こんにちは!東京下町在住のあいりーんです。
最近、絵本を通じて視覚障害の友人ができ、
先月一緒に映画を見に行ってきました!
つまり、今日は・・・
目の見えないYさんと
映画「目の見えない白鳥さん、アートを見に行く」を見に行ったはなしです。
昨年12月にブログを書いてからの急展開!
このブログで『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』
(川内有緒/著 集英社インターナショナル 2021年)のことを書いてから2ヶ月で目の見えないYさんと知り合ったのです。
時系列で一旦整理すると・・・
一昨年11月、書籍『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(以下、書籍『白鳥さん』)を購入し積ん読
↓ 一年経過
昨年12月 展覧会六本木クロッシング@森美術館を観て「さまざまな隣人と共に生きる」という展示テーマに強く惹かれ、書籍『白鳥さん』をイッキ読み
↓
翌日 ブログ「アートと出会って生きるのが楽になるということ」投稿!
年明けて今年1月 ひょんなことから始めた地元での大人向け絵本会①にお店の常連さんである目の見えないYさんが参加。絵本の話や『白鳥さんとアート』の話をする。Yさんは2年前に完全に見えなくなった中途失明なので『だるまちゃんとてんぐちゃん』や『だるまさんが』の話などで盛り上がり、。
3月 地元で開催の絵本会②にYさんがリピート参加。書籍『白鳥さんとアート』の感想を交わし、
映画「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」(以下、映画「白鳥さん」)を見に行こう!となりました。
その場にいた別の常連さんMさんも「日本初のユニバーサルシアターに是非行きたい」とのことで、
4月に3人で出かけることに!
当日は、JR田端駅改札で待ち合わせ
Yさんはあいりーんがガイド、Mさんが道案内で出発~
ガイドといっても、肩に手を乗せてもらい、方向や周りの状況をを伝えたりしながらのんびり歩きます。
そうして
日本初のユニバーサルシアター
シネマ・チュプキ・タバタ(以下、チュプキ)に到着!
チュプキのHP☆
ユニバーサルシアターとは?
目の不自由な人も、耳の不自由な人も、
車いすの人も、
小さなお子様連れのママたちも。
だれもがいつでも安心して、
一緒に映画を楽しむことのできる、
すべてのお客様を対象とした映画館、
それが、ユニバーサルシアターです。
(チュプキのパンフレットより)
具体的にすごいのが
上映作品全作、音声ガイドと字幕付き!
必要に応じて自前で作成しているというのが驚きです!
アメリカでは、1990年にADA法(障害者差別禁止法)が施行され、90%以上の映画がバリアフリー化されていますが、日本では全体の10%に満たない状況なので、
自前でバリアフリー化するコストは大変なモノでしょう。
そんな状況で1日に4~5本のタイトルを上映しています!
しかも席数は20席。
コスト回収できるのでしょうか・・・。
私たち3人はそんなチュプキのスタンスに賛同&感動して
早速「個人サポーター」に登録しました!
あいりーんは3000円/年のサポーターになったので、ご招待券一枚を頂きました。
会期中に「ブルージャイアント」観たいな♪
あ、6月には「戦場のメリークリスマス」坂本龍一さん追悼企画も来ようかな~
チュプキの音響、とても良いので楽しみです!
Yさんのカードは穴あき型です
そして、お待ちかねの
映画「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」
初めて音声ガイドイヤホンも使って鑑賞しました。
音声ガイドは誰でもイヤホンを借りて、座席のイヤホンジャックに繋ぐだけで聞くことができるのです。
途中目をつぶってみると、Yさんがどんな風に映画を楽しむのかにちょっぴり近づけたような気がしました。
映画「白鳥さん」に出てくる、白鳥さんは、
ほぼ生まれたときからの視覚障害なので、点字を読み、ラジオ等の音声コンテンツはとてつもないスピードで倍速再生して情報収集します。白杖を携え、予想以上の早さで歩く白鳥さんの姿にも驚くばかりでした。
(この辺り、最近始まった地上波ドラマ「ラストマン 全盲の捜査官」の主人公と重なります。)
美術館での美術鑑賞を独自に開拓してきた白鳥さんは、このドキュメンタリー映画の中で、鑑賞される作品「けんじの部屋」としても登場します。
何でも面白がる白鳥さんの「とにかくやってみる」という言葉に驚き、
「時間さえかければたいていのことはできます」という真理をつくような言葉にハッとさせられ、言語化することの楽しさ大切さ、言語化できないことの大切さ。などなど、色々な思いが巡りました。
書籍「白鳥さん」と映画「白鳥さん」、
セットで超オススメです!
さて、映画「白鳥さん」の興奮冷めやらぬ私たち三人はそのまま居酒屋へ寄って、色んな話をしつつ。
「次はアートを見にいこうね!」と盛り上がったのでした。
どの展覧会がいいかな~
今日の絵本の紹介は、
初めてYさんと話した時に話題になった絵本の中の一冊。
ヨシタケシンスケさんが『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)をきっかけにストーリーを考え、著者である伊藤亜紗さんに相談しながらつくった絵本。
Yさんも「いつか絵本がつくりたい」とその時教えてくれました。
ヨシタケシンスケ/さく 伊藤亜紗/そうだん
アリス館 2018年7月
地元の小さな居心地の良いお店で、お試しで始めた「絵本カフェ」から色々な繋がりが生まれて嬉し、楽し、あいりーんです。
絵本からタテヨコななめに広がる世界に感謝~
このブログもYさんには読み上げ機能を使って骨伝導イヤフォンで聞いてもらおうっと
今日も長文お付き合いくださり、ありがとうございます。
では、またね~!