松本直美の
ショパンを取りあげた章を
読んでいたら
「ショパンはピアノのための楽曲だけを書いた作曲家」と誤解されることが多い。
しかし、本人の面子[メンツ]のためにも弁解しておくと(略)ショパンは歌曲やヴァイオリンやチェロのための室内楽小品も残している。(p.47)
と書かれているのが
目にとまりました。
ちょうどショパンの歌曲に
関心を持っていたところなので
「そうそう、歌もあるんだよ」
と思ったことでした。
まあ
ショパンを取り上げた章自体は
練習曲 op.10-12「革命」と
夜想曲 op.15-3 が
フィーチャーされてますから
やっぱりピアノ曲について
書かれているわけで
そこが個人的に
残念だったんですけど
それはともかく。
以前、当ブログで
ジャズ・ピアニストの
マル・ウォルドロンについて
ふれたことがあります。
ウォルドロンの
ディスコグラフィを
ちょっと調べていたら
ショパンの曲をジャズ風に
演奏していることを知りました。
これはそのうち聴いてみたいなあ
と思い
だったらショパンも聴いとかないと
と思って
ショパンのことを検索してるうちに
ショパンが歌曲を書いていることを
知ったのでした。
ショパンの歌曲ってどういうんだろう
これは聴いてみたいと思っていたら
今年の1月下旬、直前講習の帰りに
新宿のディスクユニオンに寄った際
2枚も見つけてしまったのでした。
それがこちら。
左は
ポーランドでリリースされた
CD Accord というレーベルの
日本流通盤です。
(トライエム DICA-26001、2001.7.25)
演奏は
ポーランド出身の
ヨアンナ・コズウィフスカ(S)と
ヴァルデマル・マリツキ(pf)で
録音は1995年12月22〜23日。
右は直輸入盤で
たぶん日本流盤は
出ていないかと思います。
(仏 Mirare: MIR 448、2020.11.19)
演奏は
ポルトガル出身の
ラケル・カマリーナ(S)と
フランス出身の
ヨアン・エロー(pf)で
録音は2019年1月14〜20日。
2枚とも買ったのは
コズウィフスカ盤に
歌詞の日本語訳と
日本語解説が
付いていたから。
メロディを知るだけなら
コズウィフスカ盤だけでも
良かったのかもしれませんけど
さほど値段が張るわけでもなく
演奏者によって印象が違うだろう
と思ったこともあり。(^^ゞ
コズウィフスカ盤は
「歌曲全集」とあるように
死後、刊行された
「17のポーランドの歌 作品74」と
その後、発見された2曲が
収められています。
カマリーナ盤には
ショパンが残した19曲以外に
シューベルトの歌曲から
ゲーテの小説
『ヴィルヘルム・マイスターの
修業時代(徒弟時代)』に登場する
ミニヨンの心情を歌った曲
(D.359、D.726、D.727、
作品62 D.877 全4曲から3曲)を
併録しています。
ショパンの歌曲を
19曲すべて演奏しても
50分弱ほどなので
最近の録音では
おまけを足すことが多い
ということを後に知りました。
また
コズウィフスカ盤は
出版譜通りの順番で演奏され
カマリーナ盤は
作曲年代順に並び替えて
演奏されています。
出版譜は歿後
ショパンの友人が編んだもので
曲順にショパンの意図は
反映されていないため
最近の録音だと
作曲順に並び替えて
演奏されることが多い
ということを
やはり後に知りました。
ショパンの歌曲を聴いていると
日本の大正から昭和戦前にかけての
西洋クラシックの影響を受けた
芸術的歌曲を連想させられて
なかなか琴線に響くものがあります。
この2枚では
録音の質も歌いっぷりも
カマリーナ盤の方が
好みに合うかな。



