続きです。
さてさて、
こっから本題です。
ついに
食事をした話に
入っていきますよ。
最近の回転寿司って、
タッチパネルで
注文しますよね。
そして、
注文したお皿が
レーンに流れてきて
自分たちの席まで
届きますよね。
そしたら、
そのお皿をとって
食べますよね。
基本的に
レーンに流れているものは
誰かが注文したもので、
注文されたものだと
いうことは
わかるようになって
いますよね。
ただまわってる
っていうお皿って
もはやほとんど
ないと思うんです。
特にそんな
お昼の忙しいときに。
キッチンも
注文されたやつを
優先的に
作ると思うんです。
でもね、
あの二人は
違うんです。
回転寿司は
まわってくるもの
どれでも
好きにとって
食べていい
という認識なんです。
たしかに、
20年くらい前までは
そうだったと思う。
100円そこそこ〜の
まわるお寿司屋さんは
だいたい
そんな感じだった。
それに、
あの二人の感覚が
時代とともに
アップデート
されるわけがない。
今も
50年前の感覚で
生きているとしても
なんらおかしくない。
そりゃーそーやわな。
でね、
このことによって
何が起こるかというと、
あの人たちは、
他の人が注文した
お寿司のお皿を
容赦なくとるんです。
そもそもから話すね。
回転寿司で
頼み方がわからない
二人のために、
私はふた皿ずつ
適当にお寿司を
注文していきます。
マグロとか
サーモンとか
甘エビとか
わかりやすい
ネタが乗ってる
お寿司を中心に
どんどん
注文していくわけです。
そして、
レーンに届いたお皿を
キャッチするのは
もちろん私。
そこまでは
いいんです。
問題は
ここからです。
父親は食べるのが早く、
おばあちゃんは
食べるのが遅い。
父親が
次はまだかと
急かすため、
おばあちゃんは、
私のを食べていいよと言って
おばあちゃんのために
注文して届いたお寿司を
父親にパスしてあげます。
この部分だけを
切り取ると、
なにひとつ
問題はないんです。
なのですが…
自分の手元に
お寿司がなくなった
おばあちゃんは、
次にどんな行動を
取るかというと、
そう。
他の人が
注文したお皿を
レーンから
取ろうとするのです。
もちろん、
「注文皿」
とめっちゃ書いてあります。
でも、
おばあちゃんが
そんなもの
読むわけが
ありません。
おばあちゃんを
レーン側に座らせたのが
正解だったというのは、
このときに
わかったことです。
おばあちゃんは
そもそも
動きが遅いのと、
これ食べよかな?
とか
何やら呟いてから
行動にうつるので、
何かやらかしてしまう前に
止めさせることが
できるのです。
これが、
父親をレーン側に
座らせていたら、
何も言わずに
スッと取るでしょう。
他の人が注文した
お寿司の皿を。
そうなると、
私も気付かず
スルーしていた
かもしれません。
ちょっと話が
それました。
おばあちゃんが
父親にお寿司を
渡すのはいいのですが、
それによって
他の人の注文したお皿に
手を出すことになるので、
それはあまりにも
よろしくありません。
おばあちゃんが
他の人のお寿司のお皿を
取ろうとするのを
阻止するためには、
「食べたいのに
食べるものがない」
という状況を
作らないようにする。
それしか
ありませんでした。
かといって、
こんなお昼の忙しいときに
難しい話です。
だから私は、
娘ちゃんの
ケアをしつつ、
おばあちゃんの
ちょっとした動きや
発言に気を配り、
何か変な動きが
あるたびに
すぐに対応する
必要がありました。
そもそも
ちょっと家事を忘れて
楽をしようとして
外食にきたはずだったのに、
結局ドッと疲れて
帰ることになりました。
大変ですよね。
ちょっと外食するのも。
ちなみに、
あの二人は、
お魚の名前が
わからない人たちです。
まぐろ、ひらめ、
こはだ、サーモン、
どれがどれですか?
って聞かれても
もちろん答えられません。
見た目でわかるのは
イカとタコと
いなり寿司くらい。
なので、
回転寿司で
「どれ食べたい?」
と聞いたら、
「普通のやつ!」
という返事しか
かえってきませんでした。
まあ、
わからないもんね。
もちろん、
私もそんな家庭で育ったので、
学生の頃は
全然わかりませんでした。
社会人になって
まわらないお寿司に
連れて行ってもらって、
恥をかきながら
成長しました。
そーいえば、
大学生の頃、
おともだちと
家でお寿司をとって
お寿司パーティしたときに、
「ブリとって♡」
と言われて
わからなかったことも
ありました。
そーやって
恥をかきながら
成長しました。
自分の娘たちには、
できることなら
無駄に
恥ずかしい思いを
させずに
世の中を
渡っていってほしいなと
思うので、
いろんな経験を
させられたら
いいなあ〜
なんて、
漠然と思います。
ま、
そんなのは
余計なお世話かも
しれませんが。
のびのびと、
好きなように
育ってくれれば
それでいいや。