からだと心を癒すお味噌汁 | お味噌汁復活委員会

お味噌汁復活委員会

【お味噌汁】
ひと椀がつむぐ 大切なもの それは 日本の たから

お味噌汁復活委員会です、愛情たっぷりのお味噌汁をライターさんと共にお届けします。

#お味噌汁復活ライター  小澤 晃 

群馬県高崎市出身→福岡県糸島市在住 


 テーマ『からだと心を癒すお味噌汁』 


福岡市内から糸島市に移り住んで今年の夏で3年が経ちますが、生活がそれまでと大きく変化しました。まず12坪の家庭菜園を始めて季節毎にいろいろな野菜を作るようになったこと。車で片道30分かけて佐賀県唐津市の温泉に夫婦でほぼ毎日、出かけるようになったことです。


山あいのこじんまりした温泉で、湧き出る源泉を薪で沸かしていて肌にも良い泉質と言われています。源泉を汲んで帰って飲み水やご飯、お味噌汁などにも使うので日々助かっています。

この頃は地元の常連さんともすっかり仲良くなり農家の方などから唐津特産のみかんやお米、漬物、手作り蒟蒻など美味しいものをよくいただくようになりました。


今回は今年80歳になる仲良しのお婆さんから旬の筍をいただいたのでお味噌汁の材料にしました。筍はあく抜きをして食べられるようにするまで皮付きのまま何時間も水から下茹でするそうでガス代もかかるから薪で茹でているとか。今回はアクが少なく細い破竹でしたがそれでも 2時間以上かけて茹で、皮を剥いだ状態のものをいただきました。筍には食物繊維、ミネラル、ビタミンEの他、ストレスから体を守る副腎皮質ホルモンを作り心身の健康維持に役立つパントテン酸が含まれているそうですよ。


さて調理の方ですが旨味を加えるため糸島特産の糸島豚のバラ肉を筍と組み合わせてみました。出汁に細切りした豚バラ肉を入れて煮込みます。そのままでも食べられる状態の筍なので鍋に加えたら早めにに味噌を溶き、酒、味醂で味を調えました。ちょうど職場の方から庭で摘んだ山椒の葉をいただいていたので最後のアクセントに加え筍のお味噌汁の完成です。


筍の柔らかな食感と澄んだ味わい。豚肉の旨味と味噌とのバランスも想像以上に相性ぴったり!また山椒が全体の味を引き締めて素晴らしい仕事をしてくれました。

手間暇かけて茹であげた筍と気持ちの優しさ。からだと心も癒されるお味噌汁になりました。感謝!


具材:  筍・豚バラ肉(糸島豚)

吸口: 山椒

出汁: 昆布 ・鰹節

味噌: 糸島産甘口米味噌