昨日は

秋葉原で会議でしたが

所用があって途中

神保町に立ち寄りました。

 

そこから

御茶ノ水駅に向かう途中

クラフトビアマーケット店頭脇の

壁面緑化の植栽前を

通りかかった際

 

壁面緑化(クラフトビアマーケット)

 

白い花が目にとまり

 

壁面緑化(クローズアップ)

 

熨斗蘭じゃん

と気づいた次第です。

 

神保町の熨斗蘭(ハナノナ)

 

熨斗蘭は去年の今頃

秋葉原の歩道沿いの花壇で

見かけていて

取り上げています。

 

 

そのとき

花弁の中を撮るには

しゃがむ必要があると

書きましたけど

壁面緑化であれば

その必要もなく。

 

神保町の熨斗蘭(その1)

 

でも、

開花しかけている花は

ありましたけど

開花している花は目に入らず

残念ながら次の機会

ということに。

 

神保町の熨斗蘭(その2)

 

以前の記事で

花が熨斗の形に似ているから

あるいは

茎や葉っぱが平たいため

熨斗紙の上方にある飾りに見立てて

熨斗蘭と呼ばれる

という説明を紹介しました。

 

熨斗紙については

以下をご覧ください。

 

 

今回、山田隆彦著

『草花・雑草図鑑』

(池田書店、2020)の

熨斗蘭の項目を見てみたところ

「茎が熨斗(昔のアイロン)で

 延ばしたように平たく

 葉が蘭に似ていることから」

名付けられたと書いてありました。

 

茎が平たいといわれても

茎に注目して撮った写真はないため

(例によって由来を覚えていなかったw)

撮ったものに写り込んでいる

茎の部分を拡大して

切り取ったものがこちら。

 

熨斗蘭の茎(切り取り1)

 

確かに平たいかな。

 

熨斗蘭の茎(切り取り2)

(下方に白線が入っているのはハナノナの写真だからです)

 

ちなみに

「昔のアイロン」と説明される

熨斗(正確には火熨斗)については

以下のページをご覧ください。

 

https://www.city.okazaki.lg.jp/libra/803/p015437_d/fil/dogu26.pdf

 

熨斗蘭は

以前は百合科とされていましたが

現在では草杉蔓[クサスギカズラ]科

あるいは雉隠[キジカクシ]科の植物で

日本固有種です。

 

学名の属名

Ophiopogon は 

ジャノヒゲ属という意味ですが

季節の花300」によれば

ギリシャ語の ophio(蛇)と

pogon(髭)を合わせた語で

日本固有種の「蛇の髭」を

直訳してできたそうです。

 

種小名の jaburan も

藪蘭」に由来するみたいで

学名が「蛇の髭属・藪蘭」って

なんか面白いというか

いいかげんなところが

いい感じ。( ̄▽ ̄)