監督:源孝志
出演:柄本佑 渡辺謙
直木賞と山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子の同名小説を映画化。雪の夜、木挽町の芝居小屋「森田座」の近くで、美しい若衆菊之助が父の仇討ちを成し遂げた。その事件は多くの人に目撃され、美談として語られることになる。1年半後、菊之助の縁者だという侍、総一郎が、仇討ちの顛末を知りたいと森田座を訪れる。菊之助に関わった人々から事件の経緯を聞くなかで徐々に事実が明らかになり、やがて仇討ちの裏に隠された「秘密」が浮かび上がる。
これは原作が面白いんだろう。でも、映像化してもその面白さを損なわず、傑作に仕上げたと思う。武士の真っすぐな誠実さ、家臣の忠誠心、芝居小屋の面々の頭の良さと人情…すべてがミックスされていた。一人を除いて全員が善人で、協力し合うところも良い。全貌が分かると、作兵衛の表情が前半と後半では別人に見えてくるから不思議。北村一輝は上手いなー。全てを知ったうえで感謝する殿も善人だった。ちょいちょい笑える場面もあり、エンターテインメント作品としても良かった。
☆☆☆☆(T)




