普段使いのディスカウント・スーパー

OKへ行く途中の土手に

ピンク色の花が咲いているのを

先日、見かけました。

 

継子の尻拭い

(2023年6月23日撮影)

 

アップでも撮ってみましたが

 

継子の尻拭い(アップ)

 

ちょっと離れているため

写真がボケ気味であるのと

他の植物が繁茂している中なので

ハナノナで調べても確定できまい

と思って調べずに

買い物を済ませて帰宅。

 

帰宅してから、たまたま

匂檜葉を調べる際に見てみた

亀田龍吉 写真・文

『街路樹の呼び名事典』を見た後

その姉妹編『写真でわかる

雑草の呼び名事典』の

 

『写真でわかる雑草の呼び名事典』

(世界文化社、2012年2月20日発行/

 2018年9月10日 第13刷)

 

「夏の雑草」を見ようとしたら

その最後に載っていて

同定できた次第です。

 

 

継子の尻拭い[ママコノシリヌグイ]

という奇妙な和名の由来ですが

たとえ継子であっても

その失敗の尻拭いをする

という意味ではなく。

 

昔は排便後のお尻を

草や縄で拭いていたことにちなみ

茎(や葉)に棘のある

この草で拭くのは

継母が義理の子どものお尻を

拭くときくらいだろう

という想像に由来するのだとか。

 

そんなふうに想像する方もする方で

掃溜菊[ハキダメギク]や

屁糞葛[ヘクソカズラ]よりも

ひどい気がするというか

想像の方向性が

まったく違う気がしますし

それが名前になるのもすごい。

 

継子の尻拭い(棘のアップ)

 

花がついている茎には

棘が目立たない感じですけど

たまたま撮っていた

葉っぱがついている

茎のアップを見ると

確かにびっしり。

 

Wikipedia

葉柄にも棘があり

茎は赤みを帯びた部分が多い

と書いてある通りです。

 

葉裏にも

棘があるようですが

それっぽいところも

見てとれなくはありません。

 

この棘を

周りの植物に引っ掛けて

自分の体を支えているらしい。

 

 

和名の別名に

トゲソバ(棘蕎麦)

というのもあります。

 

そちらの方が

聞こえがいいと思いますけど

インパクトが勝っているので

草花事典の類には

見出語に採用されないという。( ̄▽ ̄)

 

 

別名の方でも分かる通り

蕎麦の花に似ているんですが

蕎麦の花なんて

そうそう見かけられるはずもなく。

 

身近な例で探すなら

姫蔓蕎麦を思い出せば

腑に落ちるかもしれません。

 

 

英名はないようで

「ママコノシリヌグイ 英名」

で検索してみると

Persicaria senticosa

という学名がトップに出ます。

 

季節の花 300

というサイトによれば

Persicaria はイヌタデ属の属名で

senticosa は「棘の密生した」

という意味だとか。

 

Persicaria には

persica(桃)に似ている

という意味があるとも

説明されています。

 

継子の尻拭い(その2)

 

ちなみに

『雑草の呼び名事典』には

開花した花の写真も

載っています。


咲いているっぽいのは

確認できなくもありませんけど

向こう側を向いているので

よく分かりません。

 

花期は6〜9月だそうなので

その間に撮ることができる可能性が

なきにしもあらずですけど

そっぽを向かれてたり

自分の頭より上の方で

咲かれていたりすると

撮るのは難しい。

 

見かけて撮れれば

運がいいということに

なりそうです。