これも先日、
買い物に出た時のこと。
去年、背高泡立草が
群生していた土手に
赤い花が群れて咲いているのを
見かけました。
背高泡立草の方は
いつごろだったか
すっかり刈り取られていて
(だと思うんですけど)
今年は同じ土手に
まったく姿を見せず
近くの崖に群生しています。
それはともかく
赤いのはなんだろうと思い
近づいてハナノナで調べたところ
上掲の通り「ルコウソウ」
と表示されました。
「おお、これが、かの有名な」
とか思ったのは
泉鏡花の小説の題名に
「縷紅新草」[るこうしんそう]
というのがあるのを
覚えていたからです。
ただ、帰宅後に検索してみると
いわゆる縷紅草とは
葉っぱの形が違う。
というわけで
さらに検索してみた結果
丸葉縷紅草と判明した次第。
丸葉縷紅草は
「マルバルコウ」
とも呼ばれており
手元の『草花・雑草図鑑』や
Wikipedia だと
そちらの名前で出ていました。
熱帯アメリカ原産
(Wikipedia では
北アメリカ原産)の
蔓性植物で
ヒルガオ科
サツマイモ属だとか。
それにしても
この花を見るのは初めてで
近辺でも見かけたことが
ないんですけど
いったいどこからやってきて
根付いたものやら。
いずれ背高泡立草と
同じ運命を辿るんでしょうが
その前に見ることができて
幸いでした。
ちなみに
丸葉でない縷紅草の方は
葉っぱが細い線状で
花冠が星形になるのが特徴。
鏡花が想定していたのは
どちらなんでしょうね。
今度、小説を読んで
確かめてみましょうか。