前回の記事

《メアリー女王の葬送のための音楽》の

行進曲とカンツォーナは

フラット・トランペットによる演奏

と書きましたが

ライナー小冊子の解説を読むと

スライド・トランペットでの演奏も

考えられるようです。

 

そしたら YouTube で

《メアリー女王の葬送のための音楽》の

映像を探していたら

スライド・トランペットによる演奏を

たまたま見つけました。

 

 

下書きの段階で

「動画を再生できません」

と出るため

念のためアドレスでも

あげておきます。

 

 

テレビを録画したものをあげているのか

画質はちょっと荒いですけど

音質はさほど悪くありません。

声楽演奏は

ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団で

器楽演奏は同合奏団のメンバー

かと思われますけど

奏者名は不詳です。

 

「もっと見る」に書かれている

アンガラード・グルフィッド・ジョーンズは

独唱者のうちのソプラノですが

その他の奏者については不詳。

 

クレア・カレッジ合唱団からの

選抜でしょうか。

 

 

本演奏の場合

最初に4人のソリスト

(コンチェルティーノ)が歌ってから

後半で合唱(リピエーノ)が加わる

というふうに

コンチェルト様式で

演奏されているのも

特色かと思います。


スライド・トランペットの形状が

奏者によって異なるのも加えて

なかなか味わいのある演奏です。

 

演奏年度が分からないが残念。

 

 

ちなみに

「もっと見る」の解説を開くと

Man that is born In the midst of life

と書かれていますけど

これは

Man that is born of woman と

In the midst of life を

ごちゃ混ぜにした誤記ですので

ご注意ください。

 

オープニングのテロップでは

Man that is born of woman

In the midst of life と

ちゃんと分けて書かれています。

 

〈人生のただなかで〉

In the midst of life の演奏は

04:40から始まります。

 

 

ところで偶然にも

今週のNHK FM《古楽の楽しみ》は

「ヘンリー・パーセル:

メアリー女王のための音楽」と題して

メアリー女王のために作曲した

様々な音楽を中心に据えて

パーセルの楽曲を紹介していく

というプログラムです。

 

第1回放送(月曜日)は途中で寝落ち

第2回放送(火曜日)は起きられず

ライブでちゃんと聴けてませんけど。(^^;ゞ

 

それはそれとして

第5回放送(金曜日)に

《メアリー女王の葬送のための音楽》が

取り上げられますけど

パーセル特集だからなのか

トマス・モーリー作曲分の演奏は

残念ながら流れないようです。

 

それでも

葬送式文によるアンセム以外は

前回ご紹介した

ヴォクス・ルミニス盤から

《わが祈りを聞き給え、おお主よ》Z.15

《女王の葬送行進曲》Z.860

《カンツォーナ》Z.860

女王の死を悼む哀歌である

《おお、オレンジ公家を守護する聖女よ》Z.504

の4曲が流れます。

 

早起きが得意な人は

フラット・トランペットの音を

聴けるチャンス!

 

 

 

●補足(2025年3月5日、23:15ごろの)

 

本記事に貼り付けた

動画の冒頭で演奏されているのは

スライド・トランペットではなく

サックバック(サクバック)という

トロンボーンのご先祖さまに当たる

楽器のようです。

 

そう判断した詳細は

以下の記事でお読みいただければ幸いです。

 

 

本記事のタイトルを直す

という修正だけでは

あちこち無理が生じますので

こちらの記事はそのまま

残すことにしました。

 

ご海容くださいませ。m(_ _)m