1023 吉行淳之介「酔いざめ日記」 | 文学つぶやきアーカイブスPART2

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その日手に取った本の、印象に残った文章を書き留めています

窓の外は暗くなってきたがまだ動けない。(中略)ただなんとなく自分を咎める気分で(これも二日酔の特徴の一つだ)横たわっているだけである。青春の時期というのは閉口で、その年齢に戻してやる、と言われても断るが、若い体力を懐しむ気分は甚だ強い。(吉行淳之介「酔いざめ日記」実業之日本社)