
監督:マイケル・クリストファー
出演:ジェシカ・ラング キャシー・ベイツ
ブロードウェイの伝説的な女優マリアン・セルデスをモデルに、キャリア終焉の危機に直面した大女優が最後の舞台に挑む姿を描いたドラマ。女優リリアン・ホールは、チェーホフの戯曲「桜の園」の公演に向けた稽古中、突然言葉を失い、医師から認知症だと告げられてしまう。それは引退勧告にも等しい、残酷な現実だった。人生の全てを舞台に捧げてきたリリアンは、病気を隠して「桜の園」をやり遂げることを決意する。しかし、病状は悪化していき、現実と妄想の境界も曖昧になっていく。最後になるであろう舞台のためにすべてをかけるリリアンだったが……。
実在した舞台女優の実話に基づいているらしい。舞台の本番を控え、台詞が出てこなくなり、認知症と診断されたリリアン。彼女が何とか初日を終えるまでを描く。いきなり、物忘れがひどくなる訳もないだろうから、その前にも何かしらの兆候はあったのかもしれない。でも、もう引き受けちゃった訳だし、公演は目前でチケットも発売されており、何が何でもやらざるを得ない状況だ。やがて付き人にばれてしまい、2人で秘策を考えるが、それでもうまくいかない所もある。
本番が近づくにつれ、途中で頭が真っ白になっちゃうの?代役立てるの?とやきもきするうちにいよいよ当日になり、幕が上がる。台詞を言うのは役者として基本のきだけど、観客に感動を与えるのは台詞だけじゃない。表情や情感を込めた演技の部分でもあるんだなと痛感した。きっと素晴らしい舞台だったんだろう。ちなみに2日目以降も同じように乗り切ったのかな。
☆☆☆☆(T)