昨日、新宿で買ってきた
CDのうちの2枚を
さっそく昨晩
ざっと聴いてみた印象なぞ。
(ポリドール POCL-2394、1991.4.25)
原盤レーベルはロンドン。
主役はテノールの
マリオ・デル・モナコで
たぶんジャケ写の人。
演奏は
フランチェスコ・モリナーリ・プラデルリ指揮
チェチーリア音楽院合唱団、管弦楽団。
録音は1959年7月
チェチーリア音楽院で
行なわれました。
(ユニバーサル ミュージック
POCG-30148、2000.1.22)
原盤レーベルは
ドイツ・グラモフォン。
重要な役を果たす
村の娘サントゥッツアを
フィオレンツァ・コッソット(メゾソプラノ)
村の青年トゥリッドゥは
カルロ・ペルゴンツ(テノール)が
演じています。
演奏は
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団。
録音は1965年9&10月
ミラノ・スカラ座で(おそらく)
行なわれました。
前の記事にも書いた通り
照合作業中のテキストに
言及されていたので
購入してきた2枚です。
《パリアッチ》と
《カヴァレリア・ルスティカーナ》
というプログラムを観劇する場面で
「舞台が日本の盆おどりを思はせる
村芝居の場まで進んだ時」
と書かれていたのを読み
盆踊りを思わせる村芝居の場とは
どちらの作品のどういう場面なのか
ということを確認したくなったのでした。
楽曲が盆踊りみたいなのかしらん
とか思ったからなんですけど
楽曲はさほどでもなく
それよりも村人たちが集まって
ワイワイガヤガヤしている雰囲気が
盆踊りを彷彿させたという感じがします。
《パリアッチ》は今日では
《道化師》というタイトルで
流通している作品です。
マリオ・デル・モナコの《道化師》は
録音が3種類あるようで
店頭には2番目のものである本盤と
3番目のものが並んでました。
場面を確認したいだけだったので
どちらでも良かったんですが
キャップ(オビ)裏に
「申し分のない配役により」
「間違いなく同曲中のベストを争うもの」
と書いてあったので、こちらにした次第。
できれば
《カヴァレリア・ルスティカーナ》同様
カラヤン指揮のもので
揃えたかったんですが
キャップ(オビ)張り付き
という商品しかなく諦めました
……というのはここだけの話。( ̄▽ ̄)
録音は両盤とも
アナログ録音から
デジタル化されたものですけど
特にカラヤン盤の方が
たいへん綺麗な音でした。
《道化師》はマイクが遠いせいか
遠くの舞台で演じているものを
聴かされている
という感じがして
ちょいと気になりました。
どちらも
映像を観た方がいいのは
決まってるんですけど。
特に
《カヴァレリア・ルスティカーナ》の
序幕では
降りている幕の後ろで歌う
という演出であるため
なおさらですね。
演出? の方では
劇中劇となる村芝居が入る
《道化師》の方が
面白かったです。
なかなか凄惨な話で
現代のミステリ小説に
通ずるところもなくはなく
歌舞伎に翻案しても
受けそうな気がしたことでした。
でも
録音の質はもちろん
音楽もやっぱり
カラヤン盤の方が
いいんですよね。
それだけに一層
カラヤン盤の《道化師》を
聴いてみたかったし
聴いてみたいとも
思うのでした。
《道化師》と
《カヴァレリア・ルスティカーナ》は
一般的なオペラに比べて尺が短いため
この順序で同日公演になることが
一般的らしく
そうと知ってみればなおさら
同じ指揮者で聴きたくなる
というものです。
ちなみに
ライナーもカラヤン盤の方が
良かったです。
《道化師》の方は
(音楽之友社)の記述を
そのまま流用していて
原盤のライナー訳もありません。
カラヤン盤の方は
原盤のライナー訳の他
音楽的特徴に特化した
黒田恭一の楽曲解説が
おそらく書き下ろしでついていて
さすがカラヤン盤だと
お金がかけられるんだなあ
とか思った次第です。( ̄▽ ̄)