トライプレダカス TRIPREDACUS (BEAST WARS) レビュー | ROBOTIC JUNGLE

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トランスフォーマーを中心とした玩具レビューブログ。
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気ままに更新します。
(旧ブログ名:『OMI'S TF REVIEW』)

祝!ジョイントロン復活!!

 

『トランスフォーマー』シリーズ40周年記念企画の一環として、2月からYouTubeで『ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー』の期間限定配信がスタートしました。

 

そして配信開始から待ち侘びること約3か月、5月14日にジョイントロン登場回である第14話『合体巨人トリプルダクス』が配信され、ついに令和の時代にジョイントロンが華麗なる復活を遂げたのです!

 

せっかくジョイントロンが帰ってきてくれたのですから、自他ともに認める(?)ジョイントロン狂である私がこのビッグウェーブに乗らないわけにはいきません。ジョイントロン大特集を組んでジョイントロン復活祭(参加者1名)を大いに盛り上げたいところだったのですが…

 

そう、古参の読者様はご存知かと思いますが、このブログでは既に3年前にもジョイントロン大特集を組んでおり、ジョイントロンの玩具は全てレビュー済みどころかビーストウォーズIIにおけるジョイントロン登場回も全て解説済みであり、なんならトリプルダクスの玩具を手に入れるまでの自分の半生さえも語り尽くしてしまっているのです。

 

というわけで、今回は以前と違う角度でジョイントロンを語るべく、そしてジョイントロンの新たな一面をお伝えすべく、ジョイントロンのリカラー元アイテムである”トライプレダカス"をレビューすることにしました!

 

もちろん比較レビューとしてジョイントロンたちにもどんどん登場していただきますので、ジョイントロンファンの皆様も楽しみにしていてください!

 

バトルマスター トライプレダカス

           ■玩具シリーズ:BEAST WARS(海外版ビーストウォーズ)

           ■登場作品:ビーストウォーズ メタルス

           ■所属:EVIL PREDACON                           

           ■入手:ネットオークションで中古品購入


■序章:トライプレダカスとの邂逅

今から約20年前、トリプルダクスの玩具を求めて奔走していた小学生の私は、近所の図書館で偶然『ビーストウォーズ ユニバース』たる神書籍と出会いました。(この記事でも触れていますが、何度思い返しても狂ってますね笑)

この本はアニメ・玩具の両面から海外版(原語版)ビーストウォーズを完全解説した超マニア本であり、特に私の心を掴んだのは歴代のビーストウォーズ・トイが網羅されたキャラクターファイルのページでした。

「トリプルダクスはどんな風に紹介されているのかな!」とワクワクしながらページを捲ると、変わり果てた姿のトリプルダクスが現れました。形はトリプルダクスと一緒なのに、色と人相が全く異なっているのです。その名も”トライプレダカス”。しかも陣営はプレダコン…

 

「トリプルダクスは海外では悪役だったのか…!!

 

初めてトリプルダクスを見た時から怖いと思ったことは1度もなく、ジョイントロンの陽気なイメージのおかげで”トリプルダクス=悪”という発想も全くなかったため、この事実を知った時の衝撃は計り知れないものがありました。

 

しかし、私も当時の時点で既にかなりのジョイントロン狂であり、驚きはしたものの別にショックは受けておらず、むしろ「手に入るなら別にこっちでもいいや!よし、これでトリプルダクスが手に入る可能性も倍になったぞ!!」とかなりポジティブに捉えていました笑

 

※余談ですが、この本は長らく絶版状態にあり近年はかなり入手困難でしたが、なんと昨年の実写映画『ビースト覚醒』の公開を機に復刻版が発売されたため、今では幾分か手に入りやすくなっています。ぜひこの機会に入手をおすすめします!(私は数年前に超プレミア価格で買ってしまいました…笑)

 

■トライプレダカス・カウンシル

トライプレダカスを構成するメンバーは、”トライプレダカス・カウンシル”というプレダコン(デストロン)の最高幹部です。さらに、史上最強のトランスフォーマー・ユニクロンの命令に従って暗躍する眷属”ユニクロンズ・スポーン”という裏の顔まで併せ持っており、ただのサイバトロンの端くれ的存在だったジョイントロンとは立ち位置が全く異なります。

実はビーストウォーズ メタルスにも1話だけゲスト出演しているのですが、CG制作が間に合わなかった関係で玩具とは全く異なる姿(しかもビーストモード、合体モードも無し)で登場したため、当時は気付かなかった人も多かったのではないかと思います。

 

単体のキャラ設定バイオは特にないそうなので、ここからは俺設定も交えながら各キャラを紹介していきます!

 

■空軍大将 シケーダコン (CICADACON)

○ビーストモード

ビーストモードはセミ。

明らかにヤバい病原体を持ってそうな毒々しいカラーリングです。

透明な翅にうっすらと浮き出ている赤色が、生々しさをより引き立てています。

 

セミにしてはややずんぐりしたフォルムなので、ハエっぽく見えないこともないです笑

 

- アニマルアタックモード -

翅に仕込まれたサーベルと口吻を展開した攻撃態勢。

ちなみに口吻は説明書では"NOSE CANNON"と記載されており、

キャノン砲に見立てられているようです。

 

ジャングルに身を潜め、突然マクシマルズに襲い掛かるぞ!

2本のサーベルで挟み込んで獲物の動きを封じ、口吻でエネルギーを吸い取るのだ!

 

○ロボットモード

スマートな体型のロボットモード。

どことなく”知将”的な雰囲気を感じます。

 

武器は”チョッピング・ローター・ブレード”という2本のサーベル。

真っ赤な刃には傷口を腐らせる猛毒とかが塗り込まれてそうなイメージです。

 

- アクション -

ポージングの自由度はかなり高めです。

二刀流を活かしたアクションポーズがカッコよく決まります!!

 

○DJとの比較

- ビーストモード -

シケーダコンはハエっぽく見えましたが、DJはジャガイモっぽいですね笑

塗装は全体的にDJのほうが豪華ですが、こうやって見ると案外DJよりもシケーダコンの方がリアル寄りなカラーリングなのかもしれません。

 

- ロボットモード -

リカラー元のシケーダコンからは悪の幹部感が漂っていますが、

DJはかなりヒロイックでしっかりと正義側に見えるようになっています。

正に”色が変われば別人”の典型例ですね!

 

- バトル -

チョッピング・ローター・ブレードVS七年剣!!

シケーダコンは優雅な剣技で、DJはリズミカルな剣技で戦いそうなイメージです。

 

■陸軍大将 ラムホーン (RAM HORN)

○ビーストモード

ビーストモードはカブトムシ。

海外のアイテムながら、えらくジャパニーズなスタイルです笑

ボディは半透明のクリアパーツで構成されており、不気味且つ美しいです。

 

日本人的な感覚だとカブトムシが悪側(PREDACON)というのは違和感がありますが、

海外では害虫としての側面が強いため嫌われ者のようです。

 

- アニマルアタックモード -

背中からクローを展開した攻撃態勢。

生えてる場所こそ違和感はあるものの、展開したクローは大きな角に見えなくもないです。

もしかすると、”和カブト→アトラスオオカブト”的なシルエットの変化が意識された変形なのかもしれません。

 

これぞ甲虫王者のパワー!

どんなに大きなマクシマルズでも投げ飛ばせるぞ!!

 

○ロボットモード

数あるトランスフォーマーの中でも類を見ない独特な体型と顔つきです。

プレダコンの将軍にしては瞳がつぶらすぎるような…笑

 

武器は”ダガー・ブレード”

直訳すると短剣ですが、どちらかというと鉤爪のような武器に見えますね。

 

- アクション -

ダガーブレードで岩を粉砕するイメージで撮影してみました!

やはりパワータイプな構図が似合います。

3体の中で最も合体機構のしわ寄せを受けていますが、これだけ動かせるのは流石です。

 

○モーターアームとの比較

- ビーストモード -

カラーリングがリアルなラムホーンと黒光りのモーターアーム。

サイズ感も相まってどちらも良い感じに気持ち悪いです笑

 

- ロボットモード -

型は同じですが、左は悪の将軍で右はただの力士です笑

また、三体で唯一海外版と日本版で変形方法が異なります。

たしかにビーストモードの肢を立てない方が力士っぽいので、良いアレンジだと思います。

 

- バトル -

カブトムシ同士の怪力対決だ!!

ある意味リアル・ムシキングです笑

 

■海軍大将 シークランプ(Sea Clamp)

○ビーストモード

ビーストモードはロブスター。

ラムホーン同様に甲殻はクリアパーツで構成されており、

水棲生物特有の質感がリアルに再現されています。

 

なお、私が購入したシークランプはビーストモードの脚部が欠品していたため、

ギムレットの脚部パーツを塗装して装着しました。

 

- アニマルアタックモード -

両腕のハサミの中に仕込まれたクローを展開した攻撃態勢。

三体の中では一番無難ですね笑

 

シークランプの巨大なハサミに捕らえられたマクシマルズの運命は、

そのまま体を砕かれるか海底へ引きずり込まれるかの二つに一つだ。…

 

○ロボットモード

両腕が巨大なクリーチャー体型。

カラーリングも相まって、まるで怪人のようです。

 

武器は両腕のハサミの中に隠されたクロー。

特に名称の設定はないようなので、”オニキス・カッター”と勝手に呼ばせていただきます。

 

- アクション -

シークランプのハサミは切り裂くだけでなく、叩き潰すことにも使えるぞ!!

大きなハサミのおかげでダイナミックなポージングが決まるため、3体の中で動かしていて一番楽しいです!

 

○ギムレットとの比較

- ビーストモード -

これは完全にシークランプが調理前でギムレットが調理後ですね笑

まあギムレットは実質ザリガニ枠だったので、このカラーリング変更は成功と言えるでしょう。

 

- ロボットモード -

同じクリーチャー体型とはいえ、

カラーリングの力でギムレットはしっかり正義側と認識できますね!

 

- バトル -

海を舞台に対決!!

その巨大ハサミで敵の首を搔き切るのはどっちだ!?

 

■トライプレダカス・カウンシル集結!

○ビーストモード

セミ、カブトムシ、ロブスター(ザリガニ)という組み合わせはジョイントロンと同じですが、

カラーリングのせいで夏休み的なワクワク感は全くありません笑

 

○ロボットモード

ただ凶悪そうなだけでなく、幹部キャラ特有の高貴な雰囲気も感じませんか?

カラーリングも統一感があるので、ジョイントロンとはまた違ったカッコよさがあります!

 

■合体

"Predacons Combine !!"

説明不要のトランスフォーマー史に残る芸術的な合体機構。

一見かなり複雑な変形に見えますが、ストレスが掛かる箇所は特になく、

一度覚えればわりと簡単に合体させられるようになります。

(まあ私がジョイントロン狂だからなのかもしれませんが…)

 

残念ながらトライプレダカスはCGアニメには登場しなかったためどのように合体していたかは不明ですが、「実写映画に登場したデバステーターみたいに荒々しく合体してほしい」という願望を込めて撮影してみました。

 

■バトルマスター トライプレダカス

かっこいい…泣(3年ぶり2度目)

凶悪なフェイス、巨大な翅、左右非対称の両腕、身体中に配置された不気味なビーストフェイス、とこれでもかと異形の要素が詰め込まれているにもかかわらず異常なほど纏まりがよく、TFファンの間で”オーパーツ”と呼ばれることがあるのにも合点がいきます。

 

恐ろしくも美しい神秘的なその姿はもはや合体ロボットというよりも”邪神”や”悪魔”に近く、全身から悪の王の風格が漂っています。

 

右腕には3人の武器が合体した”メガ・ミサイルランチャー”を装備。

キャラクターバイオによれば、シークランプのリンケージシステムがシケーダコンのチョッピング・ローターブレードをラムホーンの強力なドライブモーターに接続して完成するらしいです。

形状も設定もカッコよすぎるぜ!!

 

設定ではミサイル・ランチャーですが、大剣としても使えそうなイメージです。

(現にトリプルダクスは剣として使っていました。)

左腕を沿わせて両手持ち風のポーズをとらせると、さらにそれっぽく見えます!

 

左腕は”ほぼカブトムシそのまま”という大胆なデザイン。

見様によってはかなりグロテスクであり、トライプレダカスの禍々しさを演出しています。

 

こんな見た目ですが、ちゃんと腕としても機能するところが流石です。

細身のTFであれば余裕で掴んで持ち上げられるっシャ!(byブラックウィドー)

 

- アクション -

見てのとおり、合体戦士としては驚異的な可動範囲を誇ります。

シケーダコンの疫病のような破壊力とラムホーンの頑強さ、シークランプの怪力をもって、真夜中、野獣超戦士トライプレダカスがマクシマルズの要塞に襲い来る!!

 

メガ・ミサイルランチャーで戦線に道を切り開け!!

従来の3倍を超えるパワーと危険性をもって、トライプレダカスはロボティックジャングルを征服し、支配するのだ!!

 

○トリプルダクスとの比較

かっこいい…泣(数分ぶり3度目)

トライプレダカス自体は2年以上前に入手していたのですが、トリプルダクスと並べたのは今回が初めてでした。自分にとってはこれ以上ない夢の共演です。

 

カラーリングの変更により印象が180度変わっており、悪の帝王から正義の合体巨人へと見事に生まれ変わっています。

 

メンバーのカラーに統一感があるトライプレダカスの方が気持ちスタイルが引き締まって見えますが、私はやっぱりトリプルダクス派です笑

 

- バトル -

うおおおおおおおお!!(感涙)

これぞ正しく臣ユニバースの最終決戦です。

この2体の決着を見届けた時、私のTF道は終わってしまいそうな気がします。

 

何を隠そう、かねてより「もしこのブログに最終回があるとしたら最後はトライプレダカスのレビューを書こう」と構想していたくらいで、そこで2体の決着を描こうと思っていました。

 

しかし、今回ジョイントロン復活祭が開催されたことで想定よりもだいぶ早い登場となってしまいましたので、ここでは決着を描きません。もちろんブログも終わりません。

 

ロボティック・ジャングルでの戦いはまだ始まったばかりだ!!

 

以上、トライプレダカスのレビューでした。

私にとってトリプルダクスこそが永久不滅のNo.1トランスフォーマーであるということはすなわち、このトライプレダカスこそが私にとっての永久不滅のNo.2トランスフォーマーであるということを意味します。このレビューを読んでくださった皆様に2体の魅力が伝わったのであれば、それほど嬉しいことはございません。

 

「国内版でも海外版でもどっちでもいいからとにかくトリプルダクスが欲しい!!」と思っていたあの頃から十数年、まさか2体とも手に入れて、並べて写真を撮影できる日がやってくるとは…

今回のレビューを通じて私のトリプルダクス道は1つの到達点に達したような気がしますが、これからも人生をかけて2体の魅力を発信し続けていく所存ですので全国のトリプルダクスファンの皆様は引き続きよろしくお願いいたします!

 

最後になりますが、ジョイントロン復活祭はこれで終わりではありません!ビーストウォーズIIのYoutube配信ではジョイントロンの登場回がこの先もまだまだ控えています。ジョイントロンが好きな人であれば誰でも参加可能な祭りですので、ぜひ一緒に盛り上がっていきましょう!!

 

それでは、今回はこの辺で失礼させていただきます。