プジョーって自動車の会社なのに、なぜペッパーミル? | 大森 由紀子のブログ

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フランス菓子・料理研究家、大森由紀子が日常の美味しいを綴るブログです。

ブルターニュ、カンカルで三ツ星レストランを経営していたオリヴィエ・ロランジェさんのエピスリーがパリにあり、そちらのスパイスをお教室で使っています。先日はインドネシアの“しっぽ”のある胡椒。胡椒というより華やかな香りの一スパイスです。

オリヴィエさんは、スパイスの魔術師と呼ばれていますけど、伝統的にブルターニュはスパイスと関わりを持つ地域だったのです。

とくにロリアンは、フランス東インド会社が1607年に設立され、アジアからスパイスを輸入。

ロリアンLorientと書きますが、L’orientつまりオリエントから由来した地名です。このしっぽもしっかり粉砕してくれるのが、プジョーのペッパーミル。最近なんとこんなラヴリーな色のミルをゲット!料理が楽しくなる~。

ところで、プジョーって自動車の会社。なぜミル?実はプジョーは、最初のこぎりの刃の製造から始まった会社だったんです。

1810年、スイスとの国境、フランシュ・コンテでその産声をあげ、1840年にはコーヒーミルを製造していたという!

文豪バルザックさまは、原稿に行き詰ったときに、このミルでがりがり豆を挽いてがんがんコーヒー飲んで(1日30杯飲んでいた)、ひたすら筆を動かしていたことでありましょう!と勝手に想像する。

胡椒弾きが誕生したのは、1874年。
そのうち自転車、そして1890年に自動車製造となったというんですね。

一企業の歴史も辿ると面白いです。特に19世紀は、製造、生産、建設、イベントラッシュでてんこ盛り。そうそう、イベント用の建物(オスマン建築の豪華なものでも)は建てては壊していたそうな。リサイクル?ないない。まったーく考えない消費時代だったんですね~。

Pic3は、過去にフランスで買ったプジョーのペッパーミルです。今はカラフルなミルが沢山インスタにありました!

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@peugeot_mill_japon