なんかヘンだよ日本!バスクに行ったってないから。 | 大森 由紀子のブログ

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フランス菓子・料理研究家、大森由紀子が日常の美味しいを綴るブログです。


バスクチーズケーキについて、なんかみんな勘違いしているよーな。バスクの伝統菓子でもなんでもありまっせん!
写真は40年前のノンノの切り抜き。そのころフランス菓子なるものが日本の入ってきて、もう一目ぼれ。でもチーズケーキはフランス菓子ではありません。フランス人は、チーズは食後にワインと食べるものと思っているから。たぶん日本にはドイツ系のものが入ってきたのだと思いますが(フランスではアルザスにありますが、これはドイツの影響受けたから)世界のチーズケーキ、例えばニュヨークチーズケーキなんかも典型的だと思うけど、世界中に住居を求めた東欧出身のユダヤ人、アシュケナージによって広められたと思われます。パリにもマレ地区にユダヤのお店があってでっかいチーズケーキ売ってます。(そもそもフランスにはチーズケーキなかったけど、今は観光客のためにアメリカ風とか言って、ドゥー・マゴ―でも出してますが)しかし今この記事見ても全く遜色なく美味しそう。その後、日本ではチーズケーキは独り歩きして、バスクチーズケーキなるものまでも!これってバスクの伝統菓子でもなんでもなくて、日本人がかってにバスクチーズケーキと言う名前で、サンセバスチャンにあるお店がたまたま日本人好みのチーズケーキを作っていて、それを真似して(まあサンセバスチャンもバスクと言ったらバスクなので)そうネーミング。なんか美味しそうに感じちゃうのでしょうかね、バスクとつけると。そもそも、日本でバスクチーズケーキ作るときもクリームチーズを使うと思うんですよ。でも本格的にバスク風にチーズケーキ作るとするとバスクには牛はいないので、チーズは山羊になります。羊のチーズケーキ、、、ムムって感じです~。まあ、名前はだしませんが有名シェフも一役買っちゃっていますが、そこんとこよろしくね❤️バスク風というからには、じゃあ、オッソーイラッティ使ってよ、ってことになります。なんてね。別にどうでもいいことです。美味しくて皆が平和ならいいんだけど、知っておくのは損ではない。笑。