

いまとなんだか ちがうのね」

女の子はつぶやくのでした。

でもね、と、答えてくれるおかあさんの言葉は

いつの時代も変わらない大切なこと。

 

おかあさんのお母さんはおばあちゃん、

そのまたお母さんはひいおばあちゃん。

寝る前に明かりを消して「おやすみ」と抱きしめてくれる夜に

聞こえてくる音は?

 

時代は移りゆくけれども変わらないこと。

 

「いつだって、

そらは あおくて くさはみどり。

ゆきはしろくて つめたくて、

おひさまは まぶしく あたたかい。

たいせつなことは いつまでも かわらない」

 

(ブログ編集局 ちえこ)