優しい主人公たち | Nervously and Sleepy

Nervously and Sleepy

小心者の日記

今年初めての投稿です。

 

今年は元日から大きな地震、2日の羽田の衝突事故。

 

被災された方々、事故に遭われた方々、復興に尽力されている方々に心からの哀悼とお見舞いを申し上げます。

被災地は未だ衣食住のままならない方々が多くあり、

日本以外でも戦争など、良くなるどころか悪くなる一方のように見えます。

祈ることと出来るだけの寄付などしか出来ず、無力さを感じずにはいられない年の始まりです。

 

そして今朝、漫画家の芦原妃名子さんが亡くなったというニュースを聞きました。

ショックです。。。

 

つい先日、「セクシー田中さん」実写ドラマでの問題の記事を読んだばかりで、まさかこのようなことになるなんて。

 

「セクシー田中さん」に限らず、読んだことのある小説や漫画の映像・・・実写版やアニメ版は、あまり見ないようにしています。たいていガッカリするからです。

 

ガッカリする理由は映像のクオリティが低いとかではなく、小説や漫画を読む場合、無意識に自分の頭の中で情景や登場人物の姿形、声などの音声を作って再生しているから、だと思っています。

 

どんなに画面が美しく、俳優さんや声優さんの姿形や声、演技が素晴らしくても、自分の頭の中の情景とは違って当たり前なので、こんなんじゃない!とつい思ってしまう。

 

例外は海外の翻訳物や冒険物が映像化される時で、舞台が外国だったり、軍事施設だったりする場合は想像が追いつかないので、どんな感じだろう?と観ることがあります。

そして見たら見たで「ここはこう来たか!」と感心することも多々あるのですが・・・

 

しかし、私のように2次元で完全に満足するタイプもいれば、エンターテイメントはなるべく映像で見たい、という人たちもいますよね。原作があっても映像だけ見て、原作はいっさい読まない人たち。

 

そういう人たちに、読んだことのある作品の映像版の感想を聞くと、映像では原作とは全然違う話になってることが意外に多く、ひどい時にはミステリなのに犯人や犯行理由が変えられてたりすることがあり、怒りを覚えることもしばしば。

 

「セクシー田中さん」のドラマは見ていないので、「改編」がどのようなものなのかわかりませんが、それは創造・製作に携わる者の良心に叶うものだったのか、どうだったのか。

 

芦原妃名子さんの作品は「砂時計」「Piece」「Bread & Butter」などを読みました。

 

どの作品でも主人公はままならない世の中で、苦しみ傷つきながらも前に進もうとし、周囲の人を愛する優しい女性だったと思います。作者と重なる部分も多々あったのかと想像します。

 

「セクシー田中さん」の続きが読めないのは残念です。

田中さんは、朱里はこれからどうなっていくのか知りたかった。

でも今は、せめて芦原妃名子さんが今は苦しみのない世界にいることを祈ります。

できたらこの世が生きるに値する世界であって欲しかった。

心からご冥福をお祈りいたします。