(フィガロ城)
マッシュ:なっつかしいな!俺ちょっと城ん中見て回ってくるぜ。
ヒャッホー!!ヒーヒャッハー!!
(夜、王の間に現れるマッシュ)
マッシュ:ふっ……変わらないな…この城も…。
(王座に座るマッシュ)
マッシュ:いや…ちがう…もうここには親父もおふくろもいない…もう誰も…あの日から…。
(過去のフィガロ城)
……今晩が……
とうげ……じゃの……
もし………で
ウ……ソ:だ………そんな…………い…や(部屋を飛び出すマッシュ)
神官長さま…………
…王さま…………が
……マッシュ…………マッシュ……!!(マッシュを追うエドガー)
…父上はきっと……
マッシュ:兄貴ィ……ううう……
エドガー:そうか逝ってしまったか……父上……
神官長:エドガー様こちらにいらしてたんですか?:たった今、父上様が……フィガロをお二人にまかせるという最後のお言葉を残して……
マッシュ:ばかやろう!:みんな…帝国が親父に毒をもったんだと噂している。
かと思えば王位の話ばかり…誰も心の底から悲しんでるヤツはいない…俺達が生まれて母さんが死んだ時もきっと…
神官長:そんな事は…
マッシュ:ばあやだってそうさ!
エドガー:マッシュ…。
マッシュ:帝国のやつら…許さない…!
(ばあやを突き飛ばして走り去るマッシュ)
エドガー:ばあや。さがっててくれ。
(城の最上階)
マッシュ:国を出よう!こんな争いごとばかりの国を出て自由に生きるんだ!兄貴も王位なんていやだって言ってるじゃないか。
エドガー:自由に……
でも…一度に二人の世継ぎを失ったらこの国は…?:…父上は国をたのむ、と…。
マッシュ、父上のくれたコインで決めよう。表がでたら、お前の勝ち。裏が出たら俺の勝ち。好きな道を選ぶ。恨みっこなしだぜ。いいだろ?
いくぜ…、そーら!
(空高く舞いあがるコイン)
(現代の王座の間)
エドガー:そして…お前は自由を選んだ。
10年か…あのチビがこんなにデッカくなっちまいやがって。
マッシュ:兄貴こそ国王様が板についてるぜ。
エドガー:マッシュよ……俺は…親父が恥じないような王か?
マッシュ:きっと親父はあの世で鼻高々さ
エドガー:10年か…。長かったな…。
マッシュ:…長かったな。
エドガー:二人とも大人になっちまったとこで一杯やるか。飲めよ。乾杯だ…親父に。
マッシュ:…おふくろに。そして…フィガロに。
ただわりぃ。筋肉のために今酒断ってんだよね。
エドガー:...締まらんな。
ロック:あれ?セリス王の間のぞいてなにしてんの?
セリス:いや、ただ声がしたから聞いてしまっただけだ。ロックは?
ロック:ん?い、いやトイレ行こうと思って!べ、別に城に珍しい物ないかなとか物色しようとしてた訳じゃないからな!
セリス:別に疑ってなかったんだけど...本当にやろうとしてたのか?
ロック:そそそそそそそそんなことないよおやすみー!
セリス:トイレはどうした!?
(次の日)
エドガー:よーし出発だ!フィガロ発進!
...
マッシュ:もう着いた!?やっぱスゲェなフィガロ。
(コーリンゲンの村)
エドガー:よし、まずは情報収集だ。
村人:このまえ光の怪物が村に飛び出込んできたんだ。こわかったー...
南のジドールのほうに飛んで行ったよ。
子供:キレイな光がやってきたの!
みんなこわがってたけど...
私はあれ 好き!
エドガー:間違いないティナが来たんだ。
マッシュ:ん?あの家は?
ロック:あ、あの家はやめとかねぇ?ほらこんなところに可愛いネコが!
マッシュ:ネコがどうしたよ?
ロック:人の家勝手に入るとか良くないって!
マッシュ:今さらなんだよ今までめちゃくちゃ入ってるだろ!
エドガー:それもどうかとは思うけどな。
マッシュ:失礼しまーす。
ロック:チッ
マッシュ:あれ?誰も居ない。
ロック:俺はあいつを…守ってやれなかった…
(過去のとあるどうくつ)
レイチェル:ロック! 今日のトレジャーハンティングは何なの?
ロック:もうすぐお前の…(照れる)
この山には、すごいお宝が眠っている。そいつを見つけ出す。
(ロックの立っている橋が崩れそうになる)
レイチェル:ロック! あぶない!!!
(ロックをかばって谷底に落ちるレイチェル)
ロック:レイチェル!!!
(レイチェルの家で寝ているレイチェルを見つめるロック)
ロック:レイチェル! 気がついたか!!
レイチェル:…………? えっ……何も思い出せない……
(男に突き飛ばされるロック)
レイチェル父:出ていけ!! お前のせいで娘は記憶喪失になったんだぞ!!
ロック:待ってくれ! 俺とレイチェルで話を…
レイチェル:出ていって! あなたが誰かは知らないけれどあなたが来ると、家族みんなが辛い顔をするの!
(家の前でうなだれるロック)
ロックに話しかける青年:お前さんは、レイチェルの側にいないほうがいいんだよ。
あの娘はまた新しい人生を見つけるさ。ロック…お前がいたら、それさえもできやしないんだぜ。
(ゆっくり歩き出すロック)
(現代の家)
ロック:あれから1年後…俺がここに戻った時、
レイチェルは帝国の攻撃によって、この世からいなくなっていた…死ぬ直前に記憶が戻ったという…
俺の名を…呼んで…俺はあの時、レイチェルの側をはなれるべきじゃなかった…俺は…あいつを守ってやれなかった…
マッシュ:...わりぃ一部聞いてなかったもっかい話してくんない?
エドガー:いやこういう話をアンコールするな!
ロック:俺はあいつを...守って
エドガー:話すな!なんでお前たちもう1回と言われると応えるんだ!
マッシュ:さて、あとはあの村はずれの家か。
ロック:あ、あの家もやめとかねぇ?ほらワンちゃんが散歩してる!遊ぼうぜ!
マッシュ:お前動物好きな?失礼しまーす。
ロック:エドガー、お前の弟どうなってんの?
エドガー:すまんな。いつか注意しておくよ。
ロック:いつかかよ...
あやしい男:おお、ロックかい? ひさしぶりだ! ひさしぶりだ! えっ? あれかい? 心配しなさんな。あんたの宝物は大事に 大事に とってありますよ…けっけっけっ
マッシュ:あ、あやしい...歯ないぜ。
エドガー:いや人を歯で判断するな!確かにヤバそうだが。
男:あの時、ぐうぜんできた例の薬でこの娘は永遠に年をとらずにこの姿のまま…!
けっ けっ けっ
ロックの、たってのたのみとあっちゃあねえ…薬を使わないわけには、いかないもんねえ…
(過去の村はずれの家)
ロック:レイチェル…
本当にその薬は効くんだな?
男:もちろん、もちろん。あんたの大事な人の亡骸はこのま~んまの姿で、永遠に 永遠に保存されまっせ。けっけっけっ…
ロック:もし、さまよえる魂を呼び戻すことができるのならば……
男:魂を呼び戻すという、幻の秘宝のことですかい?
けっけっけっ…たしかにそれがあれば…生き返るかもしれないね。けーけっけっけっ!!
(現代の家)
ロック:俺は…守ってやれなかった…
(皆が去った後、一人で戻って来てレイチェルの遺体を見つめるセリス)
セリス:ロック…
マッシュ:なあ兄貴ロックと縁切ったほうがいいかな?
エドガー:なんてこと言うんだ!大丈夫だよ。
な、な、なんか暗くなっちまったし酒場行こうぜ。な?ロック。
ロック:ああ...そうだな!
(酒場)
(17度見するマッシュ)
エドガー:どうした?
マッシュ:シャドウ!シャドウじゃねぇか!
エドガー:お前シャドウと知り合いか?
シャドウ:また会ったな...
マッシュ:......あれ?お前さ、俺にナルシェに行くにはって教えてくれたよな?それでお前とは途中で別れた。...お前どうやってここまで来たんだ?
シャドウ:...泳いで。
マッシュ:泳いで!!?泳いで!?結構な距離だよ!?泳いで山越えて!?わんこも!?
シャドウ:...もちろん。
マッシュ:それでここに何しに?
シャドウ:酒が美味い。
マッシュ:それだけ!?スゲェ奴だな。なあ一緒に来てくれよ。500出すから!
シャドウ:俺にかまうな。
マッシュ:あーじゃあ1000!
シャドウ:俺にかまうな。
マッシュ:50000だ!!
シャドウ:..................俺にかまうな。
マッシュ:あー惜しい!!揺れ動いてる感じだったのに!諦めるよ。じゃあな。
ロック:ん?なんだわんこ?ああ悪い今はわんちゃーる持ってないんだ。
マッシュ:なあこいついつも食いたがってるけどちゃんとエサあげてる?
シャドウ:俺達にかまうな。
(ジドールへ向かう道中)
(テテテテーテーテーテッテテー)
エドガー:よし倒したな。
セリス:あのー...
エドガー:ん?どうした?
セリス:さっきから、モンスター、ほぼ私だけで倒してるんだけど。
エドガー:あっそれはすまない君のあまりに美しい剣さばきに見とれてしまっていたよ。
マッシュ:俺は師匠の筋肉の使い方勉強しようと思って。
セリス:師匠と呼ぶなと言ってるだろう。とにかくあんまり言いたくはないけど私にも限界はあるから。1人で戦わせないで?
ロック:あのー...
セリス:え?
ロック:俺は普通に戦ってたんだけど。
セリス:......戦ってた?
ロック:そうだよ大体俺が最初に切り込んで行ってたよ?盗みたいのも我慢してさ!
セリス:......え戦ってないよね?
ロック:戦ってたって!いくら俺が1番戦闘能力は低いからって気付かないかね!?
マッシュ:ていうかお前、いた?
ロック:いただろ!昨日結構重い話して重い空気になっただろ!なんでそこでじゃあねーだよ!
セリス:ごめん私が悪かった。とにかく4人で戦おう。
ロック:(ぶつぶつぶつぶつぶつぶつ)
(ジドールの街)
マッシュ:着いた着いた!あれ?ロックは?
エドガー:武器屋に駆け込んで行ったよ。
マッシュ:うわーめちゃくちゃ気にしてるじゃん。
ロック:この店で1番強い武器くれ!!なんか、この世のモンスター全部一発で倒せる武器ないか!?
武器屋:あるか!!そんなもん星が爆発くらいだろ!
ロック:なんだよ使えねぇな!
武器屋:なんだと!?
セリス:この剣どうだ?なかなか良い物だ。私はこれにする。
ロック:セリスと同じ物...これにします!
セリス:剣の使い方で分からないことがあったら聞いてくれ。
ロック:はい師匠!!
セリス:どいつもこいつも師匠と呼ぶな!
町人:まずしい階級の人達は皆この街を追い出されてしまった。
北の山脈の間に集まって街をつくったとか...
街人:ゾゾの街はウソつきだらけだよ。
素直に信用したらダメだよ。
街人:光につつまれた女の子が
凄い勢いで北の山脈のほうへ...
エドガー:そこだな。行くぞ!
ロック:剣って持つとこはここでいいのか?
セリス:いや持つとこくらいはナイフ使ってたら分かるだろう!
マッシュ:へえ筋肉ってそうやって使うのか...
エドガー:.....情報収集してるの私だけか?
(ゾゾの街)
マッシュ:なんだ?街に入った途端雨が。ほら右手雨、左手晴れ。右手雨、左手晴れ。右手雨、左手晴れハハハハハハッ!
エドガー:境目遊びはいいから。
セリス:本当だ面白いな!
エドガー:えっセリスも?
ロック:おっこの部屋...お宝のにおいがする。
マッシュ:えっマジで?開けようぜ。
ロック:開かないんだよ。
エドガー:この時計がカギになっているようだ。時計の針を正しく合わせれば開くんだと思うよ。
マッシュ:そんなの分かんねぇよな?街の人に聞いてみるか。
ロック:でもこの街の人はウソつきだらけって言ってたよな...
酒場の男「俺の時計は30秒を指しているぜ」
武器屋の男「そこの時計は長い針がないんだ。しかも指している場所もメチャクチャだしな」(時計を見ると、針は2を指している)
アクセサリー屋の列「今は2時だよ」
アクセサリー屋の列「12時になった」
アクセサリー屋の列「時間?4時だぜ」
アクセサリー屋の列「10時か……家に戻らなきゃ」
アクセサリー屋の列「他の奴らより俺を信用しな。今は8時だよ」
西のビルの男「俺の時計の秒針は4の数字の所を指しているぜ」
西のビルの男「今の時間の秒は20で割り切れる数だぜ」
マッシュ:あれが嘘であーなるから...分かんねぇ!!!もうこの時計ぶち壊していい!?
ロック:やめろよ!
マッシュ:じゃあお前ピッキングしろよ!
ロック:カギじゃねぇんだから無理だよ!
マッシュ:使えねぇドロボーだな!
ロック:お前ちょくちょく俺が傷つくこと言うな!
エドガー:困ったな。私もこういうのは得意じゃないんだ。
セリス:...「時」については、アクセサリー屋で列を作っている5人の発言から、2時でも4時でも8時でも10時でも12時でもない、つまり6時であることが分かる。
「分」については、武器屋の男の発言をひっくり返す。
そこの時計には長針があり、指している時刻は正しいということだから、長針で「2」といえば10分であることが分かる。
「秒」については、まず酒場の男の発言から30秒を除外、西のビルの男2人の発言から20秒と40秒を除外。
つまり合わせる時刻は!6時10分10秒だ!!
エドガー:...開かない。
マッシュ:開かないんかーい!!
セリス:...50秒?
エドガー:開いた!
マッシュ:おお!スゲェよセリス!
ロック:おっ宝箱あるぜ!
マッシュ:お前こういう時だけ速えな!
セリス:...最後惜しかったな...
エドガー:ドンマイ。だが君のおかげだよ。
ロック:なんだこれ?かいてんのこぎり?
エドガー:私なら使えそうだ。スイッチを入れてみよう。
おお凄い凄い凄い凄い勝手に回る!なんだこれ面白いぞハハハハハハハハハハハハッ!
マッシュ:兄貴が壊れちまったけど...まあいいか。
(ゾゾの街とあるビルの最上階)
道をふさぐ男ダダルマー:こんな晴れた日に何の用だ?
わしはまじめな人間じゃ。ケンカも弱いからすんなりここを通してやろう
ロック:あっそう。じゃあ遠慮なく
ダダルマー:ぬんっ!
ロック:イテッ!なにすんだよ!
エドガー:今さら騙されるな!全部ウソだ!来るぞ!
マッシュ:浮いてる?こいつ浮いてるよ!!その飛び蹴りの姿勢でどうやって!?弟子にしてください!!
セリス:おい!私の弟子じゃなかったのか!
ダダルマー:ぬんっ!ミスリルナイフ投げ!
ロック:イテー!!セリス治してー!
セリス:ケアル!
怒りに震えるマッシュ:...浮くことが出来るなんて素晴らしい筋肉を持ちながらナイフを投げるなんて卑怯な戦い方。許せねぇ!!
ばくれれつけん!ばくれつけん!ばくれつけん!ばくれつけん!ばくれつけん!弟子の技で眠れ!!
ダダルマー:グハッ!
マッシュ:アンタのことは忘れねぇよ。師匠...
エドガー:...お前ずっとなに言ってるんだ?
マッシュ:ということでセリス師匠またよろしくお願いします!
セリス:あ、ああ...
(部屋に入る)
エドガー:!ティナだ!
ロック:あっ待って宝箱あった!
マッシュ:おいロックー。
ロック:......悪い。ティナ!
(部屋の中央のベッドでトランスしたまま眠るティナ)
ティナ:ウ……クゥルルル……
エドガー:ティナ?
セリス:ティナ?
ラムウ:おびえているのじゃよ
マッシュ:わあビックリした!!なんだじいさんいつの間に?瞬間移動?弟子にしてください!!
エドガー:いい加減にしろお前は!
ロック:あなたは?
ラムウ:お前達、この娘の仲間か?
ロック:ティナは大丈夫なのか?
ラムウ:ティナと言う名前じゃったか。…ティナ??……はて?
(突然暴れて飛び回るティナ。壁にぶつかって倒れる)
マッシュ:うわーあんなぶつかって痛そう...
ラムウ:命には別状はない。普段使いなれない力を一気に使ったために体が言うことをきかないだけだ。私はラムウじゃ。幻獣ラムウ。
マッシュ:幻獣!?
エドガー:幻獣は別の世界の生き物ではなかったのか?
ラムウ:別にこの世界で生きて行けないと言うわけではない。幻獣にもいろんな姿のものがおる。
たまたまわしは人間の姿とあまり変わらないからここに住んでいると言うわけだ。幻獣と気付かれる心配もないからな。
エドガー:なぜ幻獣であることを隠すんです?
ラムウ:人と幻獣は相いれないもの。
ロック:でも、ばあちゃんは言っていた。昔は人と幻獣がこの世界に住んでいたと。……おとぎ話だけどな。
ラムウ:ふァふァ、
ロック:おっウケた。
エドガー:ウケたからなんなんだ。
ラムウ:おとぎ話ではない。本当の事じゃ。人と幻獣は仲良く一緒に暮らしておった。魔大戦が始まる前まではな。
エドガー:魔大戦……
ラムウ:はるか昔…魔大戦。幻獣達、そして幻獣から取り出した力で作られた魔導士達の戦争。
その虚しい戦いの後で、幻獣の力を再び利用されることを恐れた幻獣達は自ら結界を作りそこに移り住んだ。
……それが幻獣界。そこに20年前のある日ガストラ帝国がやってきた。そしてはじまった幻獣狩り。
幻獣から魔導の力をとりだしその力を使って無敵の軍隊を作るガストラ。それに気付いた幻獣達は大きな扉を作り人間達を追い出した。
ロック:ちっやっぱり全部帝国のせいかよ。
ラムウ:その時に捕らえられた幻獣達は今でも帝国の魔導研究所につかまり魔導の力を取り出されている。ワシは危うく難を逃れここにこうしているって言うわけだ。
(ティナをベッドに寝かせてあげるロックとエドガー)
マッシュ:結構長い間放っておいたな!心配だったぜ!
エドガー:だったらお前が運んでもいいんだぞ。
マッシュ:ああなるほどな!その発想は全然なかった!
エドガー:.....
ラムウ:落ち着いたようだな。ティナが暴れているのを見つけ、ここに呼び寄せた。私の魔導の呼びかけにあの娘が応じたのだ。
セリス:ティナも幻獣…?
ラムウ:いや、我々とはどこか違う…
ロック:ティナは苦しそうだ。
ラムウ:自分の存在に不安を抱き出している。苦しんでいるのもそのせいじゃ。
ロック:どうすればティナを助けることができる?
ラムウ:あの娘が自分の正体をはっきりと悟った時、不安は消えるだろう。
ロック:どうすれば……?
ラムウ:ガストラの魔導研究所に捕らえられているわしの仲間ならティナを救えるかもしれない。
マッシュ:魔導研究所に行けばあんたの仲間がいるんだな?
セリス:魔導研究所…あそこに……?
ラムウ:仲間を見捨てて自分一人だけ逃げ出しここに隠れ住んでいた。だがそれももうおしまいじゃ。
エドガー:どう言う事だ?
ラムウ:ガストラの方法は間違っておる。幻獣から力を無理に吸い出したところでその魔導の力は完全にはならない。
幻獣は魔石化してこそ魔導の力が生かされる。
セリス:何を!?
ラムウ:自ら魔石となりお前達の力となろう。
ロック:魔石!?
ラムウ:幻獣が死す時、力のみをこの世に残したものが魔石……
!?
(3つの魔石が現れる)
ラムウ:これは帝国から逃げ出す時に死んだ仲間達……そして私の力も……
ロック:なにをする気だ!?
ラムウ:見ていなさい...
ロック:待て先に説明してくれ!
ラムウ:大丈夫じゃ。
ロック:ちょっと待って!
ラムウ:ええいいいからやらせてくれないかな!?わしだってちょっと怖いんだから!
(魔石になるラムウ)
ロック:じいさん…死んじまったのかよ…。魔石?:自分の命とひきかえに俺達に力を……どうして、そこまでして…
ラムウ:我等を力として用いれば星は死に命は途絶える……止めるのじゃ。魔大戦を再びおこしてはならぬ…
セリス:ティナ……待ってて。必ず迎えに来る。
ロック:みんな来ていたのか。実は…
マッシュ:おおガウ!ちゃんと服着てるじゃねぇか!やったなカイエン!
カイエン:もちろん。というか...ただ飽きただけでござる。
エドガー:とりあえず戻りながら話そう。
帝国が幻獣から魔導の力を…
マッシュ:本当なのか?セリス
セリス:私達は眠らされたまま魔導の力を注入されたのではっきりとは覚えていない。でも、そういう噂は聞いた事がある。
カイエン:では、乗り込むのですな。帝国へ。
エドガー:二手に別れた方が良いだろう。ナルシェの守りもかためなければいけない。
カイエン:そうでござるな。
セリス:私が帝国に行きます。帝国内部の情報は詳しいから。
マッシュ:しかし一人では……
ロック:心配なら俺もついて行くぜ。
セリス:ロック!
カイエン:もう少し人手がいるだろう?
マッシュ:やっぱこのままの4人でいいっしょ。兄貴もスゲェ武器手に入れたし。
エドガー:ハハハッやっぱりこれ何回やっても楽しいなハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!
マッシュ:な?
ガウ:ガウもやる!
マッシュ:これはマジでダメ手なくなるから!
ロック:ナルシェで待っていてくれ。帝国から必ず戻ってくる。
セリス:とは言うものの。帝国は南の大陸。船も出ていないし……一体どうしていいものやら
ロック:南のジドールの貴族さん達なら、何かいい方法教えてくれるかもしれないぜ。何てったって金持ちだしな。
セリス:ロック。
ロック:ん?
セリス:なぜ私と一緒に?
ロック:ん?:秘宝の事もあるしな。ちょっと帝国をのぞいて見たかっただけだ。
ガウ:みろ!こっちあめ!こっちはれ!
マッシュ:あー俺らその遊びもう飽きてんのよ。
セリス:これ面白いよね!
マッシュ:えっセリスツボなの?
つづく...