今日は七夕、このお話の持ち主であるYさんのお誕生日でもあります
なぜか私、7月7日生まれの方と出会わせていただくことが多くて・・・。
7月7日生まれのお友達はみんな、お仕事が出来る方ばかり。
この〝仕事ができる〟というのは、私の中では、自分が築いた場所で、自分に与えられたもの以上のことを体現できる、パイオニアを指します。
織姫と彦星が、お互いに会いたい気持ち、お互いに恥じないように過ごした1年間の頑張りを、7月7日生まれの方は支えてくれているのかもしれませんね・・・
Yさん、お誕生日おめでとうございます
それでは、Yさんに見せていただいたおとぎ話の完結篇&ストーリーの読み解きをどうぞ・・・
お客さまへのアロマトリートメント中に、私に伝わってきたストーリー
想い稲穂~第一夜~
想い稲穂~第二夜~
の完結篇となります

若い夫婦は、仏壇の前に仲良く膝を揃えて座りました。
「ありがとう。おかげで私らの水田は、豊作を迎えることができたよ。」
「あなたの言っていた通りになったわ。私たちを救ってくれてありがとう。」
仏壇に供えられた稲穂は、一年前と変わらぬ姿で、コップに挿けられています。
その稲穂が、少しだけ揺れたような気がして、夫婦は顔を見合わせました。
水田が豊作になるということは、それだけ二人の作業も増え、忙しくなるということを意味していました。
夫婦は、少しでも段取り良く収獲が捗るように、力を合わせ、知恵を出し合って毎日の作業に精を出すのです。
そして、二人の作業にやっと終わりが見え始めたある日のこと、夫は脱穀準備に取り掛かりました。
稲を束ね、藁で巻き、束ねた稲を干していきます。
その作業中、夫は不思議な声を耳にしました。
(お願いがあるんだ、僕を君の家に連れていってほしい…)
その声は、まさに今、束ねようとしている稲穂の中から聞こえてくるようです。
夫は稲穂の株に顔を近付け、目を凝らします。
すると、一本の稲穂が眩しく輝いて見えたのです。
彼は驚き、大声で、背後で稲穂を株分けしていた妻を呼びました。
「おい、今稲穂が・・・、しゃべった!稲穂の声が、たった今聞こえたんだ!」
気が動転している様子の夫に、妻は優しく微笑み駆け寄りました。
「そう・・・。それなら、私たちの家に連れて帰ってあげないとね。」
その日の作業が終了した後、夫婦は一本の稲穂を自宅へ持ち帰りました。
夫が仏間へ直行して、仏壇の前に稲穂を置くスペースを作っている間に、妻は食器棚から花瓶代わりのコップを取り出し、冷たい水を入れます。
二人が昨年の稲穂の横にコップを置き、さきほど連れて帰ってきた今年の稲穂を活けようとしたその時です。
(いやよ、別々にしないで。一緒に活けて。)
久しぶりに、前年連れて帰ってきた稲穂のかわいらしい声が聞こえたのです。
「あらあら、ごめんなさい。」
妻は、あいづちを打つように、すぐに昨年の稲穂の脇に、今年の稲穂をくっつけて挿しました。
(やっと会えたね。)
今年の稲穂がぴったりと昨年の稲穂に寄り添いながら囁きました。
その姿は、永年寄り添った夫婦のように自然に見えます。
「なんだか、この稲穂さんたち夫婦みたい・・・。」
そう漏らした妻へ答えるように、昨年の稲穂は言いました。
(そうよ、私たち、夫婦なの。いつも揃って同じ年に稲穂として生まれ変わっていたの。)
その言葉を継ぐように、今年の稲穂が言います。
(だけど、昨年は凶作だったから、一緒に生まれてくることができなかったんだ。)
(でも、あなたたちのおかげで、今回も会えたわ。)
(この日をずっと夢見ていたんだ。)
仲睦まじくおしゃべりをし続ける稲穂たちを、二人っきりにしてあげよう、と夫婦は目配せをして、そっと仏間を出ようとしました。
けれど、部屋を出ようとする二人を、昨年の稲穂は呼び止めました。
(ねぇ、最後に一つだけ、あなたたちにお願いがあるの。)
それから一週間後のことです。
夫婦は稲穂たちを脱穀し、精米しました。
そして、一つの窯で炊飯したのです。
炊き上がった白米を、一粒残さず丁寧に茶碗によそうと、夫婦はちゃぶ台の前に正座しました。
「いただきます。」
声を揃えて言うと、若い夫婦は白米を大切そうに頬張ります。
それは、稲穂たちの願いでした。
(私たちを、一緒に炊いて、一緒に召し上がってください。)
昨年の稲穂は言ったのです。
(そうしてくれれば、君たちの水田は、いつまでもずっと豊作を保ち続けることができる、約束しますよ。)
今年の稲穂がそう言うと、それきり、稲穂たちの声は聞こえなくなりました。
夫婦は、白米のひとくちひとくちを噛み締めながら味わいます。
「なんだかとっても甘い味がするわね。」
「なんといっても、めおと稲穂だからな。」
「うふふ、そうね。」
夫婦はにっこり笑い合いながら、お箸を置きました。
「ごちそうさまでした。」
おわり
このお話を書き起こしていて、『モニタリング!』という番組を思い出しました。
その中で私がお気に入りのコーナーが、≪もしも、○○がしゃべったら・・・≫というもの
小学校にいる二宮金次郎さんや、音楽室のベートーベンの肖像画や、生まれたばかりの赤ちゃんやゲージの中のうさぎさんが話しかけてくる・・・
という企画。
ターゲットになった人の中には、ハナから信じない人もいれば、気持ち悪がる人もいるし、親身に話を聞くピュアな方もおられます。
そんな状況に遭遇したら、どんなふうに向き合えるんだろう・・・、いつもワクワクしながら見ています
このおとぎ話に出てきた稲穂たちもきっと、
(この夫婦が手をかけてきた、この水田で生まれ変わりたい
)
そう期待を込めて、生まれてきたような気がしました。
「稲穂」は、〝願いを叶える準備や条件が万全であること〟を教えてくれています。
すでに、望む結果はもう出ている、ということなんでしょうね。
あとは、そのご褒美の時間を充分に味わってみる時が来ているのかもしれません。
一年間頑張ってきた織姫と彦星のように・・・
そして、「田んぼ」や「畑」が気になる時、または夢に見る時、それは〝その人の成果をあらわしている〟ことが多いといわれています。
その、≪人としての成果≫は、それぞれの穀物や野菜、果実などの収穫量でおしはかることができるのです。
今回のストーリーに登場した若い夫婦、この二人の水田は、不作の時を経て、今までにない豊作を迎えることができました。
そして最後には、一組の夫婦稲穂の願いを叶えたことで、毎年絶えることのない繁栄を約束されました
このおとぎ話から見えてくることは・・・。
これまで積み上げてきた努力の数々、そして、その努力に助けてもらってきた人たちの恩返し、その二つの想いが重なる時、繁栄は成果となってYさんのもとへもたらされる
その時が、まさにこの夏から秋にかけて訪れるのではないでしょうか。
そんな風に読み取れました
ただ、私にお伝えできるのはここまで・・・
香りとトリートメントから浮かび上がるおとぎ話、今回もお付き合いくださり、ありがとうございました。
次は、あなたの心の中に眠る物語かもしれません・・・
ストーリーを見てほしい、というお問い合わせをたくさんいただくようになりました。
恐れ入りますが、コチラをお読みの上、ご予約いただければ幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。