連続FFコント小説「えふろく」~孤島~ #47 | まるごとゴトウまるまる

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(崩壊した世界。とある孤島にひとつ建つ家)


(目覚めてベッドから出るセリス)


シド:おお セリスよ……
おお セリスよ……
やっと目がさめたか。

セリス:私……どれくらい眠っていたの?

シド:ちょうど1年じゃよ。もう助からんかと思っておった。

セリス:1年間も……シドが私をかいほうしてくれたのね?

シド:ああ、でもわしももうつかれた。


(外を見るセリス)


シド:小さい無人島じゃよ。世界が引き裂かれた後、気づいたらこの島に倒れておった。

セリス:引き裂かれた……夢じゃなかったのね。

みんなは? …ロックは?

シド:わからん。島以外の事は何も…世界はこの島を残して全てちんぼつしてしまったかもしれん。
あの日から世界は一歩一歩破滅に近づいている……
草木や動物はどんどん死に追いやられ生き残った島の人も次々と希望を失い北の岬の崖から身投げしよった。

セリス:皆はもう……生きていないかも……

シド:セリスよ。気を落とすな。お前はわしにとって世界で一人の家族じゃ。ここでいっしょに静かにくらそう。

セリス:ええ……そうね…シド……いえ、おじいちゃん。そう呼んでいい?

シド:おじい!? へへ てれるのォ 突然孫娘ができたみたいで…… ゴホッ ゴホッ

セリス:ふふ おじいちゃん。

シド:ははは

セリス:おじいちゃん。

シド:なんだい?

セリス:おじいちゃん。

シド:なーに?

セリス:おじいちゃん。

シド:うんもういいかな!おじいちゃんと呼ぶだけのは!

セリス:おじいちゃん。

シド:続けるか!
ははは ゴホッ ゴホッ

セリス:おじいちゃん。おなかすいたでしょ?

シド:ああ 三日前にね込んでから何も食っておらん。

セリス:何か食べたい?

シド:…と言っても海岸の魚くらいしか食い物はないがの。

セリス:私とってくる。

シド:1年眠っていたのにもう動けるのか。
さすがセリスじゃ。ワシの特製の点滴も良かったかの。

セリス:特製の点滴?大丈夫?なにか変なの入ってない?

シド:大丈夫じゃ!ギリギリ合法じゃ!

セリス:(ギリギリなんだ...)じゃあとってくるわね。



セリス:うー...動きが早くてなかなか捕まえられない...
あっ!動きが遅い魚!やったー!魚!とったわーーー!!!



(セリスが戻ると慌ててベッドに戻るシド)


セリス:おじいちゃん 魚よ、食べて。

シド:(えっ生で?)

セリス:あっごめんなさい生きてるのは嫌よね。剣で、えい!はいどうぞ。

シド:(やっぱり生で?)
ありがとう。むしゃ むしゃ むしゃ

シド:もしかすると...長くないかもしれん。あ、いない。また魚をとりにいったか。


セリス:おじいちゃん魚よ!



(慌ててベッドに戻るシド)

セリス:食べて。あっごめん焼いたほうがいいよね。ファイラ!

シド:(ファイアでよくないか?)

セリス:どうぞ。


シド:むしゃ むしゃ ありがとう。毎日毎日。セリスよ。あっいない。すぐとりにいく...


セリス:うー今日はなかなかとれない...ラムウでもぶち込んでやろうかしら。あっ遅い魚。とれた♪

おじいちゃん!



(慌ててベッドに戻るシド)

セリス:じゃあ焼くわね。じごくのかえん!

シド:(なぜさらに火力上げた?)
むしゃむしゃ
ワシに何かあっても...お前だけは望みをすてちゃいかん。ゴホッ ゴホッ
あっいない。1回くらい聞いて...


セリス:おじいちゃん魚よ!



(慌ててベッドに戻るシド)


セリス:今日は味変えてみるね。ブリザラ!はい、刻みこおり魚。

シド:むしゃむしゃ
ゴーホッ ゲホッ! セリス...ありが ゲーホッ まだ ガッホッ わしがしゃべれるうちに...ゲホッ
...いないか。ありがとう。セリス...


セリス:美味しそうな魚とれた♪
おじいちゃん今日はどうやって料理する?




シド:......

セリス:おじいちゃん。食べなきゃ体に…どうしたの?おじ…

シド......



セリス:うそ......うそよ!

ずっといっしょにくらすって約束したじゃ......

おじいちゃん返事をして! 冗談だって言ってよ!!

(走って出ていくセリス)

(フラフラと北の岬の崖を登っていく)

シドの声:何人か生き残った島の人も次々と希望を失い北の岬の崖から身投げしよった。


            (崖の頂上)


(頂上では鳥も死んでいる)


セリス:みんな死んでいく。ロックも、もういない…世界はもうおしまいなのね。


(目を閉じてゆっくり後ろ向きに身投げするセリス。涙がキラキラとセリスの上に上がっていく)


(たまたま飛んでいた鳥に当たって一瞬落下スピードが落ちる)

鳥:フギュッ!!



(倒れているセリスのところに鳥が飛んでくる)


(気がつくセリス)


セリス:ふ...あなたが守ってくれたの? 何の希望もない私を助けて一体...



セリス:このバンダナは? もしや...

(インターセプターにめちゃくちゃ噛まれながら治療するロックを思い出す)

セリス:ねえ、あなた今どこから来たの? あなたの傷を手当てしてくれた人は生きているの? ねえ 答えて......


(鳥は飛んでいく。バンダナはその場に落ちた)


セリス:あの人は...生きているのね。ロック...


(家に戻ると手紙が落ちている)


「外の世界に出ろ。仲間はきっとお前の事を待っている。

ストーブの横の階段から下へおりなさい。そこに答えが待っているから。

おじいちゃんより」


(階段を降りるとシドが作ったイカダが)

セリス:おじいちゃんの分もせいいっぱ生きるわ...


(イカダで海へ出ていくセリスだった...)

つづく...



いやー僕はここでセリスが大好きになって、全ゲームで1番くらい思い出のシーンでめちゃくちゃ知ってるんだけど
歳かな?元の見て泣きそうになった!「おじいちゃんより」いいよなあ!

全然ボケられない!まあ元々回想とか感動系のシーンはボケずに来たけどね!

鳥に「私を助けて」って言うのだけ昔から分かんくてこういうことかな?と足しました!