軍港、ブレストのガレットはしょっぱかった! | 大森 由紀子のブログ

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フランス菓子・料理研究家、大森由紀子が日常の美味しいを綴るブログです。

ブルターニュ最果て、雨降り、かもめ泣く、寂しすぎる軍港、ブレストに一人降り立った。ガレットを食べるためにだけ。ガレット食べるんだったら、ブレストだ、とブルターニュ出身、何年も三ツ星シェフ、ルスケールが言ったから。

入ったクレップリーのガレットがまたこれでもか!くらいしょっぱくて寂しくないけど涙が出た。となりのパリっ子たちは、あまりのしょっぱさに半分もたべなかった。慣れてないんですよね、塩味バターに。焼いてからもそれがたっぷ
りと塗ってあるのにはびっくり!

ブレストは、パリ―ブレスト間の過酷な自転車レースで知られている。トゥール・ド・フランスのきっかけになったレース。こんな天候のところを走り続けるって・・。それでも、日本から100人以上参加するんですって!1891年に始まった世界最古のレース。これがきっかけでパリ・ブレストという菓子が誕生!

かつてブルターニュは、土地が貧しく、十字軍が伝えたそばしか栽培できなかった。
そこで、ガレットが主食になっていったのだった。

今月の料理王国の連載は、京都のフレンチ「Droit」の森永シェフにそのガレットをとんでもないデザートに仕上げていただいた。それは異次元!ガレットが立体的に?!シェフは、一時期ガレットを徹底的に研究したことがあるそうで、そんな過去の経験から生み出された技とセンスが素晴らしかったです。
食べるのがもったいなかったけれど、味わいも格別だった!

このページは、「スイーツの教科書」と題して、私が土地土地の郷土菓子を解説し、

その郷土菓子を再構築して、独自のデザートを作っていただくというもの。背景や歴
史、素材を理解した上で、アレンジしていただく。

今月号から、編集長が、柴田泉さんに代わり、よりパワーアップ!皆さんが知りたいことが満載です。ぜひお手に取ってください。

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