昨日は前倒しの給料日で

(月末が土日の場合は

 最終金曜日が振り込み日)

自分にしては早起きして

健康保険やら電気代やらを

振り込みに行った際

通りかかった土手のフェンスに

露草が咲いているのが

目にとまりました。

 

露草(フェンス)

 

露草は

以前(2021年10月25日)にも

取り上げてますが

その時の写真はボケボケで

次に出会ったときこそ

ピントの合った写真を撮りたい

と書きましたけど

2年越しでようやく

撮ることが叶った次第です。

 

露草(フェンス・アップ)

 

露草の古名は

中国での表記そのままに

「鴨頭草」と書いてたそうです。

(『枕草子』に使用例あり)

 

いわれてみれば確かに

鴨の頭を連想しなくもない。

 

日本では

花の色が衣服に

着きやすいことから

都岐久佐[つきくさ]と

呼ばれていたそうで

のちに「月草」の字が

当てられています。

 

昔は「花色」といえば

露草の青を指していたそうで

そこから

蓼藍[たであい]で染めた藍色を

縹色[はなだいろ]と

呼ぶようになったのだとか。

 

露草(フェンス・アップ2)

 

こちら↑の色合いは

まさに染色に向いてそうな感じ。

 

あと、上掲の写真だと

3枚ある花弁のうち

あまり目立たない

下方の白い1枚も

よく確認できます。

 

 

以上の諸々は

以前、生協のカタログに

載っているのを見て衝動買いした

八條忠基[はちじょう ただもと]の

『有職[ゆうそく]植物図鑑』

 

『有職植物図鑑』

(平凡社、2022.11.25/2023.2.1. 2刷)

 

を参照して得られた知識です。

 

 

さて

2年前は藪の中に

ひとつだけポツンと

咲いているのを

見かけたんでしたが

今回はフェンスにいっぱい

群れておりました。

 

露草(フェンス・群生)

 

大きくして目をこらさないと

分かりにくいかと思いますが。

 

 

そして帰りには

以前、丸葉縷紅草の群生を

見かけたことのある土手で

やっぱり群生といえるくらい

露草が咲き誇っているのを

見かけたのでした。

 

露草(土手・群生)

 

これまた拡大しないと

分かりにくいかと思いますが

いにしえの時代には

こんなふうに咲いていたのかも

と想像させられますね。

 

 

帰りに見た群生だと

葉っぱの形状が

よく分かりますけど

花と比べて意外と大きい。

 

露草(土手・葉)

 

小池安比古監修・大地佳子著

『色と形で見わけ 散歩を楽しむ花図鑑』

(ナツメ社、2018)によれば

この葉っぱは食用となり

乾燥させて露草茶として飲めば

薬効もあるそうです。

 

 

横向きの写真も

綺麗に撮れました。

 

露草(土手・横アップ)

 

露草は

朝開き夕方しぼむ

一日花なだけに

(昼にしぼむ半日花

 としている資料もあります)

午前中に出かけたからこそ

これほど綺麗なものを

見ることができたのかと。

 

まさに早起きは

(にしては遅いですけどw)

三文の得というやつですね。