先週末は、フランス地方菓子、京都教室でした。
フランス南西部に伝わるお菓子三品とベルジュラックの白ワインを合わせました。
お菓子は、手前、クルスタッドオポム、左はジャノ(発酵させてから茹でて焼く)、右は、パスティスです。
ジャノは、中世の赴きを残す画家ロートレックの生誕地、アルビで作られていました。茹でてから焼く製法はベーグルに似ています。今は、お土産屋さんなどで売っているだけです。軽い食感で飽きない味で、アペリティフにも良いし、美味しいのですが。
ここで面白いのは、北フランスで作られていた、ニュールというお菓子が同じ製法ということ。焼くときは、ぶどうの枝を燃やして焼いていたため、その枝には炭酸カリウムが含まれているとかで、生地がちょっとふわっとしたらしいです。
ニュールは、ユグノー(プロテスタント)に好まれて食されていたので、ルイ14世のナントの勅令以降、ユグノーはドイツに逃亡。そこで、ニュールは、終わり=絶望を表すオメガの形になりブレッツェルが生まれたとか。しかし、今では、ブレッツェルは、3か所の穴から太陽が降り注ぐということで、希望の象徴となっています。



