2024/05/26 怪獣消しゴムの思い出 | 汚事記

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先週から、身体が弱ったのか鼻炎がひどくてたまらない。目が痒くて真っ赤でドロドロしていて、こすってもこすっても痒い。

鼻がタラタラ垂れてきてティッシュがいくらあっても足りないくらい。

軽度の鼻炎にはなったことあるけど、ここまで重症なのは初めてかもしれない。

昨日まで寒くて、最高気温が10度くらいしかなかった。今日は15度くらいある。鼻炎がひどくて、どこかへ出かける気にもならない。部屋でボーッとしてベッドの頭のとこの棚に並べている怪獣消しゴムをいじって眺めたり、ファミコンのテトリスをやったり。何もやる気にならない。ウツウツとした気分。

ベッドの棚に並べている怪獣消しゴムは、ベッドの板の色が黒なので、銀成型と黒成型がメイン。写真を撮れたらいちばん手っ取り早いけど、スマホとか持ってない。まだ堪能しきれていない部分がある、アンティッQの新造形のが多く並んでいる。

アンティッQは初めて見たのが旭川のエスタの何階だったかにあったホビーショップで、百均で売ってるプラの小さい展示ケースに銀色の新規造型のが並べて立ててあって。まず目についたのがゴーガ。「おっ?」と思ってよく見ると、ゴルゴスとシャドー星人があるのが次にわかった。なんだかわからんが「怪獣ケシゴム」がどうとか、POPの説明書きにあって、ギラドラスとかレオゴンがいて、その時点で箱を全部レジに持って行った。ばあちゃん家について、座敷で箱を開けるとリトラが出てきて、感動。復刻の黄土色と深緑色は、その時は渋くていい色だと思った。銀色とベージュと深緑という配色は「1/1200 ゴジラ」シリーズの踏襲ではないかと思ったが、アンティッQの深緑はよく見ると、金属質な表現がされていて芸術っぽい。次々開けていくと、テロチルスとチャンドラーがいるのがわかった。この2体は昔の怪獣消しゴムでミニブックに名前が載りながらついに立体化されなかった怪獣で、そのあたりの雪辱も晴らしているらしく、「わかってるな!」となる。全部開けて銀色の新規造型だけ並べてみたが、昔感じた少年時代ほどの感動はその時はなかった。

この頃の私はすっかり怪獣消しゴムから離れていて、東京から田舎に帰ったばかりで仕事を探していて、臨時で非常勤講師を始めた頃だったから、確か2001年の春くらい、それっきり「アンティッQ」のことは忘れてしまっていた。思い出したのが、『クアント』という雑誌で「アンティッQ」の特集が組まれた際で、更に1年くらい経っていた。「うわ、忘れていたー、しまったー!」という感じで田舎の玩具屋を回ってみたら、みやもとという玩具屋に「其の壱」だけ1カートンあった。「其の弐」から「其の四」や「特別編」なんかどこにもなかった。入荷しないか聞いてみたがわからないと言う。その後、忘れたり思い出したりして何年かかかって、ヤフオクに手を出してやっと全部揃ったが、テンバイヤーにずいぶんボラレタ。何万払ったかわからん。不用品を売ってるだけとかいろいろ言うが、同じの何十個も持ってるんだったらもっと安くてもいいんじゃないかと思う。どう考えてもあいつらの怪獣消しゴム好きはカネ儲けの方が主体だ。

アンティッQの他にベッドの棚に並んでいるのは、チブル星人、バド星人、グモンガ、ガイロス、ファイヤバドン、コンビューゴン、ペロリンガ星人、ラゴン、ゴメス、ペギラ、ケムール人、グリーンモンス、新バルタン星人、バダン、アイランダ、ワイルド星人、プロテ星人、ペテロの黒とか銀色。

グモンガが最近、特に染みる。平べったくてカサカサ動きそうな羽二重の眠そうな目。

画像は初めて入手したグモンガで、今も大切に机の上に置いてある。古今堂という玩具屋の店先にある百円ガチャで出た。ガチャガチャの筐体を横から見ると、中のカプセルに入っている消しゴムが見える。そこで未知の怪獣消しゴムの造型をいち早く知って興奮するわけだが、グモンガがラインナップされていた第6弾の「100プラス100シリーズ」には、図鑑に載っていない『ザ☆ウルトラマン』の新怪獣が加わっていたから、なおさら大変なことになった。筐体横から覗いても全体像のよくわからない異形の怪獣……特に、バダン、イモムシ、ゲロン、アイランダ、ジャニュール、オプト、ザイクロン、そして謎のヘクトール。『ザ☆ウルトラマン』のポピー怪獣ケシはきっちりアニメ風の線で、特撮怪獣とは違った造型がされているのもただものではない感じだった。

そんな風で、子供の頃は怪獣消しゴムのことばかり日がな一日考えていたものである。怪獣消しゴムの詰め合わせセットを考案しパッケージデザインまで突き詰めて自作したり(ポピーのパッケージには蛍光ピンクが多用されており蛍光ピンク好きになったのはその影響かも)、怪獣消しゴムをカプセルに詰める仕事をなんとかやらせてもらえないものかと真剣に悩み考えて手紙を出す寸前まで行ったり、いろいろと狂っていた。

ああ、今にくらべるとなんと充実した子供時代……。