先月(2024年4月)は、私にとって忘れられない1か月となりました。なんと、週替わりで旧作映画を上映するイベント・『午前十時の映画祭』にて、インディ・ジョーンズの80年代三部作を人生で初めて劇場鑑賞することができたのです!!
『最後の聖戦』公開後に生まれた私にとって”三部作の劇場上映”は”新作の公開”と同じくらい夢に見ていたイベントであり、インディファン歴苦節19年目にしてようやく念願が叶いました。
DVDでは数え切れないほど見返してきた三部作ですが、やはり"スクリーンで見る三部作"は格別でした。アクションも音楽も家で見るのとは迫力が桁違いであり、インディギアを身につけて鑑賞したこともあって本当に自分がインディになって冒険しているかのような気分を味わうことができました!
『レイダース』→『魔宮の伝説』→『最後の聖戦』と3週連続で映画館に足を運び、1番好きな『魔宮の伝説』にいたっては翻訳家・戸田奈津子先生のトークショー付き先行上映イベントにも参加したため2回鑑賞しました。
3週間で4回も映画館に足を運んだのは人生で初めてで、「自分は本当にインディ・ジョーンズが好きなんだな」ということを改めて実感した1か月でした。
『午前十時の映画祭』選定委員の皆様、インディ・ジョーンズを選んで下さって本当にありがとうございました!!
…さて、『最後の聖戦』の上映期間終了から既に1か月近くが経ちましたが、
未だに興奮冷めやらぬインディファンも多いのではないでしょうか?
「まだまだ冒険し足りない!」というインディファンの皆さん、
レゴの世界で再びインディと一緒に冒険へ出発しましょう!!
魂の井戸からの脱出
■玩具シリーズ:LEGO INDIANA JONES(新シリーズ)
■登場作品:『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』 ■入手:家電量販店で新品購入
○パッケージ
シリーズ1作目『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』をモチーフにしたセットであり、アークが眠る遺跡”魂の井戸”に閉じ込められてしまったインディの脱出劇を再現することができます。
なお、本品は昨年の『運命のダイヤル』公開時に展開された[レゴ インディ・ジョーンズ]の言わば"新シリーズ"のアイテムであり、『クリスタルスカルの王国』公開時に展開されていた[レゴ インディ・ジョーンズ]の後継シリーズにあたります。
余談ですが、この新シリーズはとにかく商品展開が乏しく、なんとラインナップが3種類しかありません。私が大好きな『魔宮の伝説』のアイテムが無いことはおろか、なんと肝心の『運命のダイヤル』のアイテムすら発売されないという有様であり、正直に申し上げますと非常に寂しいシリーズと言わざるを得ません。セット自体の完成度は旧シリーズよりも進化しているため一層悔やまれます。どうしてこんなことになったのか…
裏面では例によって各種ギミックが紹介されています。
○セット内容
・ミニフィグ4体
・説明書1冊
久方ぶりにレゴの新商品を購入しましたが、説明書の進化に驚きました。
今はこんなに豪華な冊子になっているのか…
○ミニフィグ
左からインディ・ジョーンズ、マリオン、サラー、ミイラの4体が付属。
それでは、それぞれのキャラクターを紹介します!
"インディ・ジョーンズ"
ミニフィグのデザインが旧シリーズから刷新されました。顔パーツは表裏に異なる表情がプリントされたデュアル仕様となっており、シーンに応じて笑顔(左)としかめっ面(右)を使い分けることができます。
せっかくなので旧シリーズのインディ(右)と比較してみましょう。
顔つきが若々しくなり、よりかっこよくなりましたね!
服装(ギア)にも細かな変更が加えられており、帽子のシェイプ、サファリシャツの色、ベルトの色などがより『レイダース』作中のインディに寄せられています。
また、腕のパーツが肌色→カーキ色に変更されていますが、これはインディが『レイダース』の作中で手袋を付けていたことに由来するものと思われます。芸が細かい!!
後ろ姿も比較してみます。
何といっても最大の変更点は帽子に髪の毛パーツが追加されたことであり、この髪の毛がデュアルフェイス(裏側の顔)を隠す役目を果たしています。
また、旧シリーズでは無地だった背中にも、レザージャケットの皺やベルトのプリントが追加されました。よく見るとバッグの大きさも僅かに調整されていることがわかります。
凄いぞ新インディ!
これは”ミニフィグインディの決定版”と言っても差し支えないでしょう!
”マリオン”
『レイダース』の時点ではインディの”元”恋人。
後にインディと夫婦になるシリーズのメインヒロイン。
勝ち気な性格であり、その勇敢さはインディにも引けを取らない。
あのインディを射止めただけあって作中では見た目も可愛らしい女性なのですが、このミニフィグはあまり似ていないというか何というか…とにかく可愛くないです笑 ”勝ち気な性格”というところだけが強調されてしまったのか、何とも可愛げのない表情をしています笑
顔パーツはデュアル仕様で、通常(左)とびっくり(右)の2種類の表情を使い分けられます。
”サラー”
陽気な性格の大男。
インディの友人にして発掘屋であり、インディの冒険を多方面からサポートする。
最新作『運命のダイヤル』にも登場し、ファンを沸かせました。
旧シリーズでは登場機会に恵まれず、今回待望のミニフィグ化を果たしました!
”ミイラ”
魂の井戸に安置(?)されているミイラ。
まさかのミニフィグ化です笑
○魂の井戸
手にした者に神秘的な力を与えるとされる聖なる櫃=アークが安置されている遺跡。
左右に配置された巨大なアヌビス神の像が目を引きます!
アークは中央の祭壇に安置されています。
アークの再現度もバッチリです!
床には無数のヘビが這っており、侵入者たちの行く手を阻みます。
壁画に描かれたこのキャラクター、どこかで見覚えがありませんか?
そう、『スター・ウォーズ』シリーズに登場するR2-D2とC-3POですね!
実際に『レイダース』の作中でも魂の井戸の壁画にR2-D2とC-3POと描かれているので、ぜひ探してみてください。(両作を手掛けたジョージ・ルーカス絡みの小ネタですね。)
リアビュー。
裏側にも何やら怪しげなスペースが…
さて、それではここからは映画のストーリーに沿って遊んでいきたいと思います!
※本アイテムにあわせてストーリーやセリフに若干のアレンジを加えています。
※一部本品に付属していないブロックやミニフィグを使用しています。
○1936年 エジプト某所
アークの争奪戦を繰り広げるインディとナチス。ついにナチスを出し抜いてアークが眠る”魂の井戸”の場所を割り出したインディは、友人である発掘屋・サラーと共に発掘現場に潜入した。
「間違いない、”魂の井戸”はここにある。」
「インディ見ろ!石だ!」
「よし、こじ開けるぞ!!」
「床が動いてるぞ…」
「嫌な予感がするな…」
なんと、床中に無数のヘビが這っているではないか!!
何を隠そう、インディは無類のヘビ嫌いであった。
「ヘビだ…よりによってヘビがいる…」
「毒ヘビだ、ヤバイぞ…インディ、お前が先に行け」
心無いサラーの一言で先に地下へと下りるインディ。
「ゆっくり下ろすから心配するな!」
「あっ!!!!」
しかし、サラーがバランスを崩し転倒!
インディ、落下!
一斉に毒ヘビたちが襲い掛かる!
危うしインディ!
負けじと松明で応戦するインディ。
「サラー!お前も早く下りてこい!」
なんとか蛇を追い払ったインディとサラー。
祭壇に目を向けると、黄金色に輝く神々しい箱が鎮座していた。
「見つけたぞ…アークだ…!!」
細心の注意を払い、アークを持ち上げるインディとサラー。
松明の炎が、インディたちの影を壁面に映し出す…
先に地上へ戻ったサラーが、アークを引き上げる。
「よし、いいぞ!今度はコケるなよ!」
無事にアークが引き上げられるのを見届けたインディが地上へ戻ろうとしたその時、
なんとロープが落ちてきたではないか!
「おいサラー!!どういうことだ!?」
なんと、サラーはインディのライバル考古学者・ベロックに捕らえられてしまっていた!
どうやらベロックはインディたちの動きを察知し、アークを奪いに来たようだ…
しかも、遺物を手に入れるためならば手段を選ばないこの男はインディの恋人・マリオンまでも人質に取っているようだ…
「また繰り返しだな。君が見つけて私が頂く…」
「ベロック…!!貴様、マリオンまで人質に取ってどういうつもりだ!」
「人質?何を言っているのかね?これはせめてもの親心だよ。
彼女は君を一人ぼっちにさせないために連れて来てやったのさ」
そういい終えると、ベロックはあろうことかマリオンを魂の井戸へと突き落とした!
「きゃああああああ!!」
咄嗟の判断でなんとかマリオンを受け止めるインディ!
「正に君にふさわしい最後だよ。
考古学上の偉大な遺跡に身を埋めるんだからな…
さらばだ、ジョーンズ博士!」
そして、ベロックは井戸の入口を閉ざして去しまった…
井戸に閉じ込められてしまった2人。
「脱出する方法を考えなくては…
マリオン、とりあえずこれでヘビを追い払ってくれないか」
インディはマリオンに松明を渡した。
「インディ!危ないわ!!」
「違う!それは俺のムチだ!!」
気を取り直して脱出の糸口を探るインディ。
ふと台座の後ろの壁に目をやると、壁の穴からヘビが這い出てくるのが見えた。
(そうか!壁の向こうにも空間があるということだな…)
何かを思いついたインディはムチを振るい、巨大なアヌビスの像によじ登り始めた。
「インディ!いったいどうしたの?」
「あの壁を壊す!!」
とうとう天井まで到達したインディは、必死に像を揺らし始めた。
「マリオン!危ないから下がっていろよ!!」
そしてインディが思いきり体重をかけると、
像は部屋の奥に向かって勢いよく倒れ込んだ!!
「うおおおおおおおお!!」
倒れた像は見事に部屋の奥の壁を突き破った。
インディの思惑通り、壁を突き破った先には別の空間が広がっていた。
しかし、肝心のインディの姿が見当たらない。
「インディ、どこにいるの…?」
インディを探しているうちに薄気味の悪い空間に迷い込んでしまったマリオン。
「なんだか視線を感じるわ…」
次の瞬間、マリオンの前に突然ミイラが現れた!!
「きゃああああああ!!」
「マリオン、こっちだ!!」
「インディ、生きていたのね…!」
パニックに陥っていたマリオンを颯爽と現れたインディが救出!
そして、インディは崩れた瓦礫の一部から光が差し込んでいることに気が付いた。
「光が見える!ここから外に出られるぞ!!」
ついに”魂の井戸”からの脱出に成功したインディとマリオン。
しかし、インディに一息ついている時間はない。
一刻も早くベロックに奪われたアークを取り戻さなくては!
いざ、アークの奪回へ!インディの逆襲はここから始まるのだ!!
-FIN-
○ギミック解説
ハンドルを回すと、ヘビが落下します。
正面から見ると、映画のように壁からヘビが這い出てくるように見えますね!
レバー操作でアヌビス神の像が倒れます。
(正面から見て右側の像のみ)
連動して壁も倒れるので、かなり迫力があるギミックです!
裏側の隠し通路のレバーを引くと、ミイラが出現します。
ミイラのデザインがかなりデフォルメされているので、ちょっと微笑ましいですね笑
以上、『魂の井戸からの脱出』(レゴ インディ・ジョーンズ) のレビューでした。
総じてインディファン向けのアイテムだとは思いますが、純粋に古代遺跡のジオラマとしての完成度が高くギミックも豊富であるため、映画を見たことが無い人でも十分に楽しめるアイテムだと思います。特に、アヌビス神の像が倒れて壁が崩れるギミックは一見の価値ありです!
通なインディファンには、より”魂の井戸”の雰囲気を味わうために部屋を暗くして遊ぶことをオススメします。ついでに『レイダース』のサントラも流せたら完璧ですね!
旧シリーズのアイテムが軒並みプレミア化している中、現状では[レゴ インディ・ジョーンズ]シリーズの中でも最も気軽に手に入れられるアイテムの1つですので、ぜひこの機会に手に取ってみてください!
それでは、今回はこの辺で失礼させていただきます。
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