プリキュア映画のパンフレットを買った帰り
通りかかった橋の欄干に絡みついている
赤い花が目にとまりました。
花柄が長いので
煙草草[タバコソウ]かと思いきや
ハナノナで調べてみると
「ルコウソウ」と出まして。
え〜、そうかなあ
とか思いながら
帰宅後、煙草草を調べてみると
確かに蕊の感じや
花の先端の形が違う感じかも。
何より葉っぱの形が違います。
そこで「ルコウソウ」で調べたところ
以前、当ブログでも取り上げた
丸葉縷紅草の名前に目がとまり
丸葉があるなら
こちらは紅葉葉とかいうのかも
と思って調べてみたところ
どんぴしゃりだった次第。
縷紅草は留紅草とも書き
紅葉葉縷紅草の別名として
紅葉縷紅[モミジルコウ]や
羽衣縷紅草[ハゴロモルコウソウ]
というのがありますけど
羽衣の方を本来名とするサイトも
ちらほらありますね。
紅葉葉[もみじば]だと
「葉」の字が重なって
読みづらかったり
審美的にいかがなものか
と思ったりするからかも。
紅葉葉縷紅草は
アメリカで
縷紅草と丸葉縷紅草を
交配させて生まれた
園芸種だそうです。
「みちくさ図鑑」という
サイトによれば
1917(大正6)年ごろだとか。
ということは
これこそが泉鏡花のいう
「縷紅新草」(1939)
だったりして。
英名は Cardinal climber で
カーディナルは「真紅の、緋の」
クリンバーは「よじのぼる植物
攀縁[はんえん]植物、つる植物」と
手元の辞書に書いてありました。
確かに
自分で自分に巻き付いたりして
なかなかのよじのぼりぶり。
花柄の中を
撮ろうとしてみたものの
ご覧の通りで
奥まで届きませんでした。
ややしぼみ気味なのは
曇っているからなのか
そういう性質の花弁なのか。
今回の写真を撮ったのは
夕方の4時半ごろなので
そのせいで萎んでいるのかも。
なんてったって
ヒルガオ科の花ですからね。
なお、これも
「みちくさ図鑑」に
書いてあったことですが
縷紅草は朝顔などと同じ
昼の時間が短くなると開花する
短日植物というものらしく。
夏至から冬至までの間に
花をつけるという性質を
持っているそうです。
短日植物という言葉は
高校の生物で習うようですが
確か履修してたはずなのに
まったく覚えていません。
勉強になるなあ。( ̄▽ ̄)