先週の木曜日
横浜校からの夏期講習の帰り
タワーレコードオンラインからの
荷物を引き取るために
いつもと違う駅に降りて
いつものコンビニに向かう途中
石垣の白い花に気づきました。
(8月11日撮影。以下同じ)
さっそく
ハナノナで調べてみたところ
「ハギ属」と出ましたけど
これはまったくの間違い。( ̄▽ ̄)
困ってしまって
「おさんぽ花ずかん」の
「木に咲く花」を見てみたら
8月の項に似た花が見つかり
臭木[クサギ]だと
当たりがつきました。
ただ困ったことには
他のサイトも見回してみたところ
花びらが5枚で雄蕊が4本
という記述がほとんど。
撮った写真の花には
花びらが6枚や7枚だったり
雄蕊が5本だったりと
(1本は雌蕊の可能性もありますが)
説明と合わないものがあって
これは違うのかしらん
と迷わされたものですから
アップするのを
ためらっておりました。
ところで
臭木の特徴は
その名の通り
葉っぱの匂いが臭いこと。
というわけで本日
銀行に行って
市民税・県民税やら
国民健康保険料やらを
振り込むついでに
葉っぱの匂いを嗅いでこよう
と思い立った次第です。
(8月15日撮影。以下同じ)
たった4日しか経っていないのに
花はヘタれ気味でしたけど
とりあえず指先で葉っぱを揉んで
嗅いでみたところ
まさに臭ったことから
もうこれは臭木で間違いなかろうと
確定することにした次第です。
臭木は樹高が
2~8メートルになろうかという
落葉低木・小高木だそうですけど
手元にある『樹木図鑑』によれば
「荒地に真っ先に侵入してくる
パイオニア植物」だそうなので
これまでにも何度かふれた
赤芽柏と同じく
幼木だと思われます。
花びらは萼から突き出して開き
雄蕊・雌蕊はそこから
さらに突き出すのが特徴。
萼は次第に赤くなり
Wikipedia の写真を見ると
果実を囲む様は
それはそれで
花のように見えます。
実は秋に熟すそうですが
それまで駆除されず
残っているかどうか
公道沿いの石垣だけに
ちょっと難しいかもしれません。
葉っぱに匂いがあるといっても
発酵して腐ったような
臭気とは違うので
悪臭と感じるかどうかは
人によって違うようです。
ピーナツバターのような匂い
と感じる人もいるようですが
(英名のピーナツブッシュは
それに由来します)
実際に嗅いでみると
さもありなん
という気がしました。
その葉っぱは
お茶に使ったり
食用になったりも
するそうですが
公道脇の石垣に
生えてるものだからなあ。
こんなにあるけど
ちょっと
ためらいますね。(^^;
なお、英名には
上でふれたものの他に
harlequin glory bower
というのもあるそうです。
無理に直訳すると
「ハーレクィンの美しき木陰」
とでもなりましょうか。
ハーレクィンは
イタリアのアルレッキーノという
ストック・キャラクターのことで
フランスではアルルカンと呼ばれ
そのアルルカンの英語読みが
ハーレクィンです。
海外ミステリ・ファンなら
アガサ・クリスティーの
謎の名探偵キャラクターでも
お馴染みのはず、といえば
通用するでしょうか。
ですから
ハーレクィン・グローリー・バウアー
という英名は
ミステリ・ファンとして
なんとなく親しみが
湧くのでした。