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あっちこっち…より道したっていいじゃない

ミーハー万歳★
あれもこれも大好きってスバラシイ・・・








好きな作品は何本もあるのに「チャーリーとチョコレート工場」辺りから、ワタシの中ではどうもイマイチなティム・バートン…。合わないとか、嫌いとかじゃないけど、どうもイマイチ(笑)
それでも昨年末、六本木ヒルズで開催していたバートン展に行って彼のアタマの中を覗いてみたら…彼のその豊かな発想力は、やはり「鬼才」と言われるだけのことはあるな、と感心した。
バートンと言えば…とお馴染みになった大きな目のキャラクターの数々。今作は、彼がインスパイアされたという「BIG EYES」シリーズに隠された、真実に迫ったお話。バートンの原点とあらば、これはぜひ観ておきたい。実話に基づいた作品なんて「エド・ウッド」以来かしら…?


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まだまだ女性の社会的立場も弱く、女性は男性に依存するしかなかった時代…。60年代のポップアート界に衝撃を与えた大人気「BIG EYES」シリーズ。作者のウォルター・キーンは一躍有名になるけれど、実はその絵を描いていたのは妻のマーガレットだ。絵やポスターは飛ぶように売れる。しかし金を儲ければ儲けるだけ彼女のココロの穴は大きくなっていく。




やがて彼女は画家として、また女性としてのプライドと自由と幸せを勝ち取るために立ち上がることを決意。その姿はたくましい。けれど、この映画のおもしろさはそこではなく…嘘と見栄と欲にまみれ、滑稽で哀れな人間の姿を描いたところにあるのだと、思う。
いくら女性の立場が弱い時代だったとは言え、世間に告白する機会はマーガレットにだって何度もあったはず。結局は彼女も合意の上で、2人のビジネスは成り立っていたワケで、彼女ばかりが被害者なのではない。




ウォルターが画家を夢みていたのは本当だと思う。アートの腕には恵まれなかったものの、巧みなセールストークと口から出まかせの嘘の数々は思わぬところで彼の才能を開花させたのだから、それもまた何とも皮肉で可哀想な話だ…。
次から次へと、まあよくそんな御託を並べられるものだ。積みかさなった嘘はやがてウォルターの身を破滅させる。それでも最後の最後まで足掻く姿は情けないやら可笑しいやら。




「たとえ嘘でも、信じている人にとったらそれは真実…」
そんな綺麗ごとが通用するレベルではなかった(笑) 

寂しそうな「BIG EYES」の子供たち…。
彼らの大きな目は、見苦しいオトナたちの姿をじっと見つめている。



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自慢できることではないけれど、ワタシはよく騙されて傷つけられる…。信じては裏切られ、裏切られても「もしかしたら…」ともう1度、信じてみようと思ってしまう。たとえ傷ついて涙を流したとしても、淡い期待を抱いてまた待っているときは幸せだから。
ときどき、そんな自分がバカだなあと思う。
ワタシのココロもきっと、スクリーンの向こうから見透かされていたに違いない。


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PS。役者さんのこと
クリストフ・ヴァルツ  彼は最高! そしてなんてまあ口が達者なんでしょ! ラストでちょこっとウォルターご本人さま登場するけど、雰囲気が似てて笑ったw
エイミー・アダムス  相変わらず可愛いこと。ブロンドの髪がちょっと違和感あったけど慣れる。
「アメリカン・ハッスル」のような露出はなかった。
クリステン・リッター   名前は知らなかった。でも彼女は「ブレイキング・バッド」でワタシが大好きだったジェシーの恋人ジェーン。
テレンス・スタンプ   何を観ても「プリシラ」のド派手な彼のイメージがよぎる。
ジェイソン・シュワルツマン  ウェス・アンダーソン・ファミリー。それだけで、嬉しい。









日本では劇場未公開。 とても良い映画だったのに、なんだかもったいない…
ロバート・デ・ニーロとポール・ダノ共演、不器用な父と息子のココロの触れ合いの物語。




作家ニック・フリンが、父親と過ごした日々を記した自伝的小説 『路上の文豪、酔いどれジョナサンの「幻の傑作」』 を原作とした映画なのだという。ニック・フリンもこの本も知らないけれど、タイトルはとてもステキだと思う。「ほろ酔い」とか「酔いどれ」とか、そんな響きの言葉がワタシは好きなのだにゅ
ただ…DVD化された時に悲劇は起きた。この作品を台無しにする、とんでもない邦題がついた…「ロバート・デ・ニーロ  エグザイル」 なんだ、それわぁ??
サスペンスやアクションを匂わせるコピーと、TAXIの写真まで! 


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自称、文豪のジョナサン。いつになったら仕上がるのか、幻の大作が陽の目を見る日を夢みる冴えない中年。詐欺で捕まり妻とまだ幼い息子ニックを残し、刑務所からときどき息子に手紙を書く。
「俺は大作家だ。お前にもその才能があるはずだ」と。
その後、18年もの間、音信不通だったジョナサンが突然ニックに連絡をしてくる。 しかしそこに感動の再会、はなかった。
ジョナサンはニックに何を求めていたのか…。父の愛を知らずに育ってきたニックとの間には、そう簡単には埋められない溝ができてしまっている。定職もなく、アパートからも追い出され、酒浸りで差別主義者のジョナサン。離れていた息子が抱いていた理想の父親像のカケラが、そこには少しでもあっただろうか…。




ホームレスの施設で働き始めることとなったニックは、しばらくして施設にやって来た父と再会する。どこまでも落ちぶれて情けないジョナサンに、ニックは施設のスタッフとしても息子としても上手く接することができない…憧れどころか、ジョナサンの血をひいている自分の行く末が不安になってしまったのかもしれない。
更に、ニックの母はジョナサンとの離婚後に自ら命を絶っているのだが、ニックは彼女を死に追いやったのは自分のせいだと、心に傷を負っている。
やり場のない憤りと不安に苛まれ…とうとうニックはドラッグに手を出してしまう。




どこかで狂ってしまったままの親子の歯車。疎遠になっていても、お互いココロのどこかでいつも想いはあったはず。不器用で、上手に気持ちを伝えることはできなくても、親子は永遠に家族。いつか、少しずつでも歩みよることができればそれは大きな成長。
この映画は、そんな小さな1歩を描いたものだった。
このしょうもない邦題に負けず、多くの人に観てもらいたいと思う…
グー










ナイスファイト、一子!
一生懸命な奴は好きじゃない、と狩野は言う。けれど、一生懸命な一子はボコボコに殴られたって傷だらけだって、あんなにキラキラ輝いていた。試合に負けたっていい、一子は本当に良くがんばった。

なんて、なんて、なんてパワフルな映画なんだろ! これが、女の底力。 




もやもやしてべそをかくくらいなら…
いっそのことそのエネルギーを思いっきり何かにぶつけてみたらいい。

上手くいかないことを恐れて殻から出て来ないくらいなら…
いっそのことぶち当たって粉々になってしまえばいい。

どうせワタシなんて、って落ち込むくらいなら…
いっそのこと自分だけでも全力で自分を愛してあげたらいい。

失敗したっていいじゃない、不器用だっていいじゃない。
痛くって当たり前、だってそれが生きてるってことなんだから。




本当はこの「百円の恋」が今年1本目の映画になる予定だったけれど、時間の都合で「0.5ミリ」を先に観た。「0.5ミリ」で安藤サクラを大好きになってからの鑑賞で大正解。
彼女の魅力がこれまた全開、役者魂を込めた体当たりの1本だ。


勝者


仕事もない、彼氏もいない、ごみ溜めのような部屋に引きこもって女を捨てて、だらけた生活を送る32歳。ようやく就いた仕事は100均コンビニの深夜のバイトで、一子は夜中にバナナを買いに来るボクサーの狩野に恋をした…

新井浩文も、決して美男子ではないのだけれどワタシは大好きだ。彼もまた本物の役者であり、ちょい役であっても素晴らしい演技をする。今回は、ダメ男だが引退間近のボクサーというだけあって、かなり身体をしぼったよう。スマートになっていて見違えた。




でぶでぶの一子が初めてデートに誘われて、とりあえずバイト先で「男のハートをわし掴み」にするブラを買う。へんてこなワンピースしか持ってないけど、女になろうとする一子がいじらしい。


勝者


トレーニングのなわ飛びがすごい。
ランニングがすごい。
ジャブがすごい。
身体がどんどん引き締まって、動きにキレがでて足取りも軽くなる。「お前、変わったな」と言う父の言葉にはにかんだ表情をみせる一子は可愛い。そして、たくましい。


勝者


試合シーンは圧巻。
立て、一子。 前を向け、一子。 観ているワタシもつい手に力が入いって熱くなる。狩野だって、まだボクシングに未練があったのだと思う…「立て、負け犬!」これはきっと狩野が自身に送ったエール。

イタイイタイイタイイタイ
そう、その痛みを感じることができるのは生きているという証拠。何を始めるのも、遅すぎるなんてことはないはず。
ぼこっ!っと一発、ワタシもパンチを食らった。もやもやだって吹き飛ぶくらいの、ね。









昨年、映画館の予告で観て以来、気になって気になって仕方なかった作品。

安藤桃子もサクラもこれまで知らなかったけれど、魅力&センスがあることは予告編からも充分に伝わってくる。信頼するパンクさんやカズナリさんもレビューで絶賛しているし、年が明けて2014キネ旬邦画ベストテンが発表されてみれば堂々2位。福岡の劇場ではもう観れないのかと諦めていたところ…
あ~ありがたい、神さまありがとう。記念すべき本年1本目。 





みんなが、ちょこっとずつ歩みよることができたなら…
人がココロに抱えた孤独も少しは和らぐのかもしれない。
そう…それがたとえ0.5ミリずつだったとしても、ね。 




ワタシはまだその現実を知らないけれど、介護には計り知れないほどの大変さがあるはずだと思う。
介護の苦労をコミカルに描いた「最強のふたり」「ペコロスの母に会いに行く」のように、本作もヘルパーとして働くサワの奮闘記的な要素が大きいのかと思っていた。けれど「介護」というのは物語のほんの一部にすぎなくて、これは…出逢いと別れ、人とのふれあいの暖かさをココロに刻みながら、前に進んで行くたくましいサワのロードムービーでもあった。

サワというのは、不思議な力を持った女だ…。ヘルパーとしての腕が良いだけでなく、嫌な顔ひとつせず掃除や炊事もテキパキこなす。とある事故で仕事を失い、住む場所を失ってからも、ワケありのじい様たちを見つけては少々強引に彼らの残り少ない人生に入り込んでいく。どこの馬の骨とも知れない女なのに、サワとの生活は次第にじい様たちの孤独を癒しココロの隙間をうめていく。




物語のなかで、サワ自身の過去が明かされることはないけれど、明らかにサワだってラクな人生を送ってきたワケではない。彼女もまた、じい様たちに生きる意味を与えてもらっていたのだ。
友達でも、家族でも、恋人でも…一緒の食卓を囲む人がいるって、大切なことなんだなと改めて思う。




後半になると物語のテイストはちょっと変わる。少し重たい雰囲気になるのだけれど、サワはここでも凍りついてしまった人たちのココロを溶かす。サワの魔法がかかるのは老人だけではない。この映画を通して、サワと出逢えたワタシのココロだってほっこり暖かい。


はーと。


エンドロールには、母の安藤和津や父の奥田瑛二の名前も発見。
この素晴らしい映画も、ひとつの家族によって作られたのだ。決して美人ではないけれど、サクラは本当に魅力的だ。ちょっと可愛いだけの女優もどきみたいなのがごろごろいる中で、サクラは本物だと思う。放っておけない、好きにならずにいられない、そんな秘めた力を持っている。
サクラ主演の「百円の恋」も近々観に行くつもり。




「死ぬまで生きよう、どうせだもん」
うん。ワタシも、そうしようと思う。








2015年…まだ映画館には行けていない。観たいのは沢山あるのになあ。

実家で過ごした年末年始は、ゆっくりするどころか元気いっぱいの甥っ子姪っ子たちに囲まれて野生動物園状態(笑) そんな中でもどうにか映画を、と「16ブロック」というのを観た。中断しながら4、5回に分けてのこま切れ鑑賞。
ほとんど集中できなかったのだけれど、これが思いのほかおもしろかったものだから、いつかちゃんと、もう1度観ようとココロに決めた。



たった16ブロック先の裁判所まで、証人を護送するだけだったはずなのに…途中で襲撃されて、とんでもない展開に。 飲んだくれの警官にブルース・ウィリス。証人にモス・デフという黒人俳優。
この映画はアクションでもあり、バディムービーでもあり、ヒューマンドラマでもあり…ココロに残るセリフの数々が16ブロックの間に、ぎゅっとつまっている。
モス・デフの笑顔が、すばらしい。
ラストシーンは涙、必須…たとえ、こま切れで観ていても、感動。


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唯一、大晦日31日だけは自由行動オトナの時間。
朝から六本木ヒルズのバートン展でテンション上げて、渋谷に出てお洒落なランチ。若者にまじってFOREVER21をのぞいてみたり、乳もないのに可愛い下着を買ってみたりえへ
渋谷で買い物なんて何年ぶりかしら~。話題のフライングタイガーまでぶらり歩いてここでもまたテンションが上がる。こまごまカラフルな雑貨が可愛くって安くって、ワタシこのままココに住みたいって思う
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夕方、表参道ヒルズの前には長~い行列。もしかして元旦の福袋かな?
寒いのに、皆さん良く頑張る(笑)
竹下通りは相変わらずの人混みで、じっくりお店を見るどころか通り抜けるのに精いっぱい。ワタシ、ここでかなり歳を感じたのだけれども、悔しいので若いエネルギーはたっぷり吸い込んでおいたグー
明治神宮へ初詣に行く人たちかな…日がおちて暗くなった原宿駅のあの狭い改札からは、どわどわと人があふれて、あと20歳若ければワタシもオールできたのになあ、なんて思いながら山手線に。



まさか、この1日歩き回っての筋肉痛が5日後に来ようとは…ワタシもびっくり(笑)
 
実家でのお正月も賑やかに過ぎ、気づけば母とゆっくり話す時間もなかったなあ。


 
しかし…休みが明ければ、そこに待っているのが「現実」…。
年明け早々ワタシはもやもやに襲われ、映画に行こうにも時間をあれこれ調整する元気すら出ない…。なんとか会社には行くけれど、もやもやの原因の半分はここにあると確信。
愛想笑いもしたくないのが正直なところ。
このままではイカン…
沈んだ気持ちをリセットしなくちゃ。あと、ついでに休みで増加した体重も(笑)
2015年、ワタシは「ふりだしに、もどる」って決めたんだからカオ 食事を野菜中心のメニューに変えて、ヨガに行って、寒くてめげてたウォーキング&ジョギングも再開。
なんとか、もやもやを追い出そうと奮闘中。

映画館に行けるのはまだもう少し先かもしれないけれど、とりあえず2015年をがんばってみよう。
 
そんなワケで…皆さま、ご挨拶おくれましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします羊




クリスマスツリー今年のクリスマスはサンタクロースが来なかった…どうやらサンタにも、いろいろ事情はあるらしい。家で映画を観ながらなんとなくクリスマスも過ぎてしまって、そろそろお正月モードに切り替えなくてはいけないのだけれど…年末の大掃除はなかなか手付かずで、パソコンに向かって今年1年のブログを読み直しながらワタシの2014年を振り返っていたりする。
舞台やらイベントやら旅行、そして相変わらず映画がいっぱいで盛りだくさんなのに…なんだかもやもやと、気持ちが病んでいることが多かったような気がする
いー
まあ、それなりに心当たりはあるのだけれど…映画の感想にも、ところどころそんな心情が反映されているのが可笑しい。
ヨガで気持ちをととのえながら、前を向こう、前を向こうと、けなげにも自分を保とうと努力をしていることは褒めてあげたいと思う。


ハート


それでも、今年もまた沢山の素晴らしい映画に出逢えたことには感謝!
ランクは付けられない性格なので、映画館で観た順にベスト5を…と思ったけれどどうしても絞れずベスト6を選んでみた
カオ














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レビューにもぜひ
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ハート


DVDやHuluで出逢った素晴らしい作品も沢山!


11歳のころ、
ワタシは何を考えながら生きていただろ…


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これぞ悲恋の物語
天海祐希と染五郎が美しい



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観終わったときの余韻が…
ジュリアンのあの眼差しが…
いつまでも記憶に残る


それがたとえ嘘だとしても
信じる人にとってはそれは本物…


⑤遥かなる山の呼び声

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ああ、健さん…


ハート


いろんな意味で「は?なにこれ?」的だった映画もあり…(笑)


これ絶対
「抱腹絶倒」の意味を間違ってるでしょ!



「痛」はあるのに「快」がなくって…
ファンは多いようだけど、
ワタシ的にちょっと残念



難解すぎて、
ネタバレ読んでもぽっか~ん(笑)


ハート


2014年の映画は、午前10時の映画祭で上映中の「シャレード」で締めくくりかな。
人生ベスト3に入る大好きな映画で終われるのだから、それはやっぱり幸せなこと。

年末年始は埼玉の実家に帰るのでしばらくブログもお休みです。
みなさまも、どうぞ良いお年をお迎えくださいね
ニコニコ








「ゴーン・ガール」を観た。
ネタバレはしてませんのでご安心を




これは、相当おもしろい! なにをどう書いてもネタバレになってしまいそうなので、この映画のレビューはするまいと思っていたけれど…観たぞってことはやっぱり、ちょこっとだけ書いておこうかないー
皆さんも早く観てくださいねw ネタバレトークがしたい(笑)




公開前からかなり注目されていて、結末を予測するキャンペーンがあったり、妻の日記を一部公開して興味をそそったり…期待値は高かった。
嘘をついているのは夫か妻か…ワタシは裏をかいて妻だと予想。それが正解だったかどうかは言わないけれど、ワタシの推測を遥かにこえる展開だった!
鑑賞から数日たっても、なんだかゾクゾク感が残る。




フィンチャーって、やっぱおもしろいんだカオ
「ドラゴンタトゥーの女」だってオリジナルより断然良かったと思うし、「ソーシャル・ネットワーク」も、小難しかろうと懸念していたのに観てみればあのテンポにぐいぐい惹きこまれた。もしかしたら「セブン」だって今、観たら好きになるかもしれない。
彼が製作総指揮を務めるドラマ「ハウス・オブ・カード」も、何話かは彼自身が監督している。大統領に裏切られ、復讐を誓った男が企てる壮絶な陰謀。これもサスペンスフルでなかなかいい。 




ロザムンド・パイク。 「ワールズ・エンド」に出演していたようだが、その時は彼女のことを知らなかった。可愛らしい顔をして、もの凄い「女優」だと思った。
カワイイ女の裏には、きっとなにかが隠れているはずだ…男性陣は気をつけた方が良い
危険








映画やドラマを観ながら…ふと思えばちょっと気になる人はみんなジェシーだった。


glee


ジョナサン・グロフ


ありがたいことに、Huluではシーズン1~4まで全話配信中。
観はじめたら止まらない glee…週末の夜、時計を見れば2時、3時は当たり前。
流行ポップスからオールディーズからブロードウェイミュージカルまで、あれもこれも知っている歌が山盛りのアメリカ学園ミュージックドラマ。出演者の誰もがめちゃくちゃに歌がうまくて、マッシュアップ満載なのも最高に楽しい。オリジナルより、glee バージョンの方が好きになってしまったりしてw
そうそう、アナ雪でいきなり有名人になってしまったあのイディナ・メンゼルだって、迫力ある歌を聴かせてくれる。
ティーンエイジャーたちの小さな恋物語も交えつつ…ちょっとキュンとなったり、ほろっとなったり。
気づけばワタシの iPhone は glee の歌ばっかりで、ジョギングのお供はいつも glee。
個性あふれるキャラがとにかくいっぱい。メインキャストではないのに、1番のお気に入りはジェシー!
もちろんルックスが好みなのだけれど…それに加えてハスキーな歌声にググッと
ハート ライバル校のリードシンガー役で、他どんな映画やドラマに出演しているのかは知らないけれど、とにかくイイ男だうさぎ
が…どうやらゲイらしい(笑)
シーズン3までの出演で、後半は顔を出さないのでさみしい。



ジェシー・アイゼンバーグ



勝手にワタシの中で世界三大饒舌男の1人となったジェシー・アイゼンバーグ(笑) あの髪型のせいか、なんだかオタクっぽい雰囲気だったのに…いつの間にかめっちゃイケメンに変身している! とにかくよく喋るなあ、といつも思うw
最近公開された「嗤う分身」…ジェシー見たさに映画館へ走ろうかと思っていたけれど、原作がドストエフスキーとあってワタシにはおそらく難解すぎる作品だろう、と断念。



ブレイキング・バッド


アーロン・ポール



こちらもHuluで全シーズン配信中。さすがエミー賞を受賞するだけあって、中だるみもなく緊迫感を保ったままラストまで疾走。かなり面白いドラマだ。
温厚な、高校の化学教師がある日、ガンを宣告される。決して裕福ではない家族のために、まとまったお金を残そうと、化学の知識をフルに使ってドラッグ製造に乗り出す。病と闘いながら、悪に染まっていく変貌ぶりが見もの。
この高校教師の相棒が、かつての教え子であるジェシー。チャラチャラ軽いだけのにいちゃんかと思いきや、根っこは優しく子供思い。恩師のことも、決して裏切らない。ジェシーは多くを失い、多くを奪われ…話が進むにつれ、切なさばかりが増すような役。きっとドラマファンの女たちは、このジェシーにいつかは幸せになってほしいと願い、ぎゅっとしてあげたくてたまらなかったはず…。当初ジェシーはシーズン1で出演終了の予定だったのだとか。いやいや、彼なくしてこのドラマの成功はありえなかったと思う。



イーサン・ホーク



かなり昔から、ワタシはイーサン・ホークが好きだった…先日「6才のボクが、大人になるまで」を観て改めて彼の魅力を発見。そして、更なるイーサン愛を確信した。
そういえば、同じ監督のビフォア3部作の最後の1作をまだ観ていなかったので、早速DVDをレンタル。そうやん…彼の名前もジェシーだった!
「なにを読んでいるの?」 ユーロトレインの1人旅で、たまたま声をかけた女の子…ナンパ?
いや、これが運命の出逢い。
映画のほとんどがジェシーとセリーヌの会話だけで成り立っている。夜明けまで…夕暮れまで…そして真夜中まで、2人は会話であふれている。2人の言葉のひとつひとつに、愛があり…夢があり…不安、怒り、喜びがあり…他愛ないおしゃべりがどんなに大切なものなのかって、3作を通してじわじわとココロに染み込んでくる。そして、ワタシだってあんな風に誰かに愛されたいなあ、とつい思ってしまう。





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さて。
他にはどんなジェシーがいたっけな??
ジェシー・ジェイムズ?…笑









映画的な起承転結があるワケでもなく、劇的な事件が起こるワケでもない。ある少年と、その家族を見つめた12年という時間が、ひとつの物語となってスクリーンに映しだされる。




くり返される彼らの日常…単調なようであって、それでも喜怒哀楽に満ちた日々のつみ重ねこそが人生であり、誰もがそのドラマの主人公。当たり前のように流れている時間が、実は計り知れないほど尊いものであること…そして、何気なく発せられている言葉のひとつひとつに、長い人生の一瞬がいかに大切な瞬間であるかを気づかせてくれるヒントがあふれている。




思いどおりにいく事ばかりではなくて、人生なんてイライラや不安やもやもやが付きものだけど、それでもやっぱり生きていて良かったと思いたい。
共に時間を過ごす人や、ただワタシの横を通りすぎる人…いくつもの出逢いと別れに彩られているからこそ「今」があるのだ、と感謝したい。
もしかしたら、何気ないワタシの言葉も、どこかで誰かの人生をプラスに変えるきっかけになっているかもしれない…そうであれば、ワタシも自分のことを褒めてあげられる。 




12年間の家族の姿を本当に12年間かけて撮るという、どこか実験的なスタイルの映画。
「北の国から」みたい…。無理やり過去を再現しているのではなく、その時その時リアルタイムにフィルムに収められているので全く違和感はなく、小道具やニュース映像などで時間の流れを感じることができるのもおもしろい。




子供の視点で描かれてはいるけれど、変わっていくのは子供たちだけではない。子供と一緒にまわりの大人たちも歳を重ねているわけで…彼らもまた、年月をかけて成長していく。
一家のパパはイーサン・ホーク。初めて彼をみた映画がなんだったのかは忘れてしまったけれど、ワタシは本当に彼が大好きだ…。本作はそのイーサンとジュリー・デルピーとの3部作と同じリンクレイター監督の作品だと知って妙に納得。あ~彼ならやりそうだ、と。




高校卒業という大きな節目。
子供にも親にも、この先もずっとずっと続く人生が待ってる。
泣いて笑って傷つきながらも、みんな、前に進んで行くんだなあ…