今回の公演、例年の優勝報告会との違いは、セリ(迫)を効果的に使った公演になっていたということだと思います。

最初は、オープニングのところ。

奈落でスタンツをくみ上げておき、セリを使って、舞台の上に登場させるという演出でした。

格好良かったですね!!

ただし、スタンツが彫刻像のように見えたので格好良かったのであって、ちょっとでも揺れたら、あんなにも見栄えは良くならなかったと思います。

ほんとうに、ぴたっと止まっていましたよね。

まさに、技術力の裏づけがあってこその演出だったのでしょう。

セリを使ったもうひとつのシーンは、金熊君登場のシーン。

ベアーズの選手2人を両脇にしたがえて、金熊君が上がってきました。

私が思っていた以上に、金熊君はベアーズにとって重要な存在なのだと知りました。

さて、公演は第一部と第二部にわかれていて、第一部はマット無し。第二部はマット有。

マット無しで行う理由のひとつがセリを使いたいということにあったのではないかと思われます。

そのため、オープニングの演技は演技全体がマット無しで行われました。

素人観客の私の目からは、マット無しもマット有りでも、最高難度の技がくり広げられ、どのような差があるのかということは全く気にならずに鑑賞することができました。

選手の方々は、マットがあったほうが若干はやりやすかったりするのでしょうか?

あるいは、タンブリングなどはマット無しのほうが良かったりとか、逆のこともあるのでしょうかね。

このあたりは、今のところ謎です。
今日は、大阪の梅田芸術劇場で行われた、箕面自由学園チアリーダー部 GOLDEN BEARS 創部25周年記念公演を見に行ってきました。

私がチアの観戦をはじめさせていただいたのが2010年の夏からですので、まだ4年です。

箕面自由学園の創部○○周年記念公演の観覧は、初めてのチャンスということになりますので、この公演のことを知ってから、ずっと心待ちにしていました。

絶対に見に行きたいと思っていましたが、ご存知のように今年はインフルエンザをはじめとして、いくつかの冬の病気の流行が早めに拡大しており、万が一にも、この大切な公演に行けないなんてことになっては一生後悔するだろうと(←大げさでなく)、ここ1週間は人混みを避け、自重した生活を送ってきました。

というわけで、今日は東京駅で「のぞみ」に乗り込んだ瞬間に、「やった!これで100%観戦できる」と、ひとりで喜びをかみしめました。

もちろん、日ごろから試合や公演をたくさん成功させている選手やコーチの方々のご苦労には比べるべくもありませんが。。。。

さてその公演ですが、期待どおりに素晴らしいものでした。

そして、25年の歴史をずっしりと感じさせてもらえるものでした。

1~3先生の演技、そしてOGの方々の演技、どちらもベアーズのユニフォームが舞台上に沢山並ぶと、それだけで観客としての私のテンションも上がります。

そして、そのおひとりおひとりを見ると、あの大会であの技をやった方だとか、優勝決定のときに飛び上がっていた方だとかが思い起こされましたし、表彰式での喜びや悔しさの表情も思い出されました。それぞれ、ひとりひとりが独特の素敵な個性をもって輝いていらして、宝石箱のふたをあけて眩しいほどに照らされたみたいに高揚した気持ちになりました。

高難度でのノーミス演技も、大会での優れた成績も、すべて素晴らしい実績だけど、これらの素晴らしい方々を輩出したことこそ、ゴールデンベアーズの最大の実績だと感じました。

プログラムに GOLDEN BARES ROSTER として載っている317名の方々です。

この素晴らしい方が、また弟子を育て、あるいは母親になって子供を教育していくことで、ゴールデンベアーズで生まれてそして育っていったいろいろな素晴らしい考え方や生活習慣が広まっていくんだろうと思いました。

ヘッドコーチの方が、朗読の場面で言葉をつまらせていましたが、私はそんなことを感じながら、朗読の声を聴いていました。
帝京のダンスは、帝京ならではの独特のもので、いつも楽しませてもらっています。

息をのむような素晴らしいダンスの中京大中京や同志社などとはまた別のテーストで、見ていて元気の出るダンスです。

今回は、ダンスの開始のところがとても気に入りました。

普通、チアリーディングのダンスというと、全員が一瞬止まって、そして音楽スタート。これを受けて、選手が一斉に動きだす、というのが普通だと思います。

今回の帝京の場合、4基のリワインドでのパートナースタンツ+前方宙返り1回ひねりディスマウントという大技を行ったあと、その興奮をそのままひきついで、流れるようにダンスに入っていきました。

このつなぎ方、無茶苦茶気に入りました。

パートナースタンツのところから、実は音楽が入っていて、この流れるような展開を演出していました。

技の難度だけでなく、チアリーディングには、まだまだ工夫のしどころがいっぱいあるんだな、と思った次第です。
一つ前のブログ記事で、チアリーディング学生選手権で、1~3位の3層へのトスアップを分類しましたが。。。。。

すみません、ひとつ間違っていました。

文理大の最初の宙返りつきのトスアップは、1回転ひねりが入っていたんですね!!

以下のように訂正させていただきます。



後方宙返り1回転+ひねり1回転。

さらに凄い演技だったわけです。

もしかしたら、初めて見た技だったかもしれません。
今回のチアリーディング学生選手権、JAPANカップから僅か4ヶ月で各チームの実力が急伸しているのを感じました。

今日は、1~3位に入った帝京、文理大、梅花女子の3チームについて、3層へのトスアップ時のひねりについて解析してみます。

JAPANカップの決勝と、今回の決勝を比較すると以下のようになります。



JAPANカップ決勝では、3チームあわせて2つの落下がありましたが、本大会の決勝では3チームともノーミス。

また、実施数も3チームとも増えていて、演技構成の充実ぶりがうかがえます。

まず、3位に入ったオールフィーメールの女王こと梅花女子から見てみます。

まず目を引くのがダブルアップが1つ増えて、4つになったことです。実は、ダブルアップ数だけに限れば帝京を逆転し、男子選手6名の文理大にも僅かにあとひとつに迫っています。

さらに言えば、文理大の5つのダブルアップは全て、ひとつのトスアップを2人の男子選手が上げていますし、帝京の3つのダブルアップも、全て男子選手がからんでいます。

そのような意味から言えば、女子選手だけで上げて4つのダブルアップを全て成功させたというのは、価値のあることだと思います。

そして、0.75ひねりトータッチでのトスアップ×2も、今回の目玉でした。(表は、0.5刻みですので、表では切り捨てて0.5ひねりに分類されています)

これら2つのグレードアップによって、総ひねり数も3つ増えて11.0になりました。

なお、2-2-3の両側2人の飛び乗りは、ひねりこそありませんでしたが、距離が出ていて、勢い良く飛び乗るところが実に勇ましくて格好良く、見ていて爽快でした。

次に、2位になった文理大。

なんといっても、1.5をやってくれたのが嬉しいですね!

実は、去年と今年のJAPANカップでは、この3チームでの1.5の実施はひとつも無かったのです。

優勝争いをする大学上位チームの1.5は、今や非常に貴重な存在です。

今回の文理大の1.5は、3-3-4を作る準備として、3-3-2を作るところで実施されました。

これがちょっと面白くて、向かって左が1-1-1で、向かって右が2-2-1といった形でいったんキャッチして、それから、3-3-2に結合するという形でした。準決勝も決勝もそうでしたので、これで予定通りなのだと考えています。

これより、やはり文理大にとっても1.5は容易な技ではなく、成功率をあげるために工夫したのだと思いました。

(2014.12.21追記:この記事に対して、向かって右も一度1-1-1でキャッチしたあと中央のミドルがトップをとったのだというコメントをいただきました。文理大の演技の展開の速さに私の目がついていけず、2つのアクションが一体化して見えてしまったようです。お詫びして訂正させていただきます)

そして、3-3-2のあとは、例の最高の技です。そう、両側ダブルアップで3-3-4へ。

1.5×2+2.0×2で作る3-3-4は、たぶん、現在の日本のチアリーディング界のピラミッド技としては、断然の最高難度技なんだろうと思います。

今回もこれを鑑賞することができて、最高に幸せでした。

総ひねり数としては、この1.5の部分が純増となって、14→17と大きく増加しました。

また、昨年度から解禁になった3層目への宙返り乗せですが、JAPANのときの2基から、今回は3基にグレードアップしていました。

4つあったダブルトータッチも、足を開くリズムをそれぞれ多彩に変化させていて、見ごたえのある芸術的なパフォーマンスになっていたと思います。

最後に、初優勝の帝京大。

ダブルの個数が少なくなりましたので、総ひねり数こそ減少しましたが、実施数自体はプラス2です。

トータッチで1回転完全にひねる技が、今回の目玉だったと思います。

この大技、JAPANカップの決勝のときは残念ながら失敗してしまいましたが、ついに、今回の大会で記念すべき初優勝の原動力となったと思います。

ちなみに、別の選手の方の話になりますが、トータッチのときにひねりを入れるのは、2010年のJAPANカップのときに梅花高校がハーフツイストを入れていた技が今でも印象に残っています。そう、あの技も、初優勝を決めるキーになったんですよね。このとき実施した選手は、今回、甲南女子の4年生トップとして出場していた選手ですね!

4年前の当時はハーフツイストでも凄いといわれていたのに、チアリーディング界の最前線ではついにフルツイストになったわけです。

とにかくスリリングな技です。

今回はミドルが正面を向いてキャッチしていましたが、こんどは、ミドルの向きを少し調整していただき、空中でトータッチの姿勢をとる瞬間にトップが正面を向くようにすると、スリリングさだけでなく、見栄えの点でもトータッチが強調され、さらに素晴らしいように思いました。

なお、このフルツイストトータッチの前に、(表では切り捨てて0.0ひねりに分類されていますが)0.25ツイストのトータッチがありました。

観客はこれを見て「おおっ」と思った直後だったので、フルツイストを見て「おおおおっ」っとなるという、非常に工夫された演技構成だと思いました。
今回のチアリーディング学生選手権。

大きなレンズの一眼レフカメラでずっと写真を撮り続けている観客の人は、会場の警備担当の方から声をかけられていたようです。

あくまでも予想ですが、近い将来、アリーナ席からの大きなレンズでのスチル写真は禁止になるような気がします。

三脚に立てたままで流し撮りをしているビデオカメラに比べて、顔の前にカメラを構えてターゲットを定めシャッターを切るという動作は、どうしても撮影者の意思というものが強く表に出てしまいます。攻撃的と感じてしまう人もいるかもしれません。

そして、機種によってはシャッター音も鳴り響いてしまうでしょう。

今回は、このようなことを快く思わない方からの苦情があったのかもしれません。

家族や友人に頼んでスチル写真を撮ってもらうことは有り得ることだと思いますが、あるチームが申請した撮影許可証で他のチームの見知らぬ選手の写真を常に撮り続けるような人が現れるというのは、現在の制度の想定外のような気がします。

動画なら、演技構成や技の研究という意味があるので、他チームを撮影する価値が有ると思うのですが、スチル写真の場合は他チームの方を撮影する意味は薄そうに思います。

今回の大会での様子を見て、近い将来、少なくとも「大きなレンズでのスチル写真は、ご自分のチームだけ」となる予感がしました。
チアリーディング学生選手権。

今回の大会は、Division 2 もとても熱く盛り上がりました。

★エントリー番号1番の梅花女子B

実は、私が応援している選手が何人か入っているので前日から楽しみにしていました。

演技のほうは、箕面自由から行ったトップ選手を中心にして、とてもクリーンなものでした。

ヒルヒルは3基、もちろん成功。

梅花高校の伝説のグループスタンツチームのメンバーだった方も入っていて、ファンにとっては、とても貴重な演技となりました。

182.0点で7位に入りました。

★エントリー番号5番の文理大

とても Division 2 とは思えないような過激な内容でした。

ヒルヒルではなく、足を変えながら一旦降りたような感じになり、また元の足であげなおすヒール技に目をひかれました。

最後は、なんと宙返りでのマウント。今年の夏のJAPANでも Division 1 のごく一部のチームしかやらなかった解禁技を、このチームが実施し、完璧に成功させていました。

過激な内容で、しかもノーミス。

216点ですので、 Division 1 に入っても大阪学院大に次いで8位くらいをキープできそうな高レベルです。

プログラムには、「アーティスティックな演技をお見せします」と書かれていました。

なるほど、確かに「見せる」にこだわった演技だったと思います。

★エントリー番号12番の帝京A

1.5×2や、2.0×1のトスアップがあり、ヒルヒルも3基で、2-2-3は両側トスアップであげたりと、なかなかに高難度の演技構成。

これも Division 1 の決勝で演技して堂々と戦える技のレベルでした。

ただし、ミスがたくさん(たぶん3つ以上はあったと思います)出てしまい、3位にとどまりました。ちなみに、あれだけミスが出ても205.5点の得点、ノーミスだったら220点を軽く超えていたのではないでしょうか。

★エントリー番号14番の梅花女子A

梅花らしく、ヒルヒルは4基。ただ、2-2-3のところで崩れてしまったような記憶があります。それが響いて、200点には届かず、196.5点で4位でした。

★エントリー番号18番の日体大

男性1名を含むチーム。

ヒルヒルは3基。それから、ピラミッドへの宙返り乗せがあったと思います。梅花女子Aと全く同じ196.5点となり、こちらも4位です。

★エントリー番号19番の帝京B

Division 2 で最大の感動をもたらしてくれたのがこのチーム。

帝京では3番目のチームですが、名電高校時代に3時のツボで紹介された選手など、私が応援している選手が何人かいらっしゃいます。

それらの名前を見ただけで、演技はかなり期待できると事前にある程度わかったわけですが、それにしても、ここまでやってくれるとは思いませんでした。

とても綺麗な演技で、ノーミス。

ぐんぐんと技を決めていく、あの独特の気持ちよさを会場じゅうに振りまいてくれました。

難度もある程度高くて、ヒルヒルも3基ありました。

何人かのお顔に見覚えがあるので、「それ行けー」みたいな応援する気持ちで拝見しましたので、余計に盛り上がりました。

得点は209.5点。

帝京の3番目のチームなのに、 Division 1 に入っても決勝を堂々と戦って入賞できてしまうほどの高得点です。

昨日、エキシビションに出場した日本大学国際関係学部との合同チームがとても素敵なチームだったことから、本日のこのチームの好成績も予感できていなければならないところでした。

209.5点は、とても高い得点で、ミスを連発したAチームを抜いて、文理大に次いで Division 2 で2位に入ってしまいました!

表彰式で呼ばれて、みなさんとてもうれしそうにしていたので、彼女達にとっても得るものが大きい大会になったのだと思います。

それにしても、帝京大学の選手って、全員が優れた選手なんですね。今回の大会を拝見して、帝京の凄さを思い知りました。
結局、競技部門の決勝枠は12でした。そのうち、9はシードチームがとりましたので、予選→準決勝→決勝と3回演技したのは、僅かに3チーム。

中京大、早稲田FALCONS、桜美林です。

桜美林は、元々、決勝常連チームですし、早稲田も全国大会の決勝には何度か進出しています。

そのような点から言うと、本大会の主役は、中京大だったと言って良さそうです。

今日、あらためて中京大の演技を見ましたが、やはり良いです。

そして、今日、初めて気づいたのですが、序盤のダンスパートでないところでも、何人かで手てポーズをつけたりして、青マットの上で出来うる限りの表現をしようとしているのですね。

このあたりの工夫が、昨日、「ハッ」とした感情に結びついたのかもしれません。

そして、ひとつひとつをきっちり決めていく演技姿勢も、今日見ても、やはり同じように実感できました。

それから、演技中の掛け声も良い感じに挿入されていました。声質は気のせいか中京大中京の流れを汲んでいるように思いました(OGがいらっしゃるので、当然かもしれませんが)。

いずれにしても、観戦者として今回の大会での一番大きな収穫は、中京大でした。

来年のJAPANカップが楽しみです。

なお、早稲田については、昨日のブログでスピーディーと書きましたが、今日も同じことを感じました。

中京大と早稲田、両チームとも200点超えを伴う堂々たる決勝進出だったと思います。

なお、シードチームで唯一決勝を逃したのが、日大でした。

今回は、明らかに完成度重視。

いつもチャレンジする1.5も無いし、スイッチ技もリバリバ3基に抑えていました。

完成度重視が功を奏して準決勝ではノーミスでしたが、さすがにここまでいくと、得点的に厳しくなるということが明らかになったように思いました。
今回の大会のグループスタンツは、特別に重要だと思っていました。

なぜなら、次の全国大会はJAPANカップとなり、2年に一度の世界選手権の前の大会ということで、世界選手権の予選の役割も果たさざるを得ないからです。

グループスタンツで1~3位に入ると、自動的に世界選手権の代表になれるという、アレです。

このとき、自由演技でナショナルチーム入りした選手は、グループスタンツで1~3位に入っても無駄になりますから、グループスタンツへの出場は避けるか、もしくは、ヤケクソみたいにナショナルチームの選手だけでグループスタンツチームを構成して1~3位になっても代表は辞退ということになります。

そのどちらかのパターンです。少なくとも、過去はそうでした。

いずれにしても、次回の大会はそのような複雑な事情がからんでくるので、今回のグループスタンツは、純粋に技術を競い合うという意味で重要なわけです。

さて、今日の演技、エントリーナンバー1は、2011のナショナルチームのベースとトップを核に、1~2年生3名を加えた帝京Aチームでした。

ヒルヒルなどのスイッチ技が2回出てきて、やはり期待どおり充実した演技です。

ただ、一箇所、崩れてしまったところがあり、優勝とはならず、3位になりました。

エントリーナンバー7が桜美林。

すっくとヒールストレッチの姿勢に立つ姿が、とても美しく決まっていました。また、リバティ→リヒール→ヒールという、Wスイッチをやっていたのも印象的でした。

エントリーナンバー11が日体大。

2010年のJAPANカップのとき箕面自由のキャプテンだった方が、このグループスタンツチームのキャプテンです。本大会では2位となり、大学最後のこの大会でも、私の目を楽しませてくれる熱い演技を披露してもらいました。

エントリーナンバー12が梅花女子A。

トップは、梅花高校出身の4年生。ナショナルチーム代表でも活躍された選手。

そのトップを宙に舞わせる役の4名は、全て箕面自由出身。よく考えると面白いチームです。

演技のほうですが、もちろん、ヒルヒルはきっちり決めていました。

そのほか、ベース陣自体が地面をまわってトップをオルゴールの人形のように回すところでは、その回転速度がとても速くて、うっとりするほど綺麗でした。私にとっては、この回転速度のポイントが高かったです。

演技は完璧で、今まで見たこのトップさんのグループスタンツの中でも最も良かったと思います。

演技が終わった瞬間に素人目でも優勝間違いなしと思うことができるような演技でした。

表彰式で結果が発表され、やはり優勝でした。

さて、この大会は、このトップ選手にとっても、最後の学生選手権になることになります。

今から3年前、テレビ東京で学生選手権を取材したドキュメンタリー番組が放映されたのをおぼえていらっしゃる方はどのくらいいるでしょうか。

その番組では、この選手が「抜擢された1年生選手。ちょっと天然系」と紹介されていたのですが、番組の最後にインタビューを受けて、真剣な表情で、こうおっしゃっていました。

「来年、再来年、その次もあるので、絶対に笑顔で終われるようにしていきたいと思います」

そうです、「その次」というのが、まさに今日の大会だったわけです。

自由演技では優勝ではなく3位だったものの、出し切った感のある満足のいく演技だったのではなかと思います。そして、グループスタンツでは、優勝!!

この大会、3年前に誓ったように、笑顔で終わることができたのではないでしょうか?

ちなみに、この方を最初に映像で見たのが、日テレの「笑ってコラえて」の長期密着取材番組でした。

関西大会で、青マットの中央最先端から後方に走るタンブリングでピラミッドに乗り込む技をやっていたのがこの方でした。

今日の梅花女子の自由演技でも、青マットの前方から後方にタンブリングしてピラミッドに乗り込む技があって、あのころを思い出して、ちょっとジーンときました。

私がチアリーディングのファンになってから4年半、いつどの大会に行ってもこの方は必ず出場されていて、いつも期待どおりの演技をして下さいました。ほんとうに感謝しています。
今回の帝京の初優勝について、その要因を分析してみます。

もちろん、2010年のJAPANカップのBSの解説のときですら「帝京は十分優勝候補」と解説者がおっしゃっていたので、このころから優勝は実力的には射程範囲内に入っていたと思われます。

2012年のJAPANカップでは、パーフェクトの演技をしながら、同じくパーフェクトな演技を完成させた文理大に、土壇場で、僅か3.5点差で差されてしましました。

素人考えですが、このような事態を通して、帝京の監督もいろいろ策を練ってきたのだと思います。

ご存知のように、チアの得点は、項目ごとに採点されます。

その採点に関して、前回のJAPANカップのBS1の放送で、解説者の方が、文理大の演技を見て非常に重要なことをおっしゃっていました。

「たぶんタンブリングの項目では満点がついたと思います」

つまり、文理大に勝とうと思ったら、いくらタンブリングを磨いても十分ではないわけです。

もし、最高に素晴らしいタンブリングができたとしても、相手も満点なのですから上回ることはできません。

つまり、相手をどこかの項目で上回らなければならない。

それはどこか。

まずは、ダンス。

文理大は男子選手が多いので、どうしても、16人の同期を完璧にとるのは難しくなります。

ダンスは帝京にとって狙い目だったでしょう。

ただし、ダンスの配点は、項目としては最も軽く、たった5点しかありません。

そこで、パートナースタンツを狙ったのだと思います。

パートナースタンツなら、10点もの重みがあります。

しかし、まだ問題があります。

パートナースタンツでいくら頑張っても、同じ技が相手と「かぶって」しまっては、絶対に上回ることができません。

そのような状況にあるときに、ヒルヒル5基が秘密兵器として候補にあがったのではないでしょうか?

ここ3年半、文理大は(Aチームに限って言えば)ヒルヒル4基すら行っていない。

したがって、文理大がヒルヒル5基を絶対に出してこないことを帝京の監督は見通していたと思います。

もうひとつのライバルの梅花女子ですが、妹分の梅花高校が最新の十八番としてヒルヒル5基をやっていますので、梅花女子があえてこの大会でヒルヒル5基に挑戦はしないだろうと考えたかもしれません。

あるいは、シングルベースのパートナースタンツを何基組めるかということを大学の各チームに対して分析するなど、もっと詳細な検討もしたかもしれません。

いずれにしても、この大会でヒルヒル5基を行えば、ほぼ確実に帝京だけの技となり、他のチームに対して大きなアドバンテージとなることを見通していたのだと思います。

そして、採点上ではパートナースタンツの項目で文理大を上回ることを狙ってのヒルヒル5基だったのではないでしょうか。

それがものの見事に当たっての、今回の優勝だったような気がします。

ちなみに、ヒルヒル5基のフォーメーションですが、チームによって特徴がありますね。

2010年の学生選手権で文理大がはじめて実施したときは、

○ ○ ○
 ○ ○

のW型ファーメーションでした。このときは、準決勝で不完全、決勝で1基落下でした。

梅花高校のフォーメーションは、いつも

○   ○
 ○ ○
  ○

のV型フォーメーションですね。

これらに対して、今回の帝京のフォーメーションは、

 ○ ○
○ ○ ○

のM型フォーメーションでした。そして、要の位置は、帝京自慢の男子選手がエーストップを持ち上げて、アピール度高くまとめあげていましたね。

これらの型を比較してみます。

中央(審判席)から見ると、どの型でも美しいのですが、観客席によっては斜めから見ることがありますので、フォーメーションによっては最後列の外側の基が他の基の影になって見えにくいことがあり、そういう点では、今回のM型はとても見易かったように思いました。

高難度の技も、フォーメーションの違いなどでさらにいろいろなバリエーションがあると、見ているほうも楽しいです。