れんげ食堂 Toshu を出て
自転車置場の入り口を
通り過ぎる際に
植え込みを見ると
悪茄子[わるなすび]が
咲いているのが目にとまりました。
(2025年9月26日撮影。以下同じ)
名も知れぬ草と混ざって
花が見えにくいですけど
アップで撮ったのがこちら↓
悪茄子は
以前にも取り上げてますが
見るのは久しぶり。
前回の花は
白っぽい花でしたが
今回の花は薄紫色なので
「茄子」の花っぽい感じ。
和名の別名や英名は
前回の記事でも書いたので
省略します。
学名は
Solanum carolinense で
リンネが命名したようです。
属名はナス属を指し
「安静」「慰め」を意味する
ラテン語の solamen に
由来するという説が
有力だそうです。
ナス属の植物には
鎮痛作用や薬効を持つものが
多いからだそうですけど
あいにく悪茄子の場合
全草にソラニンを含み
家畜が食べると
中毒死することもあるそうで。
まあ食べて死んじゃえば
「安静」になることは
間違いないとはいえ(苦笑)
種小名は
やはりラテン語で
「カロライナの」
という意味だそうです。
北アメリカ南部
カロライナ地方の
原産であることに
由来します。
英名のひとつに
Carolina horsenettle
というのがあるのも
そのためですね。
ちなみに
Horse nettle だけでも
本種を指すようですが
nettle は
手元の辞書によれば
固有名詞としては刺草
(読みはイラクサ)で
一般的には棘毛の多い植物を
意味するようです。
前回アップした写真では
棘が確認できませんでしたが
今回の写真をよく見ると
茎に棘が確認できます。
下の写真の左端
枯れたかのように見える
茶色い茎にも
棘が生えているので
悪茄子の茎かと。
棘があるは毒を持つはで
こんなものが人通りの多い
町の真ん中に生えているのも
物騒極まりないですから
しばらくすれば
駆除されてしまうかもしれません。
鬼灯のような形の
黄色い実がなるそうですが
それを見てみたい気も
してるんですけどね。




