昨日、

郵便局まで行った際の

往復路で見かけたのが

こちら。

 

荒地盗人萩

(2024年9月11日、15:45ごろ撮影)

 

この花は以前から

写真のファイルを確認したら

2021年から見かけていて

 

荒地盗人萩(2022.9.17)

(2022年9月17日、17:10ごろ撮影)

 

荒地盗人萩(2022.9.3)

(2022年9月3日、15:40ごろ撮影)

 

その時も今回も

ハナノナで調べると

「ヌスビトハギ」

と出たんですけど

 

荒地盗人萩(ハナノナ)

(2024年9月11日撮影。以下同じ)

 

どうも違うっぽい。

 

違うということを

一発で見分けられるのは

豆の房のような果実(節果)の

形が違うからです。

 

一般的な盗人萩の節果は

くびれがひとつで房(袋)がふたつ

そしてその房が

黒褐色に色づいています。

 

今回見かけたものは

くびれが複数で

黒褐色に色づいてません。

 

荒地盗人萩(アップ)

 

2021年に撮っておきながら

アップするのを見送ってたのは

同定できなかったからですけど

今回、山田隆彦の

『草花・雑草図鑑』

(池田書店、2020)で

盗人萩のページを見てた時

「よく似た仲間のヤブハギは」

と書いてあるのに気づきまして。

 

そこで

「盗人萩 よく似た花」

という検索語で検索してみて

「松江の花図鑑」というサイトの

「ヌスビトハギに似た仲間」

というページがヒットした結果

 

 

これだろうと

当たりをつけられた次第です。

 

 

ただし

これで解決したわけでなく

「松江の花図鑑」で

荒地盗人萩[アレチスヌビトハギ]

の項目を見てみたら

同種には荒地盗人萩と

毛深荒地盗人萩

[ケブカアレチヌスビトハギ]の

2型があるとされる

と書かれていて

さて今回のはどっちだ

という問題が生じたのでした。

 

同サイトにアップされている写真と

今回撮った写真を

よくよく見比べてみて

茎に開出毛がある

要するに毛深い方の

毛深荒地盗人萩の方だろう

と当たりをつけました。

 

荒地盗人萩(茎アップ)

 

でもまあ

ちょっと自信がないので

ブログのタイトルは

「荒地盗人萩」と

しときましたけど。

 

 

盗人萩自体は

学名に var. japonicum

と付いてますので

日本固有種だと思いますけど

荒地盗人萩の方になると

北アメリカ原産の帰化植物です。

 

季節の花300」によれば

盗人萩の学名の属名

Desmodium は

ギリシャ語の

desmos(鎖)+eidos(構造)

が語源で

実の形状に

由来するのだとか。

 

ちなみに

同じサイトによれば

盗人萩という名前は

実の形が

「盗人の忍び足の足跡」

に似ていて

花が萩に似ているから

とのことですけど

荒地盗人萩の場合

盗人の足跡に似ているとはいえず

むしろ烏野豌豆の実に似ているかも。

 

 

「松江の花図鑑」によれば

花は「夕方にはしぼんで

赤くなる」そうです。

 

いつも夕方に通りかかるため

綺麗に咲いた状態のを

見られないのは

一日花ないし半日花の

露草に似ている気がします。

 

綺麗に咲いている露草

見られたときのように

いつかは荒地盗人萩も

綺麗に咲いているのを

見られる時がくるでしょうか。