そんなこんなで
おじいちゃんは
入院しました。
私の感覚からすると、
「やっとだ………」
と、
ホッとする気持ち、
達成感のような気持ち、
新しい生活が
スタートするような気持ち、
これによってできた時間を
どんな風に使おうとか、
排泄物で汚されることが
なくなった家の中を
どんな風に整えようかとか、
とにかく安心できる
居心地の良い空間にするため、
ここからまた前向きに
頑張ろうという気持ち、
そんな気持ちで
いっぱいでした。
でも、
アスペのおばあちゃんは
全然違いました。
「おじいちゃんの家なのに
追い出されてかわいそう」
「ゆみかが
追い出したようなもんや」
「お金どんだけかかれんろ」
「はああ、いやだ」
「大変なことになったな」
アスペの父親は
こうでした。
「俺は金出さんぞ」
「まあでもすぐ良くなって
帰ってくるやろ」
「俺眠たいし寝るわ」
私を悪者にする、
もしくは無関心。
でも、
そうなるのは
自然なことです。
アスペの二人にとって、
介護なんてできない。
できないけど
やってもらわないと
妊婦で子育て中の私が
全部までできない。
そうなると、
おじいちゃんが漏らした
排泄物の処理方法について、
私が指示を出すことになる。
私が指示を出す。
つまり、
私の言う通りに動かされる
ということ。
アスペの人たちは、
私のことをまだ
赤ちゃんだと思ってる。
認知症のひどい
おばあちゃんからしたら、
私なんて
つい最近まで
オムツ替えてもらってた。
自分の子どもとはいえ
他人に興味のない
父親からしたら、
私なんて虫みたいなもん。
自分に指示を出してくるような
価値のある人間だなんて
誰も思ってない。
しかも、
内容はだいたい
排泄物の処理のこと。
つまり、
めんどくさいことを
するように
言ってくるから、
誰だって
嫌になってくる。
そうなると、
とにかく私を
否定し始める。
「偉そうに
何ゆーとれん」
「ほんならあんたが
自分でしいや」
「あんたが言うとること
全部間違っとる」
「あんたと話しても
意見合わん」
「話してもだめや」
「もう知らん」
そんな会話
ばっかりだったので、
アスペの二人からすると、
私との会話から
解放されたことが
嬉しかったんじゃ
ないでしょうか。
そして、
おじいちゃんが
家から追い出されたことも、
私を悪者にすることで
片付けるのが
一番しっくり
くるんじゃ
ないでしょうか。
そりゃムカつきますよ。
なんで私がこんな風に
言われなきゃいけないのか。
なんで私がこんな風に
恨まれなきゃいけないのか。
でもね、
そんな話が
通じる相手じゃない。
ヤキモキしても
しゃーない。
するだけ無駄。
だから私は、
余計なことを考えず
とにかく前だけをみて、
心機一転。
家の中の断捨離を
することにしました。

