ローマからボンジョルノ
「オリーブオイルの誤解を解きたい」
なんて言ってみたら
ちょっと、肩に力が入り
書くのに躊躇しちゃいました。
ということで
まずはいただいたコメントを
もとにご説明させていただきます。

そう、植物油といっても
いろいろあるんです。
いろんな分類方法がありますが
植物のどの部分を使うのかというのは
製品に大きな違いを生み出します。
まずバージンオリーブオイルというのは
実を絞った油です。
オリーブの実というのは
「小梅」をイメージするといいかもしれません。
真ん中に大きめの種があって
まわりを果肉が包んでいます。
オリーブの実を
力によって押しつぶすと果汁がでてきます。
この果汁の中に油分が含まれているので
遠心分離で水と油を分けて
油だけを抽出した良質のものが
バージンオリーブオイルです。
天然のオリーブの実のジュースというのは
こういう理由です。

果物の実が原料ですからね。
一方、植物油といえばのサラダオイル、
菜種や大豆が主な原料です。
菜種油の場合、名前の通り原料は種、
それから大豆だって種ですね。
他にもごま油やひまわり油も種油、
硬い種をつぶして油を抽出します。
ちょっと、想像してみてください。
ゴマから油を抽出するのって、
難しいと思いませんか?
あの硬いゴマ、
普通につぶしたぐらいじゃ
油ってでてきませんよね。
ひまわりの種だって
菜種だって
種である限り、かなり硬いです。
ですから、
オリーブのように物理的に力を加えたぐらいじゃ
簡単に油は抽出できません。
そうすると大手メーカーは
「溶剤抽出」といって
ベンゼンなどの化学物質を加えて抽出するのです。
そうして、抽出された油は、
・原油に含まれる不純物(ガム質、
遊離脂肪酸、色素、有臭成分)を順番に取り除きます。
・脱ガム・脱酸:遠心分離機でガム質、遊離脂肪酸などを取り除きます。
・脱色:活性白土を使い脱色工程で色素を取り除きます。
・脱ロウ:冷えた時に固まりやすいロウ分などが多いものは冷却し取り除きます。
・脱臭:高温・高真空下で水蒸気を加え、油に含まれる臭い成分を完全に取り除きます。
精製工程を経た精製油は品質検査後に容器に充填されます。
一般的に種油はこういう製造方法で
無色、無臭、無味な油を作るんです。
もちろん、昔ながらの圧搾方法で
化学的な処理を行わず
丁寧に種油を作っている生産者さんも
いらっしゃいますが
数的に言うと、圧倒的に少ないです。
というわけで、
オリーブオイルと
種から作る油
同じ植物油といっても
まず、その製法から全く違うので
同じ植物油として
ひとくくりにするのは
どうしたものか、ということです。
栄養面、成分以前の問題です。
どうお感じになりますか?
続きます。
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