梟 フクロウ(韓国) | 3代目大村屋

3代目大村屋

映画・ダンス・旅行を中心に、日々感じた事を…

監督:アン・テジン
出演:リュ・ジュンヨル ユ・ヘジン


 17世紀朝鮮王朝時代の記録物「仁祖実録」に記された“怪奇の死”にまつわる謎を題材に、盲目の目撃者が真相を暴くため奔走する姿を緊張感たっぷりに描いたサスペンススリラー。盲目の天才鍼医ギョンスは病の弟のため、秘密を抱えながら宮廷で働いている。ある夜、王の息子の死を“目撃”し、追われる身に。ギョンスは、朝日が昇るまでという限られた時間のなか、謎を暴くため闇を駆ける。

 

 史実としては、世子が謎の死を遂げたというだけなんだよね。それをここまでエンターテイメントにしてるのがすごい。ギョンスが昼間は見えないのに夜だけ見える「昼盲症」という発想も面白かった。朝になったら見えなくなるから走って逃げられない。となると、時間との勝負でもあるから緊迫感があった。世子は殺され、ギョンスの頑張りもむなしく、無実の妃は島流しになってしまった。そして殺害を企てた国王やその妃はのうのうと生き延びた。でも最終的にギョンスが復讐を果たした感じになるのかな。朝鮮宮廷のドロドロってすごいね。怖いけど、面白い。

☆☆☆☆(T)