四谷のオフィスでの採点や

模試の採点などが重なり

本日締め切りの

通常授業の採点を

本日着の便に

間に合わせることができず

今日直接、秋葉原まで

届けに行ってきました。

 

帰りは

新宿のディスクユニオンに寄って

いつも以上に大人買いした後

地元で期日前投票を済ませてから

普段使いの方の

ディスカウント・スーパー

OKに寄っていき

買い物を済ませて帰る途上

小学校裏に植えられた樹に

団栗がなっているのが

目にとまりました。

 

粗樫

 

青いので

未熟果だと思いますが

おかげで殻斗付きの実を

撮ることができました。

 

粗樫の堅果(団栗)

 

山田隆彦監修の『樹木図鑑』

(池田書店、2021)に載っている

コラム「どんぐりの話」を見ると

粗樫[アラカシ]か

白樫[シラカシ]の

堅果[けんか]だと思われましたが

よく分からない。

 

林将之監修の『樹木図鑑』

(ナツメ社、2014)を繙き

白樫のページを見てみたら

隣が粗樫のページで

堅果の写真も載っています。

(山田版には載ってませんでした)

 

林版の方で

粗樫と白樫の

それぞれの団栗の違いを

読んでみると、以下の通り。

 

粗樫:

「殻斗は輪状になっている。

 本種は突起に近いほうで

 幅が最大になる」

白樫:

「アラカシに似るが、

 中央で幅が最大に膨らみ、

 突起の周囲にはリングがある」

 

 

その他、葉っぱの特徴でも

区別が可能なようです。

 

粗樫の葉っぱは

基本は幅広の倒卵形、

鋸歯は葉先から途中までで

粗い。

 

白樫の葉っぱは

葉先に向かって細長くなる形で

鋸歯は粗樫に比べると低い。

 

というわけで

今回、見かけた樹の葉っぱは

倒卵形で明らかに鋸歯が荒いので

粗樫だと当たりをつけた次第です。

 

 

下の写真は

樹皮を撮っておこうと

思ったものですけど

 

粗樫(樹皮)

 

林版の図鑑に

「暗い灰色でなめらか

 縦に皮目[ひもく]が

 連なることが多い」

と書いてあります。

 

皮目については以前

鼠黐の樹の時にも

話題に出しましたが

今回は手元にある

石戸忠『目で見る植物用語集』を

繙いてみました。

 

『目で見る植物用語集』

(研成社、1985.7.15/1995.5.10. 第5刷)

 

そしたら

「樹木の小枝の表面に隆起した小さい点々。

 呼吸のはたらきをしている」

と説明されていて

林版の図鑑のように

幹の写真につけるキャプションとしては

問題があるのではないかと

思った次第です。

 

ただ、おかげさまで

粗樫である根拠がもうひとつ

加わりましたけどね。

 

下の写真の

枝のつぶつぶが

まさに石戸の説明通りの

皮目でしょう。

 

粗樫の堅果(団栗)アップ

 

庭木図鑑 植木ぺディアによると

温暖な場所を好むので

西日本により多く

関東地方で樫の木といえば

白樫を指すそうですが

でもまあ、小学校の裏ですし

自然に生えているものでは

ないわけですから

粗樫で間違いないでしょう。

 

ちなみに英名は

和名そのままに

Arakashi というようで

別名として

Japanese Oak

ともいうようです。

 

ちなみに

Wikipedia には

Ring-cup Oak

という英名も

載っていました。

 

 

粗樫の団栗は

救荒食物として

利用されたこともあったようで

そうと知ってみれば

いざという時のために

植えられているのか

とか思っちゃいますね。

 

違うでしょうけど。( ̄▽ ̄)

 

  ***

 

上の記事を書いて数時間後

アップする1時間前になって

たまたま「柿の木」で

自分のブログを検索したら

以前にも粗樫を取り上げた記事を

書いていたことに気づかされました。

 

 

内容が、ほぼほぼ

かぶらないので

別の記事に差し替える

なんてことはしませんけど。

 

(差し替えようにも

 新しく書いている時間が

 ありません. . . Orz)

 

それにしても

いくら3年前の記事とはいえ

まったく記憶にないとはね。

 

我ながらつくづく

情けなくなった次第です。