【なう。の話】
コウノドリのドラマを見てしまいました。予定通り号泣(笑)。前シリーズはちょうど長男を妊娠中のナイーブな時期だったので見ないようにしていました。
「はじめてのおつかい」も、子どもを産む前から号泣する番組です。
子供が産めるということは未来のある場所だというコト。というテーマのようなこの言葉。今の私にはズシンと効いています。
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⚫︎妊娠判明
ありがたいことに、子供を作ると決めてほどなくして妊娠することができました。
特にこれまで婦人科系の不調がなかったため、気づいたのは4週か5週と早めでした。
ここからしばらくはいつかのための覚書です。読み飛ばしていただければと思います。
5w/産婦人科を受診。1.1mmの長男を確認。
8w/心音と心拍を確認し一安心。予定日が結婚記念日に決まり驚きました。ちょうど年度末と新年度の境の頃で、産まれる直前まで学年が定まらずそわそわしっぱなしでした。
ゆるーい食べづわりと偏頭痛に悩まされてながら仕事をしていた頃です。食べづわりと伝えた上司が、出先から会社に戻るたびに、引き出しからお菓子を出しては餌付けされていました。
また、おそらくこのころに右卵巣嚢腫を指摘され一瞬血の気が引きました。腫瘍マーカーは陰性で、現在も経過観察中です。
10w/CRLは3.1mm。初めて検診に夫が付き添い、手をグーパーする息子に「神秘だ!神秘だ!」と大騒ぎして、頼んでいた動画を撮り損ね、私に怒られました。
この頃、結婚後初めてのまとまった休みが夫婦で取れ、兄夫婦のいる九州に旅行。ついでに晴天の軍艦島を訪れました。ガタガタ揺れる船に乗ること片道30分。お腹でガタガタ揺れるクリオネみたいな胎児を想像して笑っていました。
当時の日記には「大きくなったら、たくさんの土地でいろいろな文化や歴史に触れ、人と交流してください。自分は何十億人のうちの1人に過ぎないこと、許容できるかできないかはともかく、いろいろな生き方をしている人が世界中にいます。知ることは、あなたの視野を広くして、触れ合うことはあなたの心を深くしてくれます」と書いてあります。
12w/内診から腹部エコーに変わり、手の指も5本見えたり、膝をバタバタしたり、胎児として一番可愛い頃でした(笑)BPDは2.3cm。大人の親指くらいの頭のサイズでした。
この頃、私は羊水検査、正確には採取した羊水から遺伝子検査ができる病院を必死で探し続けていました。関西の遺伝カウンセリングや初期中期の胎児ドッグ、NIPTなどを謳うクリニック、羊水検査を行える産婦人科のある大学病院にも片端から電話をかけましたが、技術的に難しいと言われたり、受けられる週数までに院内の倫理委が通らないとの理由で断られたりしていました。
頭に浮かぶのは「1/2」の数字。現代の妊婦であれば、染色体異常や流産など妊娠中の様々な確率と直面すると思います。お腹の中で子熊のようにジタバタする命の存在への実感が増すのに比例して、分かっていたとはいえ、1/2という大きな数字は深刻で巨大な数字となり、不安は増していました。
遺伝子のエラーが特定できているのであれば、「遺伝していないと分かったらこんなモヤモヤを抱えて過ごさずに済む」「遺伝していたら産んだ後の心の準備ができる」との思いが強くなっていました。
妊娠判明後まもなく、がんセンターの遺伝子外来と眼科に妊娠を伝えた際、「産まれたら臍帯血を送ってくれたら遺伝子検査はできる」「産まれてなるべく早く眼底検査をして、腫瘍が見つかれば新生児から治療ができる」と返答されていました。つまり、「遺伝子のエラーも遺伝する確率も分かっていても何もできない」ことと同義でした。
胎内にいるうちに遺伝子検査ができるのかを尋ねたところ、遺伝外来の先生は「技術的に不可能ではないが」と言葉を止め、「仮に遺伝が分かったらどうするのか?」と聞かれました。一瞬考えて、「遺伝していたら堕胎するのか」という質問とわかり、「(堕胎は)考えていません」と答えました。結局がんセンターでは産婦人科がない上
技術的には可能でも倫理的には遺伝子検査もできない、ということで、羊水検査を受けるとしても、自分で受け入れてくれる病院を探さなければなりませんでした。
結局、自宅に近い関西での検査を諦め、関東の大学病院に切り替えて探したところ、実施を検討する、という病院が見つかりました。とにかく週数的にもあまり時間はないし、カウンセリングに来て欲しい、といわれ、12wの検診が終わった翌日、1人で日帰りで都内の大学病院を受診しました。
私の遺伝子検査結果や、健診を受けていた産院に書いてもらった紹介状を手に、遺伝カウンセリング外来を受診。前日と同じくCRL6.5cm、小指くらいで泳ぎ回る長男を診た後、「前例は多くないが、羊水検査で採取した遺伝子を培養して、アメリカの検査機関にかければ検査はできる」と、言われました。「受ける気があるのであれば引き受けます」という返答が有り難かったです。
羊水検査による流産の確率は1/200〜1/300といったところでしょうか。そのリスクを冒してまで、と思うかもしれませんが、ここでは出生前診断の是非についての議論はしません。私は知ることを選んだ、ということです。
15w/再び日帰りで都内の大学病院を受診。羊水検査をしてその日に新幹線で戻り、数日は有給をもらって自宅でゴロゴロ過ごしました。
16w/羊水検査後初めての定期健診で異常なしを確認して一安心。ついでに、脚をおっ広げた長男をお尻側からがっつり撮影した院長が「あーこりゃバッチリついとるがな」と叫んで、性別が判明しました。金木犀の香りが爽やかな秋の日でした(笑)
18wの頃、胎動をはっきり感じました。それからはポコポコポコポコ、陣痛が始まるまでよく動く子でした。
遺伝子検査の結果がわかるまでの妊娠5ヶ月から6ヶ月くらいまでの間、宙ぶらりんの日々でしたが、仕事の合間に戌の日参りをしたり、普段あまり食べない甘いものの誘惑と戦ったり、忙しくも穏やかな日々でした。