遺言書は何故すぐ書ききれないのか | 銀座のエンディングノート終活カウンセラー行政書士川崎直美のブログ

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これからの人生を豊かに彩るエンディングノートの魅力を終活カウンセラー上級インストラクター、相続カウンセラーの行政書士かわさきなおみが銀座からお伝えさせて頂きます。

こんにちは

銀座のエンディングノート終活カウンセラー行政書士かわさきなおみです。





遺言書を作るまで

超シンプルに言えば

誰に何をどれだけ分けるか決めて

書くというたったそれだけのこと


セミナーでも

受講者さんが


うちは法定相続分でいいから


等分したらいいから


介護することになるのはおそらく○○だからそこにはしてやろうと思う


○○は生活も大変だろうし


よくしてくれたから○○へ


どこそこにこれだけ寄付する


等々


そこはそうしたいと思っているという方も多く

そういう点では決めているといったことを聞きます。


相続税のことやら

納税資金のことやら

売却できるか

遺留分は

といった内容の問題と

書き方や作成までの課題と

そうしたことはひとまずここでは置いておいて


とにかく方向性というか希望は決まっているという場合に

では実際の大変さでなかなか書ききらないかというと

確かにそのハードルは完了までに時間を要するけれど、サポートしてもらうなり

ご自身が強く意思を持ってのぞめば

完了予定期日は大幅に変更されても

作成しきることはできるはず。


ですが

こういうように作りたい…と決まっていても

ここでストップするのは

単に作りきるのが面倒で

縁起でもないからと躊躇する

といったことにのみよるものなのか?



私が思うに


こうしようか

こうしたいと思って

希望を考えて決めていて

周りの意見も聞いて

時に専門家にも相談して

それでいこうと決めていても


いざ文字におこすと


本当にこれでいいのか?

と自問自答することもひとつの理由としてあるように思います。


エンディングノートで難しい部分は

まだ決まっていない未来について考えること。

葬儀も必ずしもするかを考えると

まずそこからする、しないという選択肢

を考えることになります。

その上で、どんな?といったことを考える。

これは若ければなかなかに難しい。


介護も同じように

どこで介護受けるかといわれても

そんなのはそのときにならないと

そもそも何歳のときにその状況になるか

それもどんな状態かわからないとなれば

何を決めとくのかということになりそうです。


決まっていることは

人は必ず老いて必ず亡くなるということ。

そのときに多かれ少なかれ

自分の資産は残るわけです。

ゼロで亡くなって放置したら時間が経過したら全て消去され跡形もなくなる

ということはない。


確かに遺された人は

本人の希望がわからなくとも残ったものの範囲内でやるしかありません。



だとしたならば

これでよい、最良かを問う前に

自分で望むことは何かを

ここをしっかりと考えること。

後のことはひとまず置いておいて。

その上で、専門家にご相談をして頂くこと。

これが大事だと思います。