※当ブログを気に入って頂けましたら、フォローをお願いします!
今回の話者: 美☆たまこさん(仮名)
いっや〜! 先生の、先生の後ろに高校の時に振った女生徒の怨念が、がっ、がっ!
お祓いを! お祓いをしませんと!
呪い殺されてしまいますことよ。
えっ? 高校生の時に女の人を振った覚えはないと? って言うか、モテなかったので告白された事は一度もないとおっしゃいまして?
おーっほっほっほっほっほ! それくらい先生のお顔を見れば分かりましてよ。
私、先生のことを試してみましたの!
私のように霊魂が見える特殊能力をお持ちかどうかを!
先生はズバッと言って失格ですことよ。鈍臭いくらいに何も見えない至って平凡なぱっとしないドンガメですわ。
まあ、いいわ。私は見えてしまうの、先生。人とは違う特別な力が備わってしまっているのよ!
幽霊が見えるんですの。
ああ、私のこの特別な力が憎いわ。ドンガメの先生には思いも及ばないそれはそれは辛い苦悩がありますの。
そして私は美人。
ドンガメ達の醜い嫉妬が私を苦しませる!
散々苦しんできたから、もうそれはいいの。特別な力を持った私に対する神様からの試練だったから。
私は見事それを乗り越えたわ!
私を妬んだすべてのドンガメ達にあっかんべーをしてやったわ!
爽快!
って言うか、そんな事どうでもいいのよ。今回こんな話をしにきたんじゃないんだから!
はあ、私、悩んでいるの。
それにしてもこの部屋どーでもいい幽霊ばっかいるわね。ちょっと近づかないでよ、この小童! なんなのよあんた、河童?
違うの? どーでもいいわよ、興味ないから!
あら、先生、急にハゲチャビンになってどうしたの? 私の幽霊話が刺激的過ぎたのかしら?
やっだ〜、もう! 知らないジジイの幽霊がドンガメ先生と同化してただけだったわ。
はっ、いけない! 私ったらついうっかりドンガメ先生にこの特別な力を見せつけてしまったわ。凡人が地団駄を踏んで悔しがってしまう。
それにしても、ほんと、落ち着かないわ、この部屋。ゆっくり話もできやしないじゃない。コーヒーくらい出したらどうなのよ。ほんと気が利かないわ、ドンガメは!
さっさと話してすぐ帰るわよ。なによ、ウザいわね、そこの髪長女! そんなボサボサ頭だから男にフラれるのよ。
あ〜、イヤ! なんなのここ! 幽霊だらけじゃない。いいわね、先生は何にもご覧になれなくって。
嫌味言ってるのよ、わかってる? も〜、さっきからチャビンと先生が同化してハゲ面にしか見えないんですけど!
ま、ぬ、け、す、ぎ!
仕方がないわ、凡人先生のことは、チャビンと呼ばせてもらいます。
それで私の話というのは、これですわ。
見て
・・・
おーっほっほっほっほっほ! ごめんあさーせ! チャビンにはいくら血反吐を吐くぐらい努力しても見えませんでしたわね。
私が特別だと言うことをうっかりすっかり忘れ去っていましたわ!
ここに一匹の狐火ちゃんがおります。
ああ、見て。このちんまりとしているくせにでっぷりとしたまん丸なフォルム。炎とは思えないこの柔いモフモフ感。そして無言で私の後をついてくる従順なキューティーストーカー! か弱さ極まりない母性本能をくすぐる「キュー」と言う鳴き声!
この愛らしさ!
尊い! 尊いわ!
私はこの狐火ちゃんをモフりたいの!
ああ見ているだけで愛おしさが込み上げてきて、衝動的に抱きしめたくなりますわ!
・・・
あーっちゃっちゃっちゃっちゃ! あーっつい! あちちちち! やけど、火傷しましたわ。私の顔が、美しいこの顔が爛れていくぅ〜
ちょっとお待ちになってね、チャビン。 鏡でお顔をちょいと確認。
あら〜、相変わらず美しいわ。ぜっんぜん火傷してない!
めっちゃクソ熱いくせして私の美しい顔に一切火傷を負わせないなんて、なんて良い子ちゃんなのかしら〜
チャビンがやったら即焼死してますわよ。私は特別で美しいからこの程度で済んでいるのです。
はぁ〜、これが私の悩みです。
私は狐火ちゃんをペットとして飼おうと思っています。
私の狐火ちゃんに軽々しく触るなや〜、この小童! あっち行け! しっ、しっ。
チャビン、幽霊たちのしつけがなってない!
ペットとして飼うからにはやっぱり癒しのためにモフりたいじゃありませんか。
残念ながら、この狐火ちゃんはモフるとめっちゃ熱いのよ。モフれないの!
どうすればいいの、チャビン? 教えて、チャビン? この美しい私を助けて、チャビン!
プッ)^o^(
てか、ハゲチャビン姿、めっちゃ笑えるわね。似合ってるわよ。
そのオヤジに取り憑かれたら?
おーっほっほっほっほっほ!
※当ブログを気に入って頂けましたら、フォローをお願いします!
☆過去のケースレポートはコチラ!